初めてでも簡単!<豚肉×プルーン>で作るパテ・ド・カンパーニュ|予定のない休日は“おうちレストラン”しませんか?


連休だけど、特に予定は決まっていない。
そんなときこそ“おうちレストラン”で、ちょっと特別な時間を楽しんでみませんか?

ここでは、フレンチ料理家・あやシェフこと深沢あやさんのレシピ本『今日は、おうちで週末レストラン。』の中から、おうちでゆっくり過ごしたい休日やクリスマスメニューにもピッタリな一品「パテ・ド・カンパーニュ」のレシピをご紹介します。

さらに特別に、お店感がアップする盛り付け術のコツもお伝えします。
あやシェフさんのInstagramではテーブルスタイリングのアイデアを詳しく発信中ですので、ぜひチェックしてみてくださいね!

Instagram https://www.instagram.com/aya_bistro/ 

 

混ぜてオーブンで焼くだけ! 「パテ・ド・カンパーニュ」

レバーではなく豚肉を使っているので、誰でも食べやすいパテ入門レシピ。レバーのコクの代わりにプルーンのやさしい甘みをプラスしました。ほんの少しのナツメグが、フレンチらしい奥行きを出してくれます。
ワインがすすむ一品です。

材料(縦17.5×横8×高さ6cmのパウンド型1台分)

豚ひき肉(脂多め)…350g
豚ロース肉(トンカツ用)…100g ⇒サイの目切り
玉ねぎ…1/4個(50g) ⇒みじん切り
プルーン(種なし)…40g ⇒粗みじん切り
ミックスナッツ(ロースト)…30g
生ハム…6枚
バター…少々
塩…小さじ1/2
A————————————–
パン粉…大さじ1
牛乳…大さじ1
—————————————-
B————————————–
卵…1/2個分
白ワイン…大さじ2
—————————————-
ナツメグ(またはオールスパイス)…少々
こしょう…少々
ローリエ…1枚

下準備

・牛乳でパン粉をふやかしておく(A
・オーブンを180℃に予熱しておく

作り方

1.具材を炒める

フライパンにバターを熱し、玉ねぎを炒めて冷ます。しっかり炒めて甘みを引き出す。

2.混ぜる

ボウルに豚ひき肉、塩を入れ、粘り気が出るまで混ぜる。サイの目に切った豚肉、()とふやかしておいたパン粉、(B)、プルーン、ミックスナッツ、ナツメグ、こしょうを加えて混ぜる。

3.たねを詰める

パウンド型に生ハムを敷き詰め、()のたねを詰め、生ハムで全体を包むように蓋をし、最後にローリエをのせる。アルミホイルで蓋をする。

4.オーブンで焼く

天板に80~90℃の湯(沸騰してから少しおく)を注ぎ、180℃のオーブンで60分焼く。そのままオーブンの中で30分おき、粗熱が取れたら型ごとラップをして冷蔵庫で一晩寝かせる。翌日型から出す。

 

盛り付けるときは食べやすい大きさに切り分け、固まった肉汁も一緒にいただきます。お好みでマスタードを添えてもおいしさが引き立ちます。

ワインはブルゴーニュ、ピノノワールなどがおすすめ。ほんのり甘さのある果実味が、パテの中のナッツやドライフルーツとよく合います。

 

お店感がアップする、盛り付けテクニック

見映えよく、料理をさらにおいしそうに際立たせるためには、一皿の中で立体感、配置、色彩のバランスを意識すること。
この基本を押さえるだけで、どんな料理は見違えるほどおいしそうに見えるんです。

1.メインの配置のコツ

◎均等に切る

切り分けてから器によそう料理は、幅や大きさをできるだけ揃えて切ると、統一感が出てレストラン風になります。食べやすい大きさを考えることも大切。

◎高さを出す

平たく切ったものを並べるときは、中心に向かって高さを出すと、立体感が出てプロの一皿に早変わりします。

◎向きを揃える

複数の食材を並べるときは、食材の向きを揃えて並べると、美しくまとまりのある仕上がりになります。

2.ソースの添え方

◎下に敷く

料理とソースの色のコントラストが強い場合や、料理の色や形をしっかりと見せたいときは、器にソースを敷いてから料理をのせるといいです。
素材そのものの見た目や味をまず楽しみ、少しずつソースとの絡みを味わってください。

◎余白に垂らす

料理をのせるときにあえて余白を作り、そこにソースを添えるテクニックです。スプーンを垂直に立てて使い、垂らすようにして左右に広げることで、ソースの量に強弱が出て、まるで絵のような美しさに。

3.彩りを考える

◎グリーンを足す

料理の添え物に野菜や、トッピングにパセリやハーブ類など緑色の食材を足すと、全体がぐんと鮮やかに見えて食欲をそそります。冷凍野菜やゆで野菜のストック、香辛料などを常備しておくと便利です。

◎色のバランスを見る

たとえばこのペペロンチーノの場合、カブの実の白、カブの葉の緑、ベーコンの赤の色味があるので、パスタをよそったあと、具がバランスよく見えるように考えて盛り付けます。

 

“おうちレストラン”を演出する料理、そして盛り付けや器選びは難しい技術ではありません。ちょっとしたコツを知るだけで、連休のおうちごはんも、毎日の晩ごはんも、レストランの一皿に早変わり。そしてSNSの投稿でも映える仕上がりに!

本書では、特別な道具も、特別な食材も使いません。

材料も工程も最小限なのに、仕上がりはレストランの味。パテ・ド・カンパーニュは混ぜて焼くだけ。10分で仕上がるキッシュ。炊飯器でほったらかしローストポークから、プロの焼き方がわかるステーキの極意まで。

『今日は、おうちで週末レストラン。』を開いて、あなたと家族のおうち時間に取り入れてみませんか?

写真/柿崎真子
協力/露木藍(スタイリスト)

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今日は、 おうちで週末レストラン。
著:深沢あや

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深沢あや
フレンチ料理家。料理オンラインスクール「Plaisir(プレジール)」主宰。

国内外でのレストランや出張シェフとしての経験を積み、現在は“フレンチで暮らしに彩りを”をテーマに、家庭でも再現できるレストラン風レシピをSNSや書籍で発信している。調理技術だけでなく、盛り付けや仕込み、テーブルコーディネートなど、日常をちょっと特別にする工夫を伝えるスタイルが支持されている。出産・子育てを経て、自身の暮らしと向き合う中で「料理は、自分と大切な人を整える時間」だと気づき、オンラインスクールでは“料理を通じて人生を豊かにする”体験を届けている。著書に『スーパーに売っている食材でプロの味 出張料理人あやシェフのおうちレストラン』(誠文堂新光社)がある。

Instagram @aya_bistro