温故知新のハワイの味

温故知新のハワイの味


ゴールデンウィークが終わったばかりなのに、ぽっかりと一週間時間ができてしまった。連休中どこにも行かなかったので、思い立ってハワイへ行くことに決めた。
プライベートでは初めての一人旅。プールサイドでのんびり読書して、現地に住む親しい友人たちと親睦を深めて…と、そんな楽しい計画をしながら飛行機に乗った。

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もう何度となく訪れているハワイ、食いしん坊としても外せないハワイならではの美味しいものも滞在中の大きな楽しみのひとつだ。最近のハワイは再開発中のカカアコにホールフーズの新店舗ができて、ダウンタウンにも話題のレストランが続々と誕生して話題に事欠かない。新しい情報に触れるのはとても刺激的だが、長年通い続けているお気に入りのお店も私にとって大切な存在だ。
今回はそんな温故知新的なハワイの行きつけをご紹介してみたいと思う。

深夜便で午前中にホノルルに到着してその足で直行するのが平壌風冷麺で人気のユッチャンコリアンレストラン。シャリシャリと凍ったみぞれ状のスープにプリプリしこしこの極細葛冷麺が絡んでなんとも言えない美味しさ。

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乾燥した機内での7時間ほどのフライトで干からびた身体にほんのり酸味の効いたさっぱりスープが沁み渡っていくのが分かる。汁けのない辛旨なビビン麺も人気だが、我が家は水冷麺一択。牛型の鉄板でジュージューと湯気が上がる焼きたてを供されるカルビ焼きとセットにすればさらに満足度がアップする。
さっぱりランチで英気を養って、スーパーに寄って滞在中の必需品などを購入しているうちにホテルのチェックイン時間が来ているという塩梅だ。

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シャワーを浴びて、プールサイドでひと眠りしているうちに一日目の夜。晩ごはんも焦らず慌てずお馴染みの店へ。
アラモアナS.C.の山側に少し行ったサウスキングSt.にあるイースタンパラダイス(東仙閣)は私たちがイ―パラと呼んで愛して止まないハワイの街中華的レストラン。
なぜかキムチが付き出しとして出され、クラゲと白菜の前菜や焼き餃子にぴりっとスパイシーなホットガーリックチキンなどなにを食べても外れなし。極太麺に肉あんが絡んだジャージャー麺もロコたちに愛されている一品だ。デザートには揚げたてのサツマイモを飴に絡めて氷水をくぐらせた大学いもを。どのメニューも日本人の舌に馴染み、食べ疲れることがないのがこのお店のすごいところ。撮影で訪れた際にもスタッフに大人気だ。
こうして一日目の夜はつつがなく過ぎていく。

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ハワイといえばがっつりステーキも欠かせないもの。世の中は熟成牛ばやりで、ウルフギャングやルースズクリスなどのステーキ専門店ももちろん美味しいのだが、今回久しぶりに訪れたハイズも素晴らしかった。
ホノルルで創業して40年、老舗ならではのクラシックで重厚な雰囲気にまず気分が上がる。

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香木「キアヴェ」の炭火で焼きあげるTボーンやネイティブアメリカンの使う石斧に形が似ていることからその名が付いたトマホークなどの旨みたっぷりの赤身牛が最高だ。ちなみに始めに出されるチーズブレッドが絶品。やめられない止まらない的美味しさなので、メインのステーキが食べられなくなってしまうので気をつけなくてはならない。
ステーキでおなかがいっぱいになってもデザートは別腹。蝶ネクタイにジャケットの給仕人の面々がテーブルサイドで華麗なパフォーマンスと共にサーブしてくれるチェリージュビリーもどうぞお忘れなく。

ハワイならではのロコフードも食べておきたい。
じっくり煮込んだ骨付きのオックステールにパクチーがたっぷり入ったスープはあっさりとした美味しさ。ほろりと肉離れのいいオックステールはテーブルにセッティングされたおろし生姜と醤油を合わせた生姜醤油につけて。白ごはんをスープに浸して食せば、ヘビーな食事で疲れ気味の胃袋にもすっと収まり、いつのまにか元気になっている。

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何店舗か人気のお店があるが、私のおすすめは元々は古びたボーリング場に併設されたダイナーから始まったキャリアを名前にした「カムボウルレストラン」。古きよきアメリカンダイナーの趣のある店内では、ロコのファミリーがフライドライスやガーリックシュリンプなど思い思いに好きなメニューを楽しんでいて、その風景に和まされる。ほかにもダイナーならリリハベーカリーやレインボードライブインもロコたちに愛され続けているので、足を運んでみてほしい。

最後にフード以外におやつも少々。
ハワイならではのシェイブアイスならカパフルにあるワイオラ・シェイブアイスのアズキモチボウルがいちおし。ふわふわのかき氷に甘さ控えめの茹でアズキにやわらかな紅白の餅に練乳がたっぷり。一度食べたら病みつきになってしまうはずだ。

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揚げたての熱々を食べたいマラサダはレナーズ・ベーカリーがいちばん。ワイオラ・シェイブアイスと近いのでセットで食べるという荒業も(笑)。

せっかくハワイに来たのだから、そこでしか味わえないものを楽しみたいもの。新しいお店も更新しつつ「ああ、ハワイに帰ってこれたなぁ」と実感できる昔ながらの名店を大切にしながらハワイライフを楽しんでいる。

 

*次回は7月9日(月)更新予定です。

 

『arikoの食卓』

 『arikoの食卓 -もっと食べたい-』

『arikoの黒革の便利帖』
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Written by ariko
ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。現在、フォロワー数は98000人を突破。Instagram@ariko418

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