【後編】「若きカリスマヒーラー」として注目を集めるyujiさんって、一体どういう人?

【後編】「若きカリスマヒーラー」として注目を集めるyujiさんって、一体どういう人?


人は成長し続けることが課題。
人生から「安泰」の文字は消しましょう

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撮影:yuji

—「宿命と同様、人生の表参道も、生まれた瞬間に決まっています」というyujiさん。
たとえネガティブなことであっても、表参道に辿り着くためには必要な要素なのだそう。

「アンダーラインが引かれるキーワードはネガティブなことばかりとは限りませんが、それぞれの人が人生の表参道に辿りつくよう、気づきのトラップになっている場合が多いんです。

実際、明治神宮に行こうと思ったら、必ずこの道、橋を渡らないと辿り着けないというポイントがありますよね。表参道までの距離をショートカットするか遠回りをするかは人によって違いますが、ある程度のエリアは決められている。そこであみだくじのように人生を進んでいくわけですが、道の選択を間違えると、さまざまなトラブルが上からの指示で降り掛かってきて、もとのレールに戻されるんです」

—では、多少の挫折や苦労はあっても、決められた宿命にさえ従っていれば、人生は安泰、ということですか?

「と、思いますよね? でも人にはみんな、“運命周期”というのがあるんです。宿命のエリア内にいても、人間は成長していかなければならないので、ずっと同じところに留まっているのは許してもらえません。もう小学校は卒業して、中学に進む段階にきているのに、なぜまだそこにいるの? という時は、時限爆弾みたいな装置によって、荒波に放り込まれます。現状維持は後退と同じとみなされるんですね。

人は原石で生まれてきて、ガリガリと魂を削って、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドになって人生を終えるのが課題です。原石が磨かれていなければ魂の価値が高まらないから、修行にならない。セッションではいつも、“安定”という二文字は辞書から消しましょうとお伝えしています」

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—人生、そう簡単にラクはさせてもらえないんですね……。

「はい、残念ながら(笑)。0歳で生まれて亡くなるまで、いろいろなライフステージがありますよね。小・中・高校、大学があって就職をして、結婚、子育て、親の介護、遺産相続に孫の世話とか。人生はそういう風にステージが上がっていくはずなのに、ひとつのステージに留まっていたら物事が前に進みません。

宿命として、子どもをもたない設定の方はべつとして、ずっと独身で子どもをもたないでいると、親には孫が出来ないから、両親にとってはなかなかミッションがやってこない。そうなると、強制的に会社をリストラされたりして、次の職場で将来の配偶者が登場するという風が吹くこともあります。結果、クビにしてくれてありがとう、ですよね(笑)。

物事は必然なので、自分が成長していけるような道筋を意識して、選択していくことが大切です。“この会社、仕事では自分は役目を終えたな”と気づいて新しいチャレンジをすれば、ソフトランディングでダメージなく人生を進んでいけます。反対にいつまでも同じポジションに執着したり、安泰しようとしがみついていると、ハードランディングでリストラなどに遭ったりしますね」

—人生の壁にぶち当たった時は、「本来の宿命から外れているか」「外れてはいないが、停滞している時」と考えればいいんですね。

「今いる座標に気づくには、自分に降りかかることだけを狭い範囲で見ないで、自分がやろうとしていることが社会にどれだけ貢献するか、人に影響を与えるかで考えた方が早い。どんなにクリエイティブなことに憧れがあったとしても、手先が器用な人がものづくりをしたほうが、不器用な人がやるよりいいですよね」

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撮影:yuji

勇気を出してダイブした人には、
上からのサポートが惜しみなく与えられる

—狭いところだけを見ていると、自分が今生で果たすべき課題をいつまでたっても見つけられない、と。

「エゴの意識だけで生きていると、適材適所の和を乱すことになるんです。自分の向き不向きもありますが、物事がうまくいかない時は、自分の執着がほかの誰かのジャマをしてはいないかどうかを考える視点を持てるといいですよね。本当は今の会社を辞めて、別の職場に行ったほうが、会社にとっても自分にとってもプラスになるとか。

なので僕がセッションで気をつけているのは、クライアント個人にとっての幸せだけではなく、その方がこの先関係する未来軸が、社会全体にとっての幸せ、豊かさにつながることをメインにお伝えすることです。“玉の輿に乗るにはどうすれば?”みたいなことではなく、その方の人間関係や家族関係、生まれる子どもなど、全体がベストな方向で底上げできる方法をお伝えしている。クライアント個人に対してだけ、この仕事をやっているという意識は正直あまりないんですよ」

—つまり人生の帰路に立たされたような時は、あまりおそれず、ピンときたことに飛び込んでいけばいい?

断然、やった方がいいです! だって、僕がいましているようないかがわしい仕事でも食べていけているんですよ(笑)。ついこの前まではメディアに露出することもなかったし、口コミだけで大勢の人の予約待ちにまでなったのは自分でも意外ですが、でもそれはもう“上司”からの指令であって。

勇気を出して、清水の舞台からダイブした人には、神は贔屓してご褒美をくれると思っています。どんな人にも与えられた才能と、宿命を生きる領域がある。子どもの頃からの本能が求める居場所にハマれば、おのずと開花します。でも、“そんな夢みたいなことでは食べていけない“とか、“今さら転職なんてないわー”と言い訳をしていつまでも飛び込めない、自分を偽って世の中に適応させている人たちは、上からの警告に、早く気づいていただきたいですね。

目の前の損得勘定だけで生きていると、三途の川をエコノミークラスで渡ることになっちゃう。みなさん、できるならビジネスクラスで渡りたいですよね?(笑)」

—絶妙なたとえがまた出ましたね(笑)。人生は、さまざまなサインにどれだけ敏感に気づくことができるのか、そのセンサーが問われているように思いました!


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