花粉シーズンの「肌の乾燥・かゆみ」対策に! 体質別・自律神経セルフケアをご紹介【肌がカサカサ、皮膚トラブル…】
2月も半ばを過ぎ、花粉症が猛威を振るい始める時期。普段は何てことはない洋服や布団の肌触りが気になったり、身体中が乾燥してかゆみを伴う——そんな不快な症状に悩まされていませんか?
鼻水やくしゃみといった症状だけでもつらいのに、全身を襲う地味なかゆみに心まで爆発しそう、という人も少なくないはずです。

(イメージ:写真AC)
ここでは、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師として訪問治療をしながら、書籍やテレビ、SNSなどを通じて自律神経の整え方やツボの取り方、不調との向き合い方を発信している、TC鍼灸マッサージ院院長・森田遼介先生に、なかでも“40〜50代の女性”の不調を改善するヒントを、体質・症状別に教えていただきます。
それでは、ご自分の体質にぴったりと合うセルフケアを見つけ、この時期特有の不調を体質別に改善していきましょう!
【※この連載では、東洋医学の観点から体質を「気虚」「血虚」「気滞」「瘀血」「陰虚」「水滞」の6つのタイプに分けてご紹介しています。まずは第1回でご自分の体質をチェックしてみてください】
肌の乾燥・かゆみは「皮膚の火事」!
肌の乾燥からくるかゆみは、痛みと同じくらいつらい症状でしょう。更年期には、女性ホルモン・エストロゲンの減少による皮脂・汗・水分の分泌低下が、肌の乾燥やかゆみの大きな原因となります。
東洋医学的には、特に「陰虚(いんきょ:身体の潤い不足)」「血虚(けっきょ:栄養不足)」「血熱(けつねつ:血が熱を帯びて皮膚に影響する)」が関係していると考えます。
お肌の乾燥・かゆみは、皮膚の“火事”ですので、潤いを与えてクールダウンさせる必要があります。皮膚表面にある毛細血管まで血流が行き届いているかがポイントになります。

(イメージ:写真AC)
対策としては、入浴後の肌は乾燥しやすいため、お風呂からあがったら3分以内に化粧水と乳液をつけることが理想的です。パックや化粧水だけを使用している人も多いですが、乳液も使ってしっかり保湿してあげてください。
また、摩擦刺激を減らすためにも、吸湿性・通気性が良い綿(コットン)100%の下着・パジャマ・枕カバー・シーツなど、直接肌に触れる部分は特にこだわって選びたいところ。
保湿性・低刺激性が高く、摩擦が少ないシルク素材や、滑らかでしっとり敏感肌向きの肌に優しいテンセルやモダールの生地もおすすめです。

(イラスト/pum 『更年期と自律神経をととのえる本』より)
そして、睡眠時は血(けつ)や陰を補う時間帯です。寝室の環境や寝具の見直しもセットで行い、睡眠の質を向上させましょう。
それでは、「肌の乾燥・かゆみ」の症状に、うってつけのセルフケアをまとめてみましょう。
まとめ:必須セルフケア
1.入浴後すぐに保湿する
2.肌の摩擦刺激を減らす
3.睡眠の質を向上させる環境を作る
「肌の乾燥・かゆみ」の不調が出やすい「体質」とその改善法
次に、特に「肌の乾燥・かゆみ」の不調を感じやすい「体質と対策」をランキング形式でご紹介します。ご自身の体質に合ったセルフケアを見つけてください。
第1位:陰虚タイプ

【体質と対策】
陰が不足し、潤いが低下することで、肌が乾燥し、不調を感じやすくなります。このタイプは、皮膚から水分を吸収して涼しく感じる、あるいは発熱素材を持つようなインナーの使用は特に気をつけてください。
また、ポリエステル100%など化学繊維も乾燥肌には刺激が強いでしょう。ウールはチクチク感でかゆみを悪化させることもありますし、ナイロン・アクリルは静電気を起こしやすくなります。加えてタグが当たってかゆくなることもあるため、タグレス仕様や外付けの服が理想的です。
寝具選びも重要で、
① シーツ・枕カバー:綿100%、ダブルガーゼ、シルクなどが肌に優しい。洗濯してもごわつかないものを選ぶ。
② 掛け布団カバー:すべりが良く、シルク混やコットンサテンなど静電気の起きにくい素材を選ぶ。
③ 毛布・タオルケット:アクリルなど化繊が多いと静電気で乾燥を悪化させる。
といったポイントを意識しましょう。
第2位:血虚タイプ

【体質と対策】
血の栄養不足で、肌がカサカサ・粉をふく・色艶がない状態に。かゆみよりも「乾き・くすみ」が目立つ人が多いでしょう。
そこで、皮膚に潤いを与えるクコの実とはちみつ、さらに補血・補陰の働きを持つ豆乳を組み合わせた、おやつ「クコはちみつ豆乳プリン」がおすすめです。

(イメージ:写真AC)
◇クコはちみつ豆乳プリン
【材料】
無調整豆乳…… 300mL
はちみつ…… 大さじ1
ゼラチン…… 5g
クコの実…… 大さじ1
【作り方】
1.ゼラチンは水(分量外)でふやかしておく。
2.鍋に豆乳を入れ、沸騰させないように弱火で温める。
3.はちみつと(1)のゼラチンを加えて混ぜ溶かし、容器に移して冷蔵庫で冷やし固める。
4.クコの実はぬるま湯で戻しておく。(3)が固まったら、クコの実をトッピングして完成。
第3位:気虚タイプ

【体質と対策】
気の力が弱まることで、肌を潤す力が低下します。潤い不足に加え、免疫も低いタイプのため、肌トラブルに弱くなります。
そこで、「治痒(ちよう)」というツボを刺激しましょう。肩の外側にありますが、かゆみの症状緩和だけでなく肩周りの緊張が緩和され、上半身の血流が良くなります。
疲労感やストレスの軽減などの効果も期待でき、心身ともにリフレッシュできるので更年期におすすめのツボです。コリコリとマッサージでほぐしたり、指圧やお灸をしてみましょう。

(イラスト/関根庸子(Cc:荒井敬)『更年期と自律神経をととのえる本』より)
ご紹介した「治痒(ちよう)」というツボは、古典には「皮膚の風湿(ふうしつ)を取り去る」と書かれており、現代でいうアレルギー性・ストレス性の皮膚症状にうってつけの場所です。また、寝具選びにこだわる良いチャンスでもありますので、楽しみながら睡眠の質を向上させる工夫をしてみてください。
自分の体質に合ったぴったりのセルフケアを見つけ、しんどい時期でも毎日を健やかに過ごしていきましょう。
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