美術館と親しむ

美術館と親しむ


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季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。
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 美術館って、子連れには近寄りがたい場所??
いえいえ、そんなことはありません。
4歳の娘も赤ちゃんのころから時おり、いろんな美術館を訪れてきました。
 上井草の「ちひろ美術館」は赤ちゃんも楽しめる「こどものへや」があるし、
上野の「国際子ども図書館」も絵本の部屋があって子連れでも行きやすい。
野外の展示品があるような現代アートや彫刻の美術館は開放感があって、
訪ねて行きやすい場所。
夏休みから秋にかけては、子どもも気軽に参加できる美術展が開かれることが多いので、
それを機会に美術館に親しみたいもの。

今年の夏は2ヶ月、私自身も美術館で展覧会をしました。
幼い頃を過ごした姫路市の「姫路市立美術館」。
明治末期に建てられた煉瓦造りの建物で、
元は陸軍の兵器庫、被服庫だったもの。
威風堂々の美しい美術館の背には姫路城がそびえ立ち、それはいい眺め。
学芸員さんたちの熱のこもった仕事ぶりや、美術館内部に入り込んで、
美術館がますます身近で大好きな場所になりました。

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この秋のはじめには、「横須賀美術館」で開催中の
絵本ユニットtupera tuperaの展覧会に行ってきました。
tupera tuperaの絵本が大好きな娘。
それでも原画をゆっくりはなかなか見れなかったけど、
展示してある絵本を読んだり、
フォトスポットや遊びコーナーで息抜きしながら楽しんでくれました。

横須賀美術館はロケーションも最高。
海辺にあるので、芝生の前庭から海を行きかう大型船を眺めらるし、
すぐ下の岩場で磯遊びもできる。
品川駅で駅弁を買って行って、海辺でお弁当を広げ、
帰りにはお向かいの「京急ホテル」の温泉でひとっ風呂浴びて。
ちょっとした旅行気分を味わえました。
美術館に行くだけじゃなく、まわりでより道をたくさんして、
1日を楽しんじゃう。

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「東京都美術館」で、所属する水彩会の展示に参加する私の母。
娘を連れて、展覧会と上野公園を散歩するのは、毎年秋の楽しみ。
谷中のモダンなアトリエと日本家屋の住居を改装した「朝倉彫塑館」、
「金沢21世紀美術館」に「十和田市現代美術館」など現代アートの美術館、
散歩や旅行がてら、娘を連れて行きたい美術館はたくさん。

遊びながら美術鑑賞を楽しむ秋の散歩、いかがでしょう。
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*次回は11月10日(金)更新予定です。

Written by sugiura sayaka
sugiura sayaka

杉浦さやか(すぎうら・さやか)/1971年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒。大学在学中の1993年よりフリーのイラストレーター。 独自のタッチと視点で描くイラストエッセイが人気を博し、街歩き、旅、映画、おしゃれなど様々なテーマで執筆。『週末ジャパンツアー』『上海を歩こう』『はじめてのハワイ』(小社)、『スクラップ帖のつくりかた』(KKベストセラーズ)、『レンアイ滝修行』(祥伝社)、『うれしいおくりもの』(池田書店)、『おきにいりと暮らす ABC』(白泉社)など著書多数。最新刊は『マーマリング・トーク おしゃべりなつぶやき』(二見書房)。

»https://twitter.com/saa_aya

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