こどもの日は、銭湯!

こどもの日は、銭湯!


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季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。
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子どもができると、それまで縁のなかった季節の行事に敏感になるものだけど、端午の節句はその最たるもの。
“男の子のおまつり”という意識が強く
大したことはしないのだけど、
今年は3歳の娘と銭湯の菖蒲(しょうぶ)湯に入りに行きました。

私は小学生の頃から銭湯が大好きでした。
大学時代は風呂なしアパートに住んでいた時期もあり、昔から馴染みが深い場所。

去年ようやくオムツが取れた(まだ寝るときはしてるけど)娘を連れ、近頃は親子で楽しめるようになりました。
公園遊びのついでや、保育園の帰りにも銭湯に立ち寄ったり。
昔はあちこちにあった銭湯も、今はすっかり少なくなってしまったけれど、個性的なお店が増えて、お風呂めぐりはますます楽しいものに。

露天風呂やジェットバスなど施設が充実していたり、バラ風呂やミルク風呂、冬至の柚子湯などなど。
常連のおば様たちは子どもにやさしく話しかけてくれたり、ときにはマナー違反をビシッと指導してくれたり、あたたかくも頼もしい。

さて端午の節句、こどもの日当日。
午後4時台の銭湯は、子連れ客がいっぱい。
ばさっと束になった菖蒲が各湯船に豪快に浮かび、なかなかの迫力です。

端午の節句の由来である中国で、邪気をはらう薬草と伝えられてきた菖蒲。
血行促進、疲労回復などの効果があるといわれています。
いわれをよくわかっていなかったけど、
季節の移り変わりで体調を崩しやすいこの時期に菖蒲湯に入るのは、理にかなったことなんだな。

体の芯までポカポカになり、しばらく休憩所で涼んで帰りました。
絵本や駄菓子が置いてあるところもあったりして、子連れにやさしい昨今の銭湯。
菖蒲湯の日は番台でくじ引きもあって(ジュースが当たった!)、お祭りムードいっぱい。
のんびりと「こどもの日」を満喫したのでした。

大人の私も、楽しかった!

 

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*次回は5月27日(金)更新予定です。

Written by sugiura sayaka
sugiura sayaka

杉浦さやか(すぎうら・さやか)/1971年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒。大学在学中の1993年よりフリーのイラストレーター。 独自のタッチと視点で描くイラストエッセイが人気を博し、街歩き、旅、映画、おしゃれなど様々なテーマで執筆。『週末ジャパンツアー』『上海を歩こう』『はじめてのハワイ』『おたのしみ歳時記』(小社)、『スクラップ帖のつくりかた』(KKベストセラーズ)、『ニュー東京ホリデイ』(祥伝社)、『うれしいおくりもの』(池田書店)、『おやこデート』(白泉社)など著書多数。 Instagram @sayaka_sugiura  Twitter @saa_aya

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