【日本〇〇ブス図鑑】自分磨き科/オーガニックブス

【日本〇〇ブス図鑑】自分磨き科/オーガニックブス


 累計25万部を突破した「オトナ女子シリーズ」のイラストレーター・つぼゆりさんの連載がスタート!
「ブスが美人に勝るもの、それは推しへの愛」をテーマに、自身のオタク道から導き出した、「好きをこじらせてしまう、ブスの熱量」をアツく語ります!

 

  「健康で元気なのが一番美しいの」

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ナチュラル志向、天然素材が大好きな女性って毛深い人が多い気がする。
単純に自分を磨いていないからなのか、磨くことは諦めて生かす方向に行ったのか。

オーガニックブスは癒しを求めています。
日々にとても疲れているのでしょう。自分ではそれに気がつかずに生活していて、知らない間に癒しを求めてオーガニックばかり集めている自分にハッとして。

あれ? 私って本当はナチュラル志向なピュアな人間だったんだ……

と自分に酔った答えに着地してしまったりする日もあるほど疲れしブスなのです。

 

そんな風に自分を守る能力が長けているから、ストレスを受け流すのがお上手。
天然素材だけを身につけた自分=自然な人間。それこそ美。
無理な期間でのダイエットや、高すぎるヒールも自然体の自分じゃないって胸を張って言えちゃうから強い。

「いや、こういうのは自然じゃないからさ〜」

なんて、世界の何もかもを悪いもののように否定できちゃう。つえ〜。
相手の発言に対する否定ってメンタル強い人しかできないよね。

食事に関してもそう。
外食はほぼ添加物が入ってるから、
「え〜、無理無理。こういうのはオーガニックじゃないから」
と否定できるんです。

ムカつく〜、しのごの言わずに食えよ。どうせオーガニック食べても、その栄養素を活かせる細胞はお前に存在しねぇよ! って言いたくなる気持ちはあなたと一緒ですが、我慢! 

彼女達は、ファミレスで食事するあなたを否定したいわけじゃなく、オーガニックを正当化することで自分を守っているんです。

 自分を守るって大事だもの。

「あなたこんなもの食べてるの? 内臓おブスね」
と言いたいんじゃなく、ただの防御ですから。

「そちらは好きにしていいんですよ。私はこうだからごめんね」
というやんわりとした拒否ですから。怒っちゃいけないよね。ッカ〜!

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そんなオーガニックブスは友達は多くありません。
なぜならとても繊細で扱いづらいからです。

そういうと聞こえは良いですが実際には
「私はあなたにはあわせませんよ」という強い自我の主張でもあります。
ッカ〜! しのごの言わずに食えよ!どうせお前の細胞なんか(以下略)

話戻ります。
友達のいないオーガニックブスは、さらにオーガニックに没頭し、次第に「オーガニックな何かを作る」ことに喜びを感じるようになります。
故に植物を育てる人が多かったりね。これは本当に素敵ですね。
だって酸素を生み出してるんですから。

よく、何かに没頭すると全てを忘れられる。と言いますが、オーガニックブスの場合は植物を育てることによって日常を忘れられるのでしょう。
野ざらしなら並の美しさにしかならない花も、ブスの手助けによって他の花より輝くことができるんですよ。
植物の世界まで支えているのです。

ブスって何もしていないようにみえて何かの役に立ってるんですよね。

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美人がやらない雑用をやらされて「役に立っている」という意味ではなく、「やりたい!」と自ら動いたことで誰かが幸せになったり。
その努力はだいたい、影に隠れてしまうけれど。

例えば、男性が、ブスから手作りのクッキーを渡されたとします。

「ヤバそう。何か入ってるんじゃないの?」
「こいつの家の台所大丈夫かな」

と不安感が生まれ、想像力が養われますね。
オーガニックにこだわるブスなら、なおさら「ブスのこだわり」が恐怖を煽りますよね。

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男性の「妄想力」は美人が、「想像力」はブスが育てていたりするんじゃないでしょうか。

美人とブス、世の中にはどっちも必要なんですかね。

Written by tsuboyuri
tsuboyuri

つぼゆり(大坪ゆり)九州・大分県出身。多摩美術大学 情報デザイン卒業。フリーランスのイラストレーターとしてイラストレポや毎日の1コマ漫画など日々ゆるく生存中。自身も2.5次元、K-POPヲタク。

»http://cargocollective.com/tsuboyuri/12977878

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