【TVで大人気】話題の「アイラップ」を使った、災害時にも役立つ「知らないと損!」な超簡単・大満足レシピ
みなさんは、「まさか」の時に「いつもの」のものや食品を役立てる「フェーズフリー」という考え方をご存知ですか? あえて日常と非常時を区別せず、普段使いしているものやいつもの食品を、非常時にもそのまま活用するという新しい防災術のことで、いま、とても注目されている考え方なんです。
そんな「フェーズフリーにうってつけ」と、防災グッズとして一躍脚光を浴びているのが、どんな家庭にもあるアイラップ(ポリ袋)。カセットコンロとアイラップさえあれば、主食からスイーツまで、いつもの食卓が超簡単に再現できてしまうんです。
ここでは、「アイラップ調理」の先駆者であり、栄養士、フードコーディネーター、野菜ソムリエなどの肩書きをもつ料理研究家・makoさんによる『決定版 アイラップBESTレシピ』(ワニブックス刊)から一部抜粋・編集し、いま、防災グッズとしても注目を浴びる“元祖・耐熱ポリ袋”アイラップの魅力と、もはや「知らないと損!」なアイラップレシピをご紹介します。
袋のまま加熱・調理・保存ができる「元祖・耐熱ポリ袋」
うどんは茹でない。パスタも茹でない。焼きそばは焼かない。チャーハンは炒めない。
そう聞いて、皆さんはどう感じますか?「それじゃあ本来の味が引き出せない」「おいしさを追求すれば、そんな調理法は邪道」……。そう考える人にこそ、試してほしいのがアイラップを使った湯せん調理。
実は湯せん調理は、じんわり火が通るため失敗しにくく仕上がりがきれいということのみならず、メリットだらけなんです。以下、その一部をご紹介しましょう。
まとめて調理できる!

ひとつの鍋で複数の袋を同時に加熱できるから、効率よくいろんな料理が作れます。
味がよくしみこむ!

袋の中で食材と調味料が密着することで、味が中までしっかりとしみ込みます。
煮崩れしにくい!

袋の中でやさしく加熱するから、魚の身が崩れたり、煮汁で色がにごる心配がありません。
栄養を逃さない!

野菜や肉のうまみ、栄養分がゆで汁に流れ出ないので、食材のおいしさを丸ごといただけます。
下味冷凍からそのまま調理!

肉や魚、野菜、調味料を一緒に入れて冷凍保存。忙しい日は湯せんするだけで食べられます。
焦げつきの心配なし!

鍋やフライパンを使わないので、こびりつきの心配ナシ! 洗い物の時間もカットできます。
そう、アイラップは、耐熱性のある袋のまま加熱・調理・保存ができる、家庭の頼れる味方。使い方はとてもシンプルで、袋に食材と調味料を入れてもむだけ。あとは湯せんや電子レンジで加熱すれば、ボウルもフライパンも使わずに一品が完成します。
たとえばハンバーグやピラフも、袋の中で下ごしらえから仕上げまで完結。食材のうまみを逃さず、おいしく仕上がります。しかも、お皿や調理器具がほとんど汚れないから、後片づけが圧倒的にラク。忙しいときやひとり分のごはんにも、ぴったりです。
袋のまま保存できるのも大きなメリット。まとめて仕込んでおけば、必要なときにそのまま加熱するだけ。毎日のごはんが、驚くほどラクになります。
防災士もすすめる「アイラップ調理」のメリット
洗い物が少なくてすむ。少ない火と水で調理できる……。
そんなアイラップ調理の特性は、実は非常時にもそのまま活かせます。
『決定版 アイラップBestレシピ』の著者で、栄養士・アイデア料理研究家のmakoさんは、次のように語ります。
「アイラップは他のポリ袋と違って、丈夫で破れにくい。湯せん調理にも安心して使えますし、食材のうまみも逃さず閉じ込めてくれるんです。私はハンバーグをよく作りますが、フライパンよりもジューシーに仕上がって、しかも失敗しにくいのが嬉しいです。ソースも袋の中で一緒に作れるから、本当に洗い物もほとんど出なくて済みます(中略)」
「アイラップはうどんやそうめんを作るときも便利なんですよ。ざるで湯切りするのって意外と面倒だけど、アイラップなら袋に穴を開けて湯切りもできるし、そのまま釜玉うどんにして食べられるのが便利で。自分ひとりのときなんかは、これで十分って思えるんです。忙しいときには、特にアイラップに助けてもらっています」
岩谷マテリアルのSNS運用責任者で防災士でもある坂本英明さんも「アイラップは災害時も役立つ」と話します。
「防災士の立場から見ても、湯せん調理って非常に合理的なんです。水の使用を最小限に抑えられるし、袋のまま食べられるから洗い物も出ない。とくに断水時や停電時に重宝する方法です」
「最近では“ 備えない防災(フェーズフリー)”という考え方も注目されています。わざわざ非常食を備えるより、ふだんから使い慣れたものを、いざというときにも活用できるようにしておく。それこそ、アイラップはその考えにぴったりなのかなと思います。(中略) 私たちが伝えたいのは、「ふだんの生活がそのまま備えになる」ということ。特に在宅避難のときに、冷たい非常食では気持ちも落ち込んでしまいます。そんなときこそ、あたたかくて栄養バランスのとれた食事が必要。アイラップ調理であれば、それが叶うんです」
知らないと損!「チンして混ぜるだけ」オムライス
それでは実際に、アイラップだけで調理が完結してしまう、見た目も美しいオムライスのレシピをご紹介しましょう。
ツナケチャップオムライス

水圧で、ふわっと黄金フォルムに。まさに食卓の革命となる一品です。冷凍のケチャップライスを使えば、さらにラク&時短!
材料(1人分)
玉ねぎ…1/8個(みじん切り)
ツナ缶…1/2缶
温かいごはん…150g
A————————————–
ケチャップ…大さじ1
コンソメ(顆粒)…小さじ1/2
バター…5g
(またはオリーブオイル小さじ1)
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卵…2個
牛乳…大さじ1
塩・こしょう…各少々
ケチャップ…適宜
作り方
1. アイラップに玉ねぎを入れ、600W の電子レンジで30秒加熱する。
2. 水けをきったツナ、ごはん、(A)を加え、ふきんで包んでよく混ぜたら、袋の上からオムライスの形に整える。
3. 別のアイラップに卵、牛乳、塩・こしょうを入れてよく振り混ぜ、袋の端を切って(2)に注ぐ。空気を抜いて口を結び、湯煎で10~15分加熱する。
4. 皿に盛り、お好みでケチャップをかける
ポイント
ごはんを袋に入れたら、袋の両端を利用すると、オムライス型に整いやすくなります。
別の袋で卵を混ぜ、整えたごはんの上から注ぎ入れます。
空気をしっかり抜いて口を結び、湯せんすると、水圧で形が整い、キレイなオムライスに!
炒め物も、炊き込みごはんも、麺類も――。フライパンも鍋も使わず、アイラップと電子レンジ・熱湯・湯せんだけで「主食」が完成! 「まさか」の非常時も、普段からアイラップでの調理に慣れておくことで、「いつも通りの食卓」に。
自然と防災力も高まるテクニックの数々で、家事の面倒からも解放される……そんな一挙両得な「アイラップレシピ」を日々の食卓から試してみるのはいかがでしょうか。
撮影/髙杉純
\好評発売中!/
『決定版アイラップBESTレシピ』
著:mako
mako
 アイデア料理研究家。栄養士、フードコーディネーター、野菜ソムリエの資格を持つ。 3時間で30 品以上のつくりおきを完成させる“超速ワザ”が注目され、「沸騰ワード10」や「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)等に出演。TV・雑誌・Web・ラジオなど各種メディアでのレシピ紹介や、食料品メーカーのレシピ開発も行う。
アイデア料理研究家。栄養士、フードコーディネーター、野菜ソムリエの資格を持つ。 3時間で30 品以上のつくりおきを完成させる“超速ワザ”が注目され、「沸騰ワード10」や「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)等に出演。TV・雑誌・Web・ラジオなど各種メディアでのレシピ紹介や、食料品メーカーのレシピ開発も行う。
Instagram @makofoods
 
		









