年賀状を描く

年賀状を描く


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季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。
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december

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ただでさえ忙しい年末の年賀状づくりは
毎年なかなか億劫なものですが、
私はずっと続けていきたいなぁと思っています。
年賀状だけのやりとりになっている親戚や旧友への便りや、
一年間お世話になった人へのご挨拶。
なにより三が日の朝にポストを覗くワクワクが欠けると、
私にとってとてつもなくさみしいお正月になってしまう。

1223_001同業種の友達からのオリジナル年賀状が多いことも、
受け取るのが楽しみな理由かもしれません。
もちろん私も、小学生の頃からずっとイラストを添えてきました。
絵が描けない人でも、かわいいハンコが押してあったり、
素敵なデザインのカードを選んでいたり。
その人ならではの味わいがあると、
じんわりうれしい1枚になります。
かくいう私も、本当に忙しくて時間がなく、
大晦日の夜や元旦にひたすら年賀状を書く羽目になった年もありますが……
それでも書きたい、もらいたい。

最近私が利用するのは、簡易印刷“リソグラフ”で作るカード。
原理はひと昔前に盛んだった「プリントゴッコ」と一緒。
プリントゴッコと同じくらいの手間で色別に版を作り、
印刷会社に発注。
納期が短いのと、価格もお手軽なのがうれしい。
多色刷りにすると版ズレが起こるので、私が使うのはせいぜい2~3色。
でもその版ズレこそがリソグラフの味で、
昔の印刷のような素朴な仕上がりが魅力です。
絵に自信がない人も、シンプルな絵を2色で刷れば
なんだかグッとさまになります。 

002パソコンを使いこなせないものだから、
いまだにアナログ手法ばかりですが、
手づくりの味、と開き直っています。
来年の元旦を楽しみに、さて、年賀状書きにいそしむとしますか。

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*次回は2017年1月13
日(金)更新予定です。

Written by sugiura sayaka
sugiura sayaka

杉浦さやか(すぎうら・さやか)/1971年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒。大学在学中の1993年よりフリーのイラストレーター。 独自のタッチと視点で描くイラストエッセイが人気を博し、街歩き、旅、映画、おしゃれなど様々なテーマで執筆。『週末ジャパンツアー』『上海を歩こう』『はじめてのハワイ』(小社)、『スクラップ帖のつくりかた』(KKベストセラーズ)、『レンアイ滝修行』(祥伝社)、『うれしいおくりもの』(池田書店)、『おきにいりと暮らす ABC』(白泉社)など著書多数。最新刊は『マーマリング・トーク おしゃべりなつぶやき』(二見書房)。

»https://twitter.com/saa_aya

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