ふたごの違い【次男編】

ふたごの違い【次男編】


 

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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。

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こんにちわ。

前回、長男はるちゃんの几帳面さを紹介しましたが、今回は、次男坊おうちゃんの特徴的な性格にズームしてみたいと思います。

さて、おうちゃん。
ふたごと言えど、1分差で次男。
末っ子。

自分が快か不快かですべてのことを判断し、ガマンしたり、感情を隠したりすることのない、シンプルストレートな男ですが、とにかくお調子者。

楽しそうなことや、目新しいものにはすぐに飛びつき、ちょっと泣いていたりグズっていても、こちらがふざけたり、くすぐったりすると、もう、なになに?それ面白そう!とばかりにキャッキャッと笑ってオールOK。

それでもグズる場合は、ジュースやお菓子などを引き合いに出せば解決率は100%。

気持ちの切り替えもマッハです。 

そして、お調子者としてサービス精神も旺盛なようで、はるちゃんが薬を上手に飲めると、自分もさっき飲んだのに、「スゴイ!スゴイ!」と言ってあげたり、はるちゃんが「オニダジョー!」と指で角を作ると、「コワイッ!コワイッ!」と調子を合わせてあげています。

2歳3ヶ月ですでにカバン持ち気質。

サラリーマン社会に送りこんでも上司とうまくやっていけるタイプです。

そして、ちゃっかり者。

うちのベビーカーは縦型なので、最近は前の席の奪い合いなのですが、先日の保育園に行く朝。

いつも家を出るまで、なかなか着替えなかったり、遊びをやめなかったり、時間がかかるのですが、「早く~」といつも通り声をかけていると、おうちゃんが急にハッとなにかに気づき、遊んでたオモチャをはるちゃんに押しつけ、いそいそと玄関へ。

そして、一目散にベビーカーまで駆けていき、前席に乗り込んでいました。

早く行ったほうが、前の席をとれる!と気づいたようです。

そして、まだモタモタとオモチャで遊ぶはるちゃんを涼しげな顔で待っていました。

 “早い者勝ち”をすでに理解しているおうちゃん。

そして、先日。

「オンモ!オンモ!」と騒ぐので、「じゃ、ちゃんと自分で歩く?抱っこはしないよ?」と言うと「ウンウン」と激しくうなずくので、お散歩に。

でも、途中、やはり疲れて抱っこして欲しそうな素振りに。

そして、おもむろに私に近づき、
両手を広げて、
「クルマクルカラ!アブナイカラ、ダッコ!」
と、言いました。

ここ遊歩道ですけど・・・。

約束を破ったことにならずに、なんとか抱っこしてもらうために、おうちゃんなりに考えた苦肉の策。頭脳派。

1524gと小さく生まれたため、未だ70サイズを着れるくらい身体は小さいのに、頭の回転が速く、言う事もナマイキという、 “山椒は小粒でもぴりりと辛い”ということわざ通りのおうちゃん。

まわりの人への愛想の良さからも、すでに世渡り上手の片鱗も見え、頼もしい限りですが、自分が悪くてもなかなかあやまらないというガンコな面もあったりで、どんな大人に育つのか・・・

小さな身体でも、デッカイ男になれるか!?

がんばれ、山椒の小粒おうちゃん!

最近のおうちゃん。
どれだけお調子者か、もはや説明不要の後ろ姿。

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先日の熱海旅行にて。かにぱんをきちんと座って食べるはるちゃんと転がるおうちゃん。

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昔からなにかとはるちゃんにカラむおうちゃん。
はるちゃん大好き。

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http://chalkboy.me/


Written by YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家
学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。
2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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