突然の「病気や不調」の原因は「邪気」だった?…人気の鍼灸師が「月1の日本酒風呂」をすすめる理由


「なんだか、疲れやすい」「原因はわからないけど体調が悪い」「人やモノに敏感に反応してしまう」「最近、ツイてない……」でも別に病気でもないし、単に運が悪いだけかも――?

「つい、そんなふうに考えてしまう人に疑ってみてほしいのが、東洋医学で言う『気』のなかでも『邪気』の存在」と話すのは、鍼灸院を営みながら、YouTubeをはじめとするSNSを通じて健康情報を発信している、いま大人気の鍼灸師・大野沙織さん。
東洋医学の考え方では「気」の存在は当たり前のことで、それこそ鍼灸師にとっては“身近な存在”なのだそう。

ここでは、大野先生の新刊『自分ではじめる 気巡りと浄化の本』より、不調の原因となる邪気(悪い気)がついてしまった場合の「邪気祓い」のテクニックについて、徹底解説します。

※本記事は、大野沙織:著『自分ではじめる 気巡りと浄化の本』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

 

健康でいるために取り入れたい「邪気祓い」

東洋医学において、私たちの健康にとって欠かせない「気」の中でも、注意すべきは「邪気(=悪い気)」です。
邪気は、実は私たちのすぐ身近に存在しています。人混みなどの外からやってくるものや、自分の内側から作り出されるものなど、そこらじゅうにあって、いつの間にか、あなたの身体にくっついているものなのです。


△イラスト/松本麻希『気巡りと浄化の本』より。

その邪気があっても気づかず、突然病気などで不調を抱える人と、邪気だらけの中でも健康でいられる人の違いは、ズバリ、気を巡らせる「気巡り」をよくすること。

――とはいえ、どんなに「気巡り」をよくして予防していても、邪気だらけの世の中で、完全に邪気をシャットアウトすることはできません。そこで、邪気がついてしまったらどうすればいいのか、自宅などで簡単にできる邪気祓いのテクニックについて、以下、いくつかご紹介していきましょう。

 

本格的な「邪気祓いテクニック」3選!

不調の要因として邪気の影響を受けているケースは、みなさん気づいていないだけで、実はものすごく多いのではないかと、最近感じています。でも、大丈夫。それほど恐れるものでもありません。汚れは早く落とせばすぐ落ちます。それと同じように、「その日の邪気はその日のうちに!」が鉄則。なんだかいつもと違うなと感じたらすぐにケアをするのがおすすめです。

ここからは、実際に私が実践して、患者さんにも教えて効果が出ている、お家でできる本格的な邪気祓いをご紹介します。邪気は、ちゃんと正しくケアすればとれるものなので、対策さえしていれば怖くはありません。できれば、これらのことをやる前に換気をして、部屋の掃除をし、不要なものを捨てておくとベストです。

なにはともあれ「日本酒風呂」を試してみる

なんとなく体が重たかったり、違和感を感じる、あまり感じのよくない場所や人混みのある場所へ行った日には、日本酒風呂に入って邪気を抜きます。悩みが深い人と会うことでも邪気を受けます。特に、悩みなどの内邪は頭痛がしてしんどくなるので、私は出張の時は必ず寝る前と朝に入ります。お酒は糖類を添加していない「清酒」。純米酒でなく、原材料が「米、米麴、醸造アルコール」のものがいいです。コンビニなどでも手に入れられます。


△イラスト/松本麻希『気巡りと浄化の本』より。

風呂に清酒を600ml入れ、5分から10分浸かります。タイマーをかけて10分経ったら必ず出ましょう。そうしないとせっかく体から出た悪い気が、再度体に入ってしまうので注意します。お湯は使いまわさず、すぐに流しましょう。お風呂場と体もシャワーで軽く流します。毎日入る必要はなく、週に1度や月に1度など、メンテナンスにもおすすめ。長年の不調や体調がひどく悪い時などは連日入ったり、お酒の量を増やしてもいいですよ。

 

トイレに日本酒を入れふたをして10分、すぐに流す!

家の中で最も悪い気が集まりやすいのは水回り。特にトイレは家の中で一番重要です。トイレは「不要なものを流す」場所ですから、悪い気に好まれやすく停滞しやすいのです。もし、寝室からトイレが近い場合は、下半身の健康や異性問題にも影響するため、定期的な浄化が必須。浄化をして徹底的にきれいにしておけば、住んでいる家族全員の健康につながるだけでなく、仕事やプライベートの人間関係、お金の巡りもスムーズになります。


△イラスト/松本麻希『気巡りと浄化の本』より。

まずトイレには余分なものは置かずに、掃除をし、スリッパは定期的に新しくします(トイレマット、便座マットなど布類は邪気を吸収しやすいので私は使いません)。清酒を最低600mlをトイレに注ぎ入れ、ふたをして10分おき、すぐに流すだけ。大きな問題を抱えている場合は、1L流してもいいでしょう。頻度は、不調がある場合は週に1回を半年継続します。問題がなく予防的に行う時や、落ち着いてきた頃には月1回で大丈夫です。

 

天日塩を使った手洗い・うがいを! 塩を持ち歩く

玄関先などに盛り塩をしている人を見かけますが、盛り塩で悪い気を撃退することはできません。ただ、気を「清める」「整える」ことはできます。神社の行事では海水に入って身を清めることもあるし、お葬式などから帰った時に体に塩をかけるのもその一環でしょう。つまり、邪気まではいかないような、軽度の念を落とすものです。そこで手軽な「清め」として、塩を使ったうがい、手洗いがおすすめなのです。


△イラスト/松本麻希『気巡りと浄化の本』より。

苦手な人と会話する前後や、偽りのない言葉を話す時などに塩うがい、人に触れた時などは、手洗いに塩を使って浄化します。日頃の習慣だけでなく、対人関係でお悩みの方にもおすすめです。塩は自然のパワーをもらうためにも必ず天然の天日塩にします。私は塩を少し持ち歩いていて、外出先でも気のよくない場所を通った時、人混みを抜けた後には塩を使ってうがいや手洗いをします。驚くほど気分がすっきりしますよ!

 

突然の病気や不調の原因となりがちな、邪気……。日常的に取り入れやすい日本酒や塩を用いた「邪気祓い」で、こまめに身体についた悪い気を落としてみてください。手軽にできることばかりなので、ぜひ、日々のルーティンに組み込むといいでしょう。

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大野 沙織

鍼灸師。心合いの風鍼灸院主宰。20代で腎盂腎炎を発症、右の腎臓の機能を失い、現在は1つの腎臓で生活している。YouTube「腎機能アップ!ちゃんねる」では、実体験に基づいて腎臓のためにできることを定期的にシェアしている。東洋医学に基づく腎臓にいい食材や体の不調を改善する食材を使ったスープを紹介したところ、急激に登録者数が増加、現在12万人(2025年4月)。著書に『おつかれ気味の腎臓がよみがえる 超!解毒スープ』『これだけで不調が消える! 腎臓毒出しスープ』『自分ではじめる 気巡りと浄化の本』(すべて小社刊)がある。
YouTube 腎機能アップ!ちゃんねる
鍼灸院HP http://umoplus-kokoroai.com/