
第7話 僕の“手作りプレゼン”道
会社でのプレゼンや、説明会、結婚式のスピーチなどなど、人前で話す機会って緊張しますよね。
もちろん僕もそうです。
そこで、極度の緊張しいで、心配性でもある僕が実践している“独自のプレゼン術”について本日はご紹介します。
その方法があまりにアナログなので、
僕の“手作りプレゼン”道と今回は題しました。
テレビのプロデューサーは、番組の見どころを説明する機会が多々あります。特に大きいものは、1クールに1度、雑誌や新聞などの記者を一同に集めての番組説明会。
他局はホテルの大広間などにタレントも現れて、巨大モニターに見どころVTRが流れたり、ゲーム大会をやったりしているそうですが、テレビ東京の番組説明会は会議室です笑。
テレ東の番組説明会では、編成の偉い人が改編の趣旨を説明した後に、各番組プロデューサーが10人くらい1人3分~5分ずつくらい話していきます。僕は初めてその様子を見た時に、戦慄を覚えました。
配布された紙資料を見ながら淡々と話すプロデューサーの話が1時間近く続く様に…、
なんか小学校のころの全校集会みたいだな…。
記者さんの中には携帯いじっている人もいる…。
そこで、番組の魅力を具体的におもしろく伝える方法がないかと考えました。
しかも極力お金をかけずに、でも興味を持ってもらえるように…。
などと考えた結果、辿りついたのがこちら!
「かんぺ」です。
いわゆる、芸人のいつもここからさんや桜塚やっくんがネタで使うフリップ芸のようなスタイルです。
そんな原始的な方法?
と思われると思いますが、意外と効果が高く、しかも好評なんです。
そもそも、僕はバラエティのAD経験があるので、かんぺめくりが得意なのですが、パワーポイントで行うよりもインパクトが強いです。
例えば、ドラマ24『侠飯~おとこめし~』(毎週金曜深夜0時12分~放送中)の時は、以下のようなかんぺを20ページくらいで説明しました。
声「ドラマ24で話題沸騰中のドラマ『侠飯』」
声「任侠×グルメと言う異色の組み合わせで、
金曜深夜に食欲を刺激すると評判になってます!」
声「就活中の大学生がひょんなことから自宅に
ヤクザの組長を匿うことになるのですが、何故か組長の振舞う料理が絶品!」
声「組長役には名バイプレイヤーの生瀬勝久さん、
そして大学生役は不幸顔の似合う柄本時生さん」
声「第1話を放送した翌日…」
声「なんと、ネット上では紹介した料理を再現する人が続出するほどの熱狂ぶりです!」
…つづく。
かんぺプレゼンのメリットはと言いますと…、
① キーワードや挿絵に沿って説明できる。
つまり、手作りパワーポイントですね。
見出しや挿絵が出ることで何の話をしているかが非常に分かりやすくなります。
② 内容を暗記しなくて済むから緊張しない。
スピーチで緊張する一番大きな理由は、伝えたいことを忘れないようにすることではないでしょうか。
かんぺプレゼンは自分にとってのかんぺにもなるので、緊張しません。
③ 手作り感、アナログ感が、自分の物作りのスタイルに通じる。
ここが一番大事なのですが、お金をかけてVTRを作ったり、パワーポイントに全て説明を載せてしまえば済む所を、低予算とアイディアで工夫するという点。
これだけでオリジナリティが出て、相手の方に印象を残すことができます。
これがテレ東っぽいというか、僕のスタンスに通じていると勝手に思っています。
ちなみに下の写真は『ワーキングデッド』という番組でゾンビに扮してかんぺプレゼンを行った時のものです。
とまあ、高校の文化祭のような手作り感ですが…
かんぺをめくる面白いプロデューサーがいるという記事が複数の新聞に載り、Yahooニュースにも載りました!
たった300円程度のスケッチブックでYahooニュースに載るなんて、コスパは非常に高かったと思います。
ちなみに、最近はかんぺプレゼンを記者説明会だけでなく、新人研修や、結婚式のスピーチでも活用しています。
割と好評です。
ただ、マンネリを指摘する声が上がってきているので、新しい方法を模索しなくては…と焦っています。
皆さんも、かんぺプレゼン試してみて下さい。
というわけで、僕の手作りプレゼン道
プレゼンは“熱意と知恵と、低予算”です。