【stand.fm『スタメンっ!!!』連載⑦イノシカチョウ】「3人だと休憩時間ができていい」トリオ13年目のコンビバランスとは
音声配信プラットフォームstand.fmにて吉本興業の若手芸人7組による新番組『スタメンっ!!!』がスタートした。月曜から日曜まで、ネクストブレイクが期待される芸人が曜日ごとにパーソナリティを担当、個性あふれる番組を発信していく。2月末に東京でのイベントも決定した『スタメンっ!!!』連載、最終回はイノシカチョウ。芸歴13年目、7組最年長のトリオが番組について、YouTubeについて語る。
取材・文/絹村千紗
――まず、『スタメンっ!!!』の話を聞いた時、どう思われましたか?
関本「ただただありがたかったですね。 これまで冠番組みたいなものがなかったので。でも、蓋を開けたら他は若い子らばっかりでした」
純吉「何も言わんと、芸歴若いふりしようって」
関本「でも、ビューティフルトーキョーマンズはちょっとキナ臭いなと思ってます。僕ら側なんじゃなかな?」
純吉「言ったらゼロカランも昔は大阪でインディースライブに出てたみたいやし。軟水パターンで芸歴が怪しいんで。それもちょっとキナ臭い」
ムギ「俺らがまっすぐ臭いってだけですね」
――過去、3人でラジオをされていたことはありますか?
関本「本当に自分らで勝手にRadiotalkで『イノシカチョウのこいこいラジオ』というのをやってたぐらいです」
純吉「それもほんまに、喋ったのを垂れ流してる状態でした」
――トリオの方が「3人のラジオは難しい」とおっしゃっているのをよく聞くんですが、そう思ったことはありますか?
関本「いやぁ、わかんないっすね」
ムギ「僕は逆に、3人だと休憩時間ができていいんじゃないかと思います」
純吉「(笑)。そうやってサボってる可能性はありますね。 自然とそういう流れになっちゃいそうというか」
関本「コンビニの夜勤みたいな感じで、休憩を回していくっていう感じでもいいのかもしれない」
ムギ「始まってから、難しいかどうかわかりそうな気がします」
純吉「ほんまにそうやな」
――ちなみにこのサムネイルは『オンスト』を意識したものですよね…?
関本「はい、オンストです。ちゃんと説明すると、大阪で芸人がやってる『オンスト』(YES-fm)というラジオがあって。それをリスペクトして今回使わせていただきました」
――本当ですか?
関本「これは本当です。本当ですし、もっと本当のことを言っていいですか? 正直“またこんなんして”とか“いじってるやん”みたいに思われるかもしれないですし、相方にも『こんなんしたらあかんで』とか言われるんですけど」
純吉「そうですね。そもそも全国的に見たら『オンスト』を知らない人もいるかもしれないので。ぶっちゃけ“やってもしゃあないんちゃうんか”って思いました」
関本「でもこれは言い訳とかじゃなく、仕事の合間の2時間ぐらいで急に(番組名を)決めてくれって言われたんですよ。それでさっき話したRadiotalkのタイトルから取って『イノシカチョウのこいこいラジオでどうですか?』って言ったら、僕らのYouTubeをやってくれてるボスという偉い方に『ありきたりですよ』って言われて。『もうちょっとイノシカチョウらしくやりに行っていいんじゃないですか』という流れで『オンスタ』になりました。だから僕は若干ピエロなんですよ」
純吉「『こいこいラジオ』がありきたりって言われたらありきたりですけど、今見たら他の芸人の番組名も別に普通ですよね」
――この記事があがる頃には番組は配信中ですが、今のところどんな番組になりそうでしょうか?
関本「トークもコーナーもありますね」
ムギ「この7組の中やと、関西臭がするんじゃないですかね」
関本「我々芸歴も一番上なんでね。全力でやります」
純吉「それはもちろん」
関本「一番声出してやります。僕らを応援していただいてる方にはもちろん楽しんでもらえたらと思いますし、それ以外の方でも楽しめるようなラジオをできたらなと思います」
ムギ「若手の中に入れてもらってるんで、他の人のを聴くついでに聴いて、ハマってくれたら嬉しいですね」

――具体的にはどんなコーナーになりそうですか?
関本「ASMRみたいに、言えないような悩みだとか誰かの秘密や自分の秘密を小さい声で囁くコーナーがあります」
純吉「ムギは囁き声が得意なんで、読みあげてもらいますね」
ムギ「得意というか、地声が囁いてるぐらいのボリュームなんです。大声出してるつもりなんですけど、ちっちゃいって言われるんで」
純吉「たしかにライブで何言うてるかわからない時あるからな。でも、ラジオだとそれがいいんじゃないかと」
――メンバーシップはどんなことをするんですか?
関本「ガチアンチの人から、ファンレターじゃなくアンチレターをいただきたいなと思ってます。あと、これはやるかわからないんですけど、クレーム処理するコーナーもやりたいですね。どのジャンルの、まったく知らないクレームも全部こっちで受け止めるみたいな」
純吉「僕らのアンチの人と電話もしてみたいですし」
ムギ「プライベートで?」
純吉「プライベートではしたくないよ。もちろん電波に乗せて。俺がプライベートで電話してたら止めてくれ。それはおかしいを超えてるから」
――(笑)。例えば炎さんは、「火曜日と土曜日はダーティーになりそう」とおっしゃっていました。
純吉「あはははは! あいつもうええわ!」
ムギ「タキノは最近毎日言ってるんですよ、ダーティーダーティーって」
関本「ダーティーって言葉自体、結構みんなのものじゃん。 あいつ、回数重ねたら自分のもんでできるって思ってない(笑)?」
純吉「ちょっと前も、粗品さんの(『THE W 2025』での)『スカしたな?』って発言にハマってもうて」
ムギ「うわぁ」
純吉「僕らYouTubeで『大谷ハウスラジオ』というのをやってるんですけど、ことあることに自分から前に出て黙って『スカしたな?』って。ひどいよ、ほんまに。最終的にひとりで黙って『ダーティーやな』って言ってた。意味わからん」
ムギ「もうええわ、あいつ。(YouTube『粗品のロケ』の)『ツッコミマン』でも言うてたで」
純吉「あ、言うてた? もう癖で出てまうんやな」
――例えば炎さんは「純吉さんが僕ら以上に言ってはいけないことをナチュラルに言っちゃうから心配です」ともおっしゃってました。
ムギ「これは生なんですか? 編集入るんですか?」
関本「編集入ったとしたら、純吉はもうほぼ喋ってないかもしれない。『さぁ始まりました』だけで」
純吉「大丈夫ですよ、そこは。でも、僕が喋ってなかったらそういう回やと思って下さい」
関本「なんせナチュラルなんで」
純吉「ほんまに気をつけます、そこは」
――ちなみに、イノシカチョウさんは普段楽屋などで雑談されますか?
ムギ「しないですね」
関本「本当にする時はするかもって感じですけど。基本しないです」

――トークライブもやられてないんですよね。
純吉「やったことないですね」
ムギ「というか、喋ったことがないかもしれないですね」
関本「ま、今日が初対面です。なんかずっと一緒におるなって思ってたんですよ」
ムギ「(笑)。ほんまのことを言うと同期なんで、別に喋らなくてもいける感じはありますね。先輩後輩コンビとかはめっちゃ喋るイメージがあるんですけど」
関本「同期で13年目なんでね。最近だって、純吉がちょっと攻めたメガネをかけてた時、全く触れなかったですから」
純吉「度入りのちゃんとしたメガネを買ったんですけど、確かに何も言われなかったです。2、3年目とかやったら『メガネしてるやん!』って多分言われてると思うんですけど」
ムギ「僕はかろうじて『(舞台に)かけて行くん?』って聞いた気がします」
純吉「聞いてくれたっけ? まぁさすがに舞台上でもかけるんやったら事前に言いますね」
――普段、ラジオやPodcastは聴きますか?
純吉「僕、全く聴かないんですよ。結構誰のも聴かなくて、自分が出てる『大谷ハウスラジオ』もやってるだけで見てないですね」
関本「だから何言ってるかわかってないんじゃない? 見ることによって、自分のやばい発言が客観視できるじゃん」
純吉「たしかに。『大谷ハウスラジオ』は結構ゆるい雰囲気なんで、言っちゃいけないことを言った時はその場で『ここピー入れといて』とか言ってます」
ムギ「僕はラジオ聴いてるほうやと思います」
純吉「聴いてるな」
ムギ「近い人たちのはほぼほぼ聴いてるかもしれないです。ダブヒガ(『はちくちダブルヒガシ』)とかぎょうぶ(『ぎょうぶのラジオ参観』)もずっと聴いてましたし、最近は愛凛冴(『愛凛冴の電波調句』)も。知ってる人の声、楽しいんで」
関本「知ってる人の声、楽しい…?」
純吉「少年院とか行ってた(笑)? 何その感覚」
ムギ「近い人の話が多いから、聴くのが楽しくて」
関本「僕も学生の頃は『オールナイトニッポン』とか聴いてましたけど、今はたまにしか聴かないですね。それこそ、このコンビが喧嘩したとかそんな話が回ってきたら聴きます」
純吉「そうなんや。俺ほんま聴かないかも。ひと番組丸々一本聴いたことない」
関本「時代ですねぇ」
ムギ「時代ではないやろ(笑)」
関本「でも、ラジオの代わりがYouTubeとかショート動画とかになってるっていう可能性はあるじゃん」
――確かに。ちなみにYouTubeのお話も伺いたいです。『イノシカチョウch』、今後どうなっていきそうですか?
ムギ「方向性とか目標みたいなことより、担当してもらった社員さんがコロコロ変わってるんですよ。とどまって欲しいですね」
純吉「『もう誰も失いたくない』って去年言ってたんですけど、そこからほんまに3人消えた。どういうこと? みんなで肩組んで『頑張りましょうね!』って言ってたのに、どんどん変わっていくんで」
――スタッフさんが変わった時の変化は実感としてありますか?
純吉「現場では多少感じますね」
ムギ「今、ずっとレンタルルームで撮影してるんですよ」
純吉「あれはマジで変化やな(笑)」
ムギ「今まではずっと吉本の会議室で撮ってたんですけど、急にレンタルルームでの撮影ばかりになって」
純吉「なんせボスが、(吉本の)会議室を押さえるのが遅くて。確保できないから、必然的にレンタルルームになるという」
関本「ボスも忙しいからね」
純吉「そういう変化はあります。もしかしたら、ボスがレンタルルームでの撮影を気に入ったのかもしれないですけど」

――『イノシカチョウch』、本当に面白いチャンネルだと思ってます。
ムギ「ありがとうございます」
純吉「ほんまにそれは、いろんな方からよく言っていただきます」
関本「でももう(賞レースの)決勝とかいったら、下ネタ系は全部消してやろうと思ってます」
ムギ「ちょっと誰かに何か言われそうになったら、もう全部消してやろうって」
関本「竹内のSP(『SPになろう-天才ピアニスト竹内-』)とかね」
純吉「(笑)」
ムギ「動画が全部なくなる可能性もある」
純吉「えー! また俺ら更地でやるん? 嘘やん」
関本「その代わりに『マクドナルドで1万円使ってみた』とかを始めます」
純吉「ちゃうちゃうちゃう、楽しないで? そんなんやっても」
――では、ここからは前回取材させていただいたビューティフルトーキョーマンズさんからの質問に答えていただきたいです。「リアルに誰が一番モテますか?」。
純吉「なんでそんなん知りたいねん(笑)」
関本「こいつら、何か探ってるな」
ムギ「意外と純吉って言葉が欲しいんじゃないの?」
純吉「そやな、その感じもしたな、正直」
ムギ「でも、俺モテるからなぁ」
関本「俺もモテるからなぁ」
純吉「俺もモテるからなぁ」
関本「……みたいっすわ」
ムギ「僕はね、好きになってくれた子がみんないい子でしたね」
関本「これね、僕もなんすよね」
純吉「(笑)。これ、多分終わらないやつですね」
――(笑)。ありがとうございます。最後に、イノシカチョウさんの『スタメンっ!!!』チャートをつくっていただきたいです。
純吉「テンポは遅いんとちゃうか?」
ムギ「やっぱり漫才してる人のほうが早いからな」
関本「7組の中で一番遅いと思う。1.5にするわ。コーナーは頑張りたいっすね」
純吉「いいと思う。声質もいいんじゃない? ムギがいい声やし、3人ともバラバラやと思うんで」
関本「で、純吉がナチュラルでNGワード言うから、NNWやな」
ムギ「ナチュラルNGワードでNNW? じゃあNNWを気をつけなアカンな」
純吉「気をつける意識は絶対に持っておくわ」

●プロフィール
イノシカチョウ
純吉(1991年11月21日生まれ、大阪府出身)と関本(1993年9月22日生まれ、愛知県出身)、ムギ(1992年8月26日生まれ、滋賀県出身)のトリオ。2019年1月に結成し、現在よしもと漫才劇場を中心に活動中。2022年『カーネクストpresents オールザッツ漫才』優勝、『キングオブコント2025』準決勝進出。
●番組紹介
stand.fm『イノシカチョウのオンスタ』
毎週土曜夜10時更新
(毎月最終土曜はメンバーシップ限定配信)
番組URL:https://stand.fm/channels/6926776b8ddb67b39645ab7b
番組公式X:https://x.com/inoshika_onsta
番組公式TikTok:https://www.tiktok.com/@inoshikacho_onsta
★初のイベント『スタメンっ!!!決起集会』の開催が決定!
2月28日(土)17時開演/渋谷よしもと漫才劇場
料金:前売3000円、当日3500円
FANYチケットにて発売中
配信チケット(1500円)はFANY Online Ticketにて販売








