『逃走中』で粗品自首をアシスト 思わず「バカか!」と叫んだすがちゃんのイケメン思考


7月21日(日)放送のFNS27時間テレビで「逃走中」に出演した、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの「すがちゃん最高No.1」さん。
番組内では山形県代表として活躍し、同じく出演した霜降り明星・粗品さんの復活をアシストするも、すぐに自首されてしまうという、”粗品らしさ“とともにすがちゃんの「バカか!」が大きな話題となりました。

現在ブレイク中のぱーてぃーちゃんでは、ギャル二人に囲まれるツッコミ担当のギャル男という、パリピなネタを主に披露していますが、実は対照的な過去を持っていることを初の書籍『中1、一人暮らし、意外とバレない』で明かしています。

ここでは、本人が“ファニー”と語る経験談から、あまり話していないという母親のエピソードまで、すがちゃんの知られざる人柄に迫ります。

※本記事は、WANI BOOKS NewsCrunch <https://wanibooks-newscrunch.com/>「笑かすつもりだったのに…」すがちゃん最高No.1が初恋の女の子に泣かれた家族の話(2024.6.9)を、加筆編集したものです。

 

中1で一人暮らし、でも周りにはバレてない

漫画のクールキャラに憧れてて、一人暮らしなのをこの世の誰にもバレないように立ち回ることを“制約”として高校まで続けていました(笑)。
高校を卒業後に上京して、専門学校に入ったんですけど、同じ学校から進学した人もいなかったので、完全にゼロイチで友達を作らなきゃいけなくて。そこで、もう隠す必要もないし、ひとつの話題になるかなと思って、徐々に家からいなくなった家族の話をしたんです。そしたら、すっごいウケて。そのときに“僕の経験って、おもしろい話なんだ!”と確信しました。

芸人仲間に話すきっかけになったのは、養成所に入ったとき。親の収入を提出する機会があったんです。親父から書類をもらったんですけど、年収9万って書いてあったんですよ(笑)。月収じゃなくて、年収ですよ!?
“さすがにこれは恥ずかしい”と思って隠していたんですけど、そのときの相方がデリカシーないヤツだったんで、「お前の親、年収いくらだよ」って無理やり見てきて。9万っていう数字を見て、「お前の親父やべえな(笑)」って……。
でも、そこから徐々に楽屋や飲み会とかで、ほかの芸人にウケる程度の話をするようになりましたね。まさかテレビで話すとか、本になるとまでは思ってなかったですけど。

父親に振り回されたエピソードは他にもいろいろあって、本当に気ままというか、自分の欲望に素直に生きている感には憧れますね。
今まではそんなふうに思ってなかったんですけど、今回、『中1、一人暮らし、意外とバレない』(小社刊)を書いていくなかで、“俺、親父に憧れてる部分もあったんだな”って改めて気がつきました。

 

良くも悪くも“カッコつけ”は父親の遺伝

芸人ってエピソードを話すとき、“盛る”じゃないですか。でも、僕の場合は逆ですからね、“下げて”ます。もっと細かい部分まで書くと、人によっては引いちゃうようなこともあるので、実際よりはだいぶまろやかに、ファニーになってます。

一人でトークライブをやったとき、メディアでは“ちょっと……”と言われるような内容の話もしたんです。僕のソロライブに来てくれているお客さんなら笑ってくれるだろうと思って、「テレビでは話せないんですけど」って前提で、マイルドじゃない部分まで実際の経験をしゃべったら、お客さんから「そりゃ無理だよ!」って野次が飛んできたことがありました(笑)。

あと、小中一緒だった初恋の女の子と25~26ぐらいのときに、たまたま東京で会うことがあったんです。好きだったし、ちょっと下心も芽生えるじゃないですか。ビルの11~12階ぐらいの雰囲気のいい居酒屋さんで飲んでたんですけど、そのときに本で書いてるような家庭の話をしたんです。「中学生のとき、じつはね~」って。そしたら、その子が急に泣き出しちゃって。

僕的には笑かすつもりで話したんですけど、その子が窓のほう見ながら「すがちゃんはこんなにいろいろ抱え込んでるのに、東京で頑張ってんだね……」とか泣きながら言われて……。
結局、口説くような雰囲気にもならず、早めに解散しました(笑)。なので、今回の本ではそういう笑えない話は“下げて”書いてます。

 

良くも悪くも“カッコつけ”は両親からの遺伝

僕はいろんな人のカッコイイを寄せ集めてます。木村拓哉さん、亀梨和也さん、GACKTさん、及川光博さん。この辺りの人のカッコイイ部分をすべて参考にしてます。粋かどうか。それと俯瞰で見たときに、カッコイイ立ち様になってるか。

最近、仲よくなった女の子に「最初、カッコつけ過ぎててやべぇヤツだと思った」って言われたんですよ。登場は石原軍団みたいなのが一番カッコイイと思ってるので、海辺の舘ひろしみたいな感じになっちゃうんです。

だけど、僕のことをよく知らないその子からしたら、僕がカッコつけているのは芸能人かぶれしてるからだと思ったらしいんですよ。でも、しゃべってみたら「この人、根っからこういう感じなんだ、ずっとカッコつけてるんだ」ってわかってもらえました。そういう感じで、だいたい最初は嫌われるんですよね(笑)。

こういう根っからのカッコつけは、父親に似ただけではなく、僕が3歳のときに亡くなった母親から遺伝した部分もあると思います。母の話はほとんど聞いたことがないんですが、その中でも印象的なのが、母のお見舞いに行ったときに、僕が母親だって認識してなかったらしく、「このおばちゃん誰なの?」と言ったらしいんです。
そしたら母は、「おばちゃんだよ」みたいな感じで答えたらしいんです。
母親ってわかったら死んだときに僕が悲しむと思ったらしくて。今の僕が相方二人に引っ張られず、配慮ができる大人でいられるのも、そういう母親の”カッコつけ”が影響しているかもしれないですね。

しんどいこともしんどいで終わらない。イヤなことがあっても、まぁイヤな目に遭ってる今の自分、カッケーからなって思える。でも、よくないところでもあるんですけどね。めっちゃ寝坊してるときでも、“おもしろくなってきた”とか思っちゃうんで、焦んないんです(笑)。

写真・取材/梅山織愛

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中1、一人暮らし、意外とバレない
著:すがちゃん最後No.1(ぱーてぃーちゃん)

8月21日に単独ライブ開催!

「すがちゃん最後No.1」の芸歴10周年を記念して、誕生日でもある8月21日に単独ライブ開催が決定!

日時:2024年8月21日(水)19:00開場 19:30開演
会場:東京・北沢タウンホール
料金:会場4000円 / 配信2500円
チケット:会場チケットはチケットぴあにて7月22日(月)から発売。配信は7月27日(土)に販売開始予定。
予約はこちら:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2452872

すがちゃん最高No.1(すがちゃんさいこうなんばーわん)

1991年(平成3年)8月21日生まれ。
山形県山形市出身。 お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」のツッコミ担当。ギャル(信子と金子きょんちぃ)と、チャラ男(すがちゃん)のパリピ漫才が人気。
X(旧Twitter):@patyssugano