【INTERVIEW】高杉真宙・前編/最終回を迎えたドラマ『表参道高校合唱部!』を振り返る。

【INTERVIEW】高杉真宙・前編/最終回を迎えたドラマ『表参道高校合唱部!』を振り返る。


昼ドラ『明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~』主人公・律役や、先日最終回を迎えた学園ドラマ『表参道高校合唱部!』での、引きこもり高校生・宮崎祐役の好演が記憶に新しい高杉真宙。この半年間、目まぐるしいスピードで駆け抜けてきた彼が、この秋、初主演舞台『TRUMP』に挑む。インタビュー前編では『表参道高校合唱部!』の撮影エピソードを振り返ってもらった。

撮影/吉田将史 ヘアメイク/堤紗也香 文/池上愛

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― まずは『表参道高校合唱部!』の話から聞かせて下さい。ドラマお疲れ様でした。第8話で、同じ合唱部の桜庭大輔君(堀井新太)のことが好きで、彼に告白するというまさかの展開に驚きました!
「衝撃展開でしたね。台本を読んだ時は僕もびっくりしました(笑)。結構しっかりと大輔と祐の恋愛模様が描かれていたじゃないですか。でも現場では楽しく演じることが出来ました」

― ドラマの撮影は、合唱の練習もあるのでかなり大変だったようですね。
「そうなんです。ドラマ終盤になると、どんどん練習時間も限られてきて。練習は2日間だけで本番を迎えるということもありました。僕は歌の練習をしないと不安なので、自主練もたくさんやりながら臨んでいました」

― 各話ごとに合唱の歌が変わるので、歌詞を憶えるのも大変だったのでは?
「大変です。特に難しかったのは9話の『何度でも』(DREAMS COME TRUE)。凄く早口で歌わなくちゃいけなくて口が回らなかったし、歌詞のボリュームも結構多くて。えっと確か歌詞が……この先も……なんだっけ? もう忘れてしまいました(笑)」

― カラオケで歌うのとは違いますものね。
「最初の頃は、合唱の先生から『J-POPの歌い方になっているよ』とよく注意されていました。合唱特有の声の出し方も難しかったです」

― 高杉君が演じた宮崎祐は、あまり歌が得意ではない設定でしたけど、8話ではソロパートもあって。
「8話で歌った『恋しくて』(BEGIN)は大輔とのソロパートがありました。僕のパートはバスなので基本的には主旋律を歌わないんですが、この回のために編曲の方が作って下さいました。難しかったですね…堀井さんも上手いし、部長も声が超かっこいいんですよね。泉澤(祐希)さんの声はダンディで凄く素敵なんですよ」

― 合唱パートは実際に撮影時に歌っているんですか?
「歌は別撮りでレコーディングしていて、その音に合わせて撮影でも歌っています。なので音と口の動きがずれるとNGになっちゃうので、そこが難しいところでした。僕、メロディーを憶えるために、撮影期間中は合唱のピアノメロディーを流しながら寝ていたので、この数カ月はあんまり休まらなかったです(笑)」

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― 歌が夢に出てきそうですね(笑)。
「『心の瞳』(坂本九)を流して寝た時は、めちゃめちゃ汗をかいていて、起きた時びっくりしました(笑)。合唱パートがあったぶん、思っていた以上にハードな撮影でした。昼ドラの時も物凄いハードスケジュールだったので、それに比べれば全然大丈夫! って思っていたんですけど…実際に撮影が始まったら全然楽じゃなかった。でも、だからこそ凄く思い入れのあるドラマになったというか。もうみんなで合唱出来ないんだなと思うと、凄く寂しいですね」

― ほんとの部活動みたいな感じだったんですね。
「そうですね。僕は中学1年生の時以来部活動に入っていなかったので、このドラマで青春を味わっている感覚でした。それに昼ドラを除いて、キャスト最年少じゃないってことも初めてで。もうそんな歳になったんだって思いました」

― このドラマを通して、自身の成長を感じることはありましたか?
「3話に比べれば合唱も上達したと思います。歌というのは初めての試みでしたが、今後もやっていきたいなと思えるきっかけにもなりました。撮影期間中に、城田優さんのミュージカル『エリザベート』を見に行かせて頂いたんですけど、物凄く感動して。城田さんの演じるトートがめちゃくちゃかっこよかった。

大舞台で歌うのは緊張すると思うんですけど、そのぶん気持ちいいんだろうなって。『表参道~』でも、みんなの前で歌うのは緊張するんですけど、やっぱり楽しい。城田さんの姿を見て、僕もいつかああいう舞台に立ってみたいなと思いました」

― 演技とはひと味違う、高揚感ですね。
「僕は、舞台以外でお客さんの前に立つことがないので、そういう経験もやってみたいです。凄く気持ちよさそうですよね。今よりも僕の歌がもっともっと上手くなったら……」

― いつかライブやってみます?
「当分夢は叶いそうにないですけど(笑)。その時は、入場料100円でお客さんに来て頂きます(笑)」


インタビュー後編では、これから控える舞台『TRUMP』のお話について、たっぷりお聞きします!乞うご期待ください!

 

(プロフィール)
高杉真宙/たかすぎまひろ
1996年7月4日生まれ、福岡県出身。2009年、舞台『エブリ リトル シング’09』で俳優デビュー。10年に『半次郎』で映画初出演。12年の『カルテット!』では映画初主演を果たす。以降『13歳のハローワーク』『高校入試』『35歳の高校生』『仮面ライダー鎧武』『ゴーストライター』『明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~』『表参道高校合唱部!』、映画『渇き。』『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』、主演映画『ぼんとリンちゃん 』、舞台『里見八犬伝』など出演作が相次いでいる。「ファブリーズ」「レオパレス21」「ブルボン」のCMにも出演中。

 

(作品紹介)
舞台「TRUMP」
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<東京公演>
期間/11月19日(水)~11月29日(日)
会場/Zeppブルーシアター六本木
<大阪公演>
期間/12月4日(金)~12月6日(日)
会場/サンケイホールブリーゼ
作・演出/末満健一
出演/高杉真宙、早乙女友貴/平田裕一郎、山本匠馬、田村良太、大塚宣幸/久保田創、森下亮、植田順平、日南田顕久、傳川光留/吉田メタル(劇団☆新感線)、岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)、末満健一/武田航平、陳内将

繭期(人間でいうところの思春期)を迎えた若き吸血種「ヴァンプ」たちを教育(矯正)するために設けられたギムナジウム(クラン)。完全階級社会であるヴァンプ界にあって指折りの名家の生まれであるウルは、忌むべき存在であるソフィになぜか心惹かれていく。そんな中、ウルはかつてのヴァンプが持っていた「不死の力」について研究を続けるうち、永遠に生き続けているとされる原初の吸血種「トランプ」の存在を知り、永遠の命を渇望するようになる。一方、クランでは、常にアレンを探し求めているティーチャー・クラウスら、個性豊かな教師陣が、繭期のヴァンプたちを指導していた。日々、繭期のヴァンプたちの騒動が繰り返されるクランに、ある日、謎の転校生・萬里がやってくる…。

http://napposunited.com/trump/