
ゲイジュツの秋
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季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。
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雨模様の日が続いた秋のはじめ。
ある休日に3組の親子で集まって山に行く計画も、急遽予定変更。
わが家でお絵描き遊びをすることにしました。
子どもが5人も集まって、
ただ大人しく座ってお絵描きじゃあ、
あっという間にあきてしまうのは目に見えている。
体全体を使って思い切り描けるように、
大きな大きな紙を用意することにしました。
うちは職業柄、コピーの裏紙はいくらでもあるので、
娘がお絵描きをするときも、A3の紙を4枚ほどのりで貼ってつなげて、
大きな紙にすることがありました。
今日はもっともっと大きく、16枚の紙をつなげてつなげて、畳1枚分は余裕でありそうな紙を製作。
テーマなどを特に決めずに、自由お絵描きのスタート!
描き始めてみると、思った以上に集中してくれる子供たち。
のびやかな線がどんどん走っていきます。
思い思いの色が踊り、びっしりと見事に埋まった、大きな紙。
だけどこんなに大きくちゃ、保管するのもひと苦労。
かといって、捨ててしまうのは忍びない……
思いついたのが「ガーラント」。
素材はたっぷりあるので、3家族分作れるし、パーティーなどの飾りたいとき以外はしまっておける。
子どもの自由な色づかいにハッとしたり、
おもしろい線に刺激を受けたり。
私も夢中でガーラント作りに取り組みました。
子どもと一緒に絵を描いたり、
その作品を飾ったりまとめたりしていると、
思いがけずこちらの創作意欲も刺激されてしまうよう。
秋の雨、秋の夜長、
この秋もたくさん子どもと絵を描きたいな。
*次回は10月28日(金)更新予定です。