1957年創業の老舗でいただく優しい味わいのロシア料理 新宿【スンガリー】

1957年創業の老舗でいただく優しい味わいのロシア料理 新宿【スンガリー】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。

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新宿駅東口からほど近い繁華街にあるのが今回ご紹介するロシア料理店のスンガリー。雑多な飲食店が立ち並ぶ中、そこだけポッと温かな光が灯った可愛らしいエントランスにまず期待が膨らむ。


小さな入口から、狭い階段を降りていくとそこにはタイムスリップしたかのようなクラシカルで温かみのある空間が広がっている。1957年創業という長い歴史を重ねて生み出された空間は単なる昭和レトロではなく、まるで夢のように華やかで落ち着いた雰囲気、そこに異国情緒も相まって他では絶対に味わえない唯一無二の時間が過ごせる。


ロシア料理というと耳慣れないが、実はロールキャベツやビーフストロガノフ、バターを包んで揚げたチキンカツレツなど、日本の洋食のルーツになるような料理がたくさんある。どの料理も丁寧に作られていて、どこか懐かしくて、あっさり優しい味わいなのが嬉しい。

メニューがとても豊富なので何にしようか迷ってしまうが、定番のロシア料理をひと通り楽しめるスンガリーコースがおすすめだ。

本日のアミューズに、ロシア式パンケーキでフレッシュサーモンのマリネを包んだマリノーブナヤ・ケタ、パイを被せて壷焼きにしたキノコのクリームソース。


続いて、ビーツ入りのボルシチとピロシキ(焼きと揚げから選べる)にメインはヒレ肉を使ったビーフストロガノフかウクライナ風のロールキャベツ、ロシア風の仔牛のローストから。



大皿に美しく盛り付けられたサーモンマリネをふんわり柔らかな薄焼きのパンケーキにサワークリームと一緒に巻いていただく一品が食前酒によく合う。

豊富なカクテルやジョージア産のワインとともに頂く時間がたまらない。盛りだくさんのコースをいただいた後には三種のジャムを添えたロシアンティーをデザート代わりに。

バニラの香りのいちごジャムに、グリオットチェリー、珍しいブルガリアのローズジャムを口に含ませ、紅茶をいただく。ロシア特産のカラフルなホフロマ塗りの木製のスプーンが可愛らしい。

真っ白なテーブルクロスを照らす卓上ライトの柔らかな光がくつろいだ雰囲気をさらに盛り上げてくれる。日本語も堪能な現地のスタッフによる丁寧で温かなサービスも心地よい。いつまでも変わらないでいて欲しい、そう願ってやまない一軒だ。ちなみに徒歩数分の場所に支店となる新宿三丁目店も。

DATA

スンガリー 新宿東口本店

住所 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-45-6 千代田ビルB1
営業時間
平日・日曜 17:00~22:00(L.O. 21:00)
金曜・土曜・祝前 17:00〜22:30(L.O. 21:30)
電話番号 050-5872-6300
定休日 夏季休業、年末年始など
Instagram @sungari.shinjuku
X @ShinjukuSungari
HP http://www.sungari.jp/

*次回は3月13日更新予定です。

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Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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