
大好きなお正月
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季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。
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クリスマスあたりから急に年末モードに切り替わり、大そうじや年賀状準備にバタバタと追われます。
慌ただしく暮れていくこの、ほんの1週間ほどの日々が大好き。
「もう終わってしまう!」という焦燥感とともに駆け抜け、年が変わった途端にがらっとモードが切り替わる不思議。
それまでの疾走感がうそのように、しっとりと一年の計などをしたためてしまったりして。
大晦日から元日にかけては、生まれてこのかた家以外で過ごしたことがありません。
友達との初詣や旅行なんかに憧れた時期もあるけれど、今となっては「家でのんびり」が一番。
家族で年越しそばをすすりながら紅白を見て、テレビの前で年明け。
子どもが生まれてからのお正月は、家族がうちに集まる日。
それ以前は実家に集まっていたけれど、
母ひとりになり、だんだんと掃除や布団などの準備が負担になってきたよう。
4年前に私に娘が生まれたことをきっかけに、
年末年始は母がうちに滞在することになりました。
朝は形ばかりのお屠蘇を飲み、お雑煮を食べます。
昼前に姉、兄の家族が集まり、
母が作ってくれたお節でにぎやかな宴のはじまり。
ひとしきり盛り上がったら、暗くなる前に近所の小さなお社に初詣に出かけます。
2日以降は夫の実家の佐賀への帰省が待っています。
東京だとなかなか縁のない、巨大ショッピングモールに出かけてセールを見たり、
近場の温泉に小旅行に出かけたり。
一週間弱は滞在するので、お正月気分が長いこと続きます。
お正月の飾りに、新しい手帳、新しい歯ブラシ。
今年もまた、いい年を迎えるために、
ウキウキと準備や買出しに余念がない年末でした。
*次回は1月27日(金)更新予定です。