第3話 僕のアイデア発想道

第3話 僕のアイデア発想道


 発想道② 無理やり、掛け合わせ発想術

 アイデア出しに煮詰まってしまったら、僕はもう1点のアイデアをぶつけます。その2つを結ぶと線が生まれる。簡単に言うと、「アイデアの掛け合わせ」です。

 「その点と点の距離が離れているほど、長い線ができます。」

 ちょっとスティーブ・ジョブズっぽく言ってみましたが…。

でもここがポイントです。できるだけ、似通っていない要素を掛け合わせた方が斬新なアイデアが浮かぶことが多いです。
例えば、僕はちょっと前に「サラリーマンの興味のある情報をドラマにする」というテーマでドラマを企画していました。

・『ワーキングデッド』…問題社員×ゾンビ
プリント
©BSジャパン/テレビ東京

「ワーキングデッド」とは、自分勝手で思考停止した問題社員を紹介する、いわゆるサラリーマンあるある再現コントのような企画です。
サラリーマンをゾンビに置き換えると企画が全く新しいものに生まれ変わり、思考停止している企画意図をより明快にすることができます。

・『太鼓持ちの達人』…処世術×戦争ゲーム
 
 TT_BOX

©テレビ東京

「正しいブスのほめ方」という、面倒くさい相手を絶妙なほめワードでほめるビジネス書が大好きだったのですが、その処世術に敵を倒す戦争ゲームというアイデアをぶつけて企画にしました。
両番組とも、身近な情報にあえて真逆のハードな要素をぶつけることで、そのギャップから企画が広がったと思っています。

先ほど100個のアイデアを考えるのは大変だと申し上げましたが、このように「アイデアA」に「アイデアB」を掛け合わせていくとあっという間にアイデアは100個浮かびます。
掛け合わせで考えるときは、点を一つ固定しておくことをお勧めします。
敢えて片方を縛った方が、アイデアは浮かびやすいというのが僕の経験則です。
今日は「アイデアA」に何をぶつけるか考えようと思って、「本屋に行く」、「ネットサーフィンする」、「テレビ番組を見る」。
すると、思わぬいい企画が浮かびます。

実は、このアイデア発想術、昨年ワニブックスさんから出版された拙著『テレ東的、一点突破の発想術』に上記のことがより詳しく書かれています…。
もし興味がございましたら書店で立ち読みなどして頂ければ…

最後は宣伝っぽくなってしまいましたが、凡人のための“発想道”

「アイデアは閃くのではなく、機械的にひねり出すもの!」

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Written by hamatani koichi
hamatani koichi

濱谷晃一(はまたに こういち) テレビ東京ドラマ制作部プロデューサー、監督。 制作局バラエティ班として『ピラメキーノ』総合演出、『シロウト名鑑』演出などを担当した他、オリジナルドラマ『好好!キョンシ―ガール』のプロデューサー・脚本・監督も担当。 その後、バラエティ班からドラマ制作部に異動し『俺のダンディズム』『ワーキングデッド』『太鼓持ちの達人』などオリジナル企画を次次実現させ、メディアにも注目されるテレビ東京でも異色のプロデューサー。 ドラマ24「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」毎週金曜深夜0時12分 2017年1月13日スタート! テレビ東京系列にて放送開始!(テレビ大阪は毎週月曜深夜0時12分) http://www.tv-tokyo.co.jp/byplayers/

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