ふたごと男子DNA

ふたごと男子DNA


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舞台や雑誌などエンタメ業に携わる
YURIさんが、双子の子育てを
あったかくもちょっとコミカルに綴ります。
子育て1年生さんにも役立つ実用もお伝えします。

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こんにちわ。

自分が子どもを持つ前は、乳幼児期の子どもって、男とか女とかの区別なく、“赤ちゃん”という一括りで、そんなに差がないものなのかと思っていました。

でも、すでに生まれてきた時点でDNAに刷り込まれている“男子思考”“女子思考”が確実にあることを知りました。もちろん、女子寄りの男子、男子寄りの女子もいて、一概には言えませんが、うちのふたご、趣味嗜好がTHE男子です。

教えた覚えはないのに、気づけば、車・バイク・自転車など、タイヤのついてるものが異常に大好き。
今、彼らの頭の中は、のりものたちが8割占めています。
とりあえず一日中、手にはバイクやら消防車やらを握りしめ、道を歩けば「バイクゥ!」「(ゴミ)シューシューシャ!」「タンクオ(ロ)リー!」と指をさして叫んでいます。

余談ですが、なぜか子どもに絶大な人気を誇るゴミ収集車。
ミニカー売り場でも、当然の顔をして消防車やパトカーなどのヒーロー車と同列に並んでいて、種類の少ないシリーズものでも、ゴミ収集車はあったりするので、メーカーも認識してそうです。うちの子たちもゴミ収集車大好きで、違う種類で3つもっています。

幼児界には大人の感覚では計り知れない働く車ヒエラルキーが存在するようです。

で、のりものがそんなに好きならと、のりもの図鑑DVDを買ってあげたが最後。
その日以来毎日、ショベルカーがただ土を掘っていたり、パトカーが列を作っているだけの映像を延々と見せられるハメになりました。

きっと男の子を産まれなければ、一生知らないで終わったであろうホイールローダー(土砂や砕石をダンプカーに運ぶ車)や、スーパーアンビュランス(大型の特殊救急車)にも詳しくなりました。

そんなこんななので、小さい子は少なからずのりもの好きなのかなーと思っていたら、保育園の同じクラスの女の子がディズニープリンセスの本を持って「シンデラー!シンデラー!」と叫んでる場面に遭遇。その子のママから話を聞くと、今プリンセスに夢中で一日中ディズニーランドのガイドブックを離さないと…。

衝撃。うちの2人はきっとシンデレラの存在すら知らない…。
ちなみに、その女の子、ショベルカーなどには一切の興味も示さないそう。
はるちゃんおうちゃんが憧れてやまない工事現場に並ぶそれらは空気と同じ存在。

1歳児の時点で、男子と女子はここまで趣味嗜好が違うとは!

そして、男子思考はこれにとどまらず、もちろん、すでにおチ◯チ◯、オシリ、ウ◯チ大好き。「オチリ!オチリ!」と2人でお尻を触り合って爆笑しています。
「これ面白いよ」と、1度も教えた覚えはないので、DNAに組み込まれてるとしか思えません。

そして、男子DNAを感じる瞬間もう1つ。

初めて会うキレイな若いお姉さんにはテレまくり、わざと違う方向をみたり、私の足に顔を埋めて、無視の態勢をとるも顔はニヤニヤ。
抱っこなんかされたら、1歳児の小さな顔の中でもわかるくらいハッキリと鼻の下が伸びています。年配の女性に抱っこされたときとの差が残酷です。

DNA恐るべし!

うちのふたご、THE男子ということで、これからきっと戦闘モノに傾倒して、2方向から戦いを挑まれること必至…。
戦々恐々の毎日です…。

トイザラスにて、手押し車に乗りながら車のオモチャを物色中。

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電車を陸橋から見つめるの図。2回しか乗ったことのないのに。それでも好き。

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Banner design&Illustration:CHALK BOY
http://chalkboy.me/


Written by YURI

YURI(ゆり)/ライター・舞台演出家
学生時代からストリートダンスをはじめ、ダンサーとして活動。ケガにより現役引退後、ダンサーとしての経験を活かし、演出・制作など、数多くのダンス公演に関わる。2005年からダンス舞台の演出家として活動。ダンス舞台のプロデュースなども手掛ける傍ら、ダンス専門誌の編集・ライターをはじめ、さまざまな分野の、書籍、web、などのライターとして活動中。
2014年3月。アラフォー真っ只中、二卵性の男子ツインズを36週で出産。

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