宝塚歌劇 花組公演『ポーの一族』制作発表会


 2017年11月16日、宝塚歌劇団花組公演『ポーの一族』の制作発表会が都内で開かれました。

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萩尾望都氏が1972年に「別冊少女コミック」にて第1作目を発表以来、少女漫画の枠を超えて幅広い読者を獲得してきた漫画史上の傑作『ポーの一族』。
萩尾望都氏があらゆる上演希望を断り続けた幻の舞台が、同作品のミュージカル化を夢見て宝塚歌劇団に入団した小池修一郎氏の脚本・演出によって遂に実現します。

永遠に年を取らずに生き永らえるバンパネラ(吸血鬼)である“ポーの一族”に加わったエドガーが、アランやメリーベルを仲間に加え、哀しみをたたえつつ時空を超えて旅を続けるゴシック・ロマンです。

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パフォーマンスとして作品の代表曲を歌唱した後、漫画家の萩尾望都氏、演出家の小池修一郎氏、出演者による会見が行われました。
演出家の小池修一郎氏は1985年に偶然、喫茶店で萩尾望都氏に会い、名刺を渡して舞台化を依頼していたというエピソードも。

主人公・エドガー・ポーツネルを演じるトップスター明日海りおさん:
「漫画のキャラクターを立体にしてしまうことに重大さを感じて、緊張しました」
「エドガーの気持ち、アランの気持ち、いろんな人の思いが押し寄せてきて、胸が苦しくて、でもすごくその時間が楽しくてしょうがなくて、という、ときめきの詰まった物語だなと思いました」
「稽古場でエドガーと呼ばれて『はい』と返事することすら畏れ多いくらい、本当に特別な作品だと思いますので、しっかりと自覚を持って、組子と力を合わせて楽しく作っていきたいと思います」

シーラ・ポーツネル男爵夫人を演じるトップ娘役の仙名彩世さん:
「(シーラの)愛に生きようとする強さというものを表現できたらと思いますし、男爵とエドガーがよく衝突するところがありまして、エドガーが人間とバンパネラの間で葛藤する姿を近くで見ていて、それを母性といいますか、包み込む力があるのではないかと漫画を読んでいて思いましたので、その優しさも。読むたびに発見があるので、いろんな要素を含めたうえで、女性として魅力的に見えるようにこれから研究していきたいと思います」

アラン・トワイライトを演じる柚香光さん:
「初めて『ポーの一族』を読ませていただいたときに、衝撃を覚えるくらいこんなにも想像力を刺激させられるかと、今までにない体験をさせていただいたと感じました。読み進めていくうえで、役の感情であったりとか、関係性であったりとかはもちろんのこと、音楽や香りさえも想像させられるような世界観にとても魅力を感じて、この『ポーの一族』という作品に出会えたことに感謝しております」

漫画家の萩尾望都氏:
「私のイメージを超えた美しい世界が目の前に広がるのが予感できて、ドキドキ、ワクワクしています」


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ミュージカル・ゴシック
『ポーの一族』
原作/萩尾望都「ポーの一族」(小学館フラワーコミックス)
脚本・演出/小池修一郎

宝塚大劇場
2018年1月1日(月)~ 2月5日(月)
一般前売:2017年12月2日(土)

東京宝塚劇場
2018年2月16日(金)~3月25日(日)
一般前売:2018年1月14日(日)

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宝塚歌劇団公式HP
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