夏のおみや

夏のおみや


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季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。
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納涼会に旅、帰省、イベントごとの多い夏は
お久しぶりの人に会う機会が増え、
夏らしい手みやげに思いを巡らせることもしばしば。
和菓子屋さんにジェラート屋さん、近所に美味しいお店が何軒かあるので、
大概は地元のお菓子を持って行きます。
仕事先へのご挨拶や友人たちとの集まりなど、
大きな包みになるときは、バッグに風呂敷代わりの布をしのばせます。
紙袋だとガサガサ邪魔になるし、
布で包んだほうが、相手に渡すときもずっと見栄えがいい。
「おみや」気分がうんと高まって、道中からワクワクします。

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時間があるときやルートによっては、
とっておきのお店(私の場合は「近江屋洋菓子店」)に寄り道したり、
デパートの食品街を覗くことも。
ゼリーやアイスクリーム、季節ごとに意匠を凝らした和菓子など、
眺めるだけで目の保養になります。

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毎年きっちりお中元を贈り合う習慣はありませんが、
古いお付き合いの書籍デザイナーさんが、
ここ数年、旦那さんのご実家・徳島に帰省された折に
特産のワカメとお菓子を贈ってくださいます。
私の好みをよく知っているので、
昔ながらの懐かしい素朴なお菓子ばかり。
馴染みのない土地の食べものをいただくのは、
旅の気分をおすそわけしてもらえて、それはうれしいもの。
これは真似していきたいな。

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 暑くにぎやかな季節を彩るお菓子たち、
この夏はなにを贈ろうかな。

 

  *次回は8月12日(金)更新予定です。

Written by sugiura sayaka
sugiura sayaka

杉浦さやか(すぎうら・さやか)/1971年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒。大学在学中の1993年よりフリーのイラストレーター。 独自のタッチと視点で描くイラストエッセイが人気を博し、街歩き、旅、映画、おしゃれなど様々なテーマで執筆。『週末ジャパンツアー』『上海を歩こう』『はじめてのハワイ』(小社)、『スクラップ帖のつくりかた』(KKベストセラーズ)、『レンアイ滝修行』(祥伝社)、『うれしいおくりもの』(池田書店)、『おきにいりと暮らす ABC』(白泉社)など著書多数。最新刊は『マーマリング・トーク おしゃべりなつぶやき』(二見書房)。

»https://twitter.com/saa_aya

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