秋の小さなもよう替え

秋の小さなもよう替え


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季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。
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私の母はもよう替えが好きで、学校から帰ってきたら
ガラリと家具の配置が変わっていることが時々ありました。
一人で重いタンスも動かして、そのパワーには今思い出しても驚いてしまう。
私はあまり、家具を動かすほどのもよう替えをしません。
面倒というのもあるけれど、「いつも通り」が落ち着く性格なのかも。

その代わり、手持ちの小物や布を使って、
季節の小さなもよう替えは楽しんでいます。
一番ガラリと雰囲気が変わるのは、リビングで一番スペースを占めるソファまわり。
レースや寒色系だったクッションカバーを、
暖色やこっくりした紫などに衣替え。

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 クッションカバーはファスナーやボタン付けもなく、
ただ縫うだけの簡単なものをミシンで作ります。
ベロアやコーデュロイなどのあったか素材で作るのも素敵だけど、
縫いやすさと肌ざわりの好みで、秋冬も麻や棉麻の布を使うことが多い。
新婚旅行で行ったメキシコのカラフルな雑貨を飾っているので、
赤とオレンジなどパッとした色を合わせます。

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 久しぶりに、ダイニングテーブルにテーブルクロスもかけてみました。
前にクッションカバーを作った時の余り布が、ちょうどぴったりのサイズで
二辺を始末縫いしただけで完成。
娘が生まれてからはテーブルクロスなんてとんでもなく、
ビニールクロスを敷いて、こぼしまくる食べ物や飲み物に対応していました。
4歳を過ぎて、とうとう布のクロスを敷けるようになった……と
感慨深い秋の訪れです。
一枚の布でガラッと雰囲気が変わって、テーブルにつくのがうれしくなるほど。

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 あとはお気に入りの、秋~クリスマス限定で飾る小物が登場したら、
いよいよ冬を迎える準備も完了。
簡単でちょっとしたことばかりだけど、
洋服の衣替えがおわったあと、
ストーブを出すとともに行う、年中行事です。 

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*次回は12月8日(金)更新予定です。

Written by sugiura sayaka
sugiura sayaka

杉浦さやか(すぎうら・さやか)/1971年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒。大学在学中の1993年よりフリーのイラストレーター。 独自のタッチと視点で描くイラストエッセイが人気を博し、街歩き、旅、映画、おしゃれなど様々なテーマで執筆。『週末ジャパンツアー』『上海を歩こう』『はじめてのハワイ』(小社)、『スクラップ帖のつくりかた』(KKベストセラーズ)、『レンアイ滝修行』(祥伝社)、『うれしいおくりもの』(池田書店)、『おきにいりと暮らす ABC』(白泉社)など著書多数。最新刊は『マーマリング・トーク おしゃべりなつぶやき』(二見書房)。

»https://twitter.com/saa_aya

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