
「同棲カップル」と「“非”同棲カップル」、離婚率が高いのはどっち!?
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いつも恋愛でうまくいかないあなたへ。
その悩み、心理学で解決してみませんか?
臨床心理士である村松奈美さんが、
科学的根拠に基づき説く、新しい恋愛の話。
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同棲後の結婚は、
離婚率高し!
あなたは、結婚前の同棲に、賛成ですか? 反対ですか?
「まず同棲して、相手をよく知ってから結婚したほうが、失敗しなさそう」
と考える人が多いのですが、
実は、同棲しないで結婚したカップルより、同棲してから結婚したカップルの方が、離婚率が高い
という意外な結果が!
ある調査では、同棲しなかった場合の離婚率は27%だったのに対し、同棲して結婚したカップルは36%というデータがあります。
……これは一体、なぜかと言うと、
「同棲中に、オイシイところを全部味わってしまうので、結婚は残りカスみたいになってしまう」
という一説が。
たしかに、一緒に新居を決めに行ったり、
ドキドキしながら最初の数日を過ごしたり、
いつも一緒にいられる幸せをしみじみ感じたり、
そういうことが新鮮だしワクワクする訳で。
それが全部済んでしまったら、結婚にあこがれなんか無くなって、「結婚=単なる契約」、みたいなドライなイメージしか残りませんよね。
結婚への“期待感”を 持てるかが大切!
そう、実はこの“あこがれ(期待感)”って、心理学的にすごく大事!
だから、結婚への期待が高ければ高いほど、人は無意識にそれを実現しようとするんです。
例えば、彼が家に帰って来たらギュっと抱きしめてあげたり、
忙しい相手を気遣って、家事をやっておいてあげたり、
小さな不満があったとしても、口に出さないで我慢したり。
結婚に期待感があると、こんな風にちょっとしたプラス行動に現れるんですよね。
ところが、同棲してしまっていて、結婚にそれほど良いイメージがないと、こういう小さなことが適当になってしまうのです。
その証拠に、同棲したカップルのほうが、結婚後数年間の
「満足度が低い」、「考え方の不一致が多い」というデータもあります。
……ということで結論は、心理学的には同棲はあまりオススメではないということに。
もちろん、同棲を経て結婚しても、上手くいっているカップルも中にはいますよ。
でも、あまり安易に同棲を始めてしまうのは、ちょっと考えた方が良いかも?
○ブログ『悩みが悩みじゃなくなる、心理学の授業』
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