【フランス暮らし】意外なフランスのファーストフードとは?
フランスの地方都市ナントで、フランス人パートナーと2人の子と家族4人で暮らしている大畑典子さん。
一級建築士の資格を持ち日本の建築事務所でバリバリと働いていた彼女が渡仏して約8年。
「シンプルな暮らし」を楽しむフランス生活で得たもの、捨てたものを、日々つれづれに綴っていただきます。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
フランスの地方都市、ナント在住の大畑典子です。
いわゆるファーストフードと言うと、日本ではハンバーガーや牛丼、うどんチェーンなどがありますが、フランスでの身近なファーストフードはなんだと思いますか?
もちろんハンバーガーチェーンもそれなりにありますが、それよりももっとフランス人に身近なファーストフードがあるのです。それはずばり、ケバブです。
フランスに来て知ったケバブの魅力
日本でも時々街中の屋台で見かけることはありますが、一般的にそこまで浸透はしてないかと思います。しかしフランスでは、街の規模が小さくてハンバーガーチェーンを見かけることはなくても、ケバブショップはあるのです。
フランス人パートナーに聞いてみたところ、彼の幼少期はそこまで数が多くなかったそうなのですが、この20~30年でフランスのどこでも見かけるようになったようです。
△ケバブを自宅で作ることも。自分で作ると好きな具材をたくさん入れられるので楽しい!
ケバブショップはハンバーガーチェーンと違って個人経営のお店が多く、店先で一から調理した出来立てのケバブを食べることができます。そしてどの街にも評判で美味しいケバブ屋が一つはあるのです。
店先でグリルした肉に、野菜を挟んで食べるケバブは、ボリュームたっぷりでとっても満腹感があります。野菜もたくさん入っているので栄養もそこまで偏っていませんが、やはり胃にはどっしりと重くのしかかります。
顧客はやはり若い男性がメインで、彼らはそのボリュームたっぷりのケバブに、さらに付け合わせとしてフライドポテトを食べます。あ〜、想像しただけでお腹がいっぱいです(笑)。私は昼ごはんにケバブを一つ食べたら、夕ご飯を抜きにしてもいいくらいお腹が溜まるので、さらにフラインドポテトを食べるなんて考えられません。
もっと軽めでリーズルナブルに済ませたいなら、パン屋でサンドイッチを買うのもおすすめです。
多くのパン屋にはイートインスーペスもあるので、手軽に昼食を済ませることができます。フランスの一般的なサンドイッチはバゲットまるまる一本にパンやチーズ、野菜が入っていて、その一本でも日本人の胃袋は十分に満たされるでしょう。
というよりも、食べ終わる頃には、噛み応えのあるパンに顎が疲れてしまうことが多いです(笑)。
基本的にフランス人のほうが日本人よりもよく食べるので、フランス人と一緒に食事をして、お腹が満たされない日本人はほとんどいないのではないのでしょうか。
△バゲットのサンドイッチはその一本でお腹がいっぱいになるほどの大きさ。
ちなみに、パートナーがいつもパン屋でお昼ご飯を買うときは、バゲット一本まるまるのサンドイッチに生クリーム、バターがたっぷりのキッシュをぺろっと平らげているので、こちらは見ているだけでお腹がいっぱいです。
フランスの外食費は日本よりもはるかに高額!?
フランスは人件費の高騰から外食費が日本よりもはるかに高いのが現状です。
夕飯準備が面倒な時にサクッと外食しようと思い、日本だとファミリーレストランに行くような感覚で近所のカジュアルなレストランに行くと、飲み物を含めたらひとり30ユーロ(約4,800円)ほどかかってしまいます。
それほど美味しくもない食事に5,000円ほど払う事になり、いつも「あぁそうだった、外食はこんなに高かったんだと」と後悔に苛まれます(笑)。
もちろん、質の高い美味しい食事を提供してくれるレストランも多いのですが、そういったお店はさらに値段が高めです。ですので、フランスでそれなりの料金を払ってレストランに行くのは、記念日などの特別な時、と考えている人が多いように感じます。
日本にはその辺のファーストフードでも「美味しい!」と思えるお店が多いですが、そういった側面ではフランスではあまり期待できません。しかし、その中でも今日ご紹介した、ケバブやパン屋のサンドイッチは比較的リーズルナブルで、ハズレも少ないかと思います。
ぜひ、フランス旅行の際の参考にされてみてはいかがでしょうか。
ではまた次回、アビアント〜!
*次回は10月16日(水)更新予定です。