優しいスイーツと中国茶でゆったり整う時間を 西早稲田【甘露】

優しいスイーツと中国茶でゆったり整う時間を 西早稲田【甘露】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。

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西早稲田、面影橋からもほど近い場所にひっそりとあるカフェ「甘露」はその店名の通り、優しい味わいの中国のスイーツと上質の中国茶をのんびり楽しめる場所。


中国のスイーツといえば杏仁豆腐や胡麻団子などを思い浮かべがちだが、この店ではもっと多種多様。ここで初めて食べて一度でファンになってしまったのが、「双皮奶(シュアン ピーナイ)」というミルクプリン。

桃の樹液から作られるゼリー状の「桃膠(タオジャオ)」をのせ、白玉を浮かべたプニュプニュ、とろりの食感が楽しい一品。淡い配色も可愛らしく、ほんのり優しい甘さであとを引く。

この桃膠は以前、四谷にある発酵食材を多用するガチ中華のお店のデザートでいただいて以来、大好きになった食材。それがここで出会えるとは! ココナッツミルクに小豆を組み合わせたぜんざいもまろやかでほの甘く、さっぱり食べられる。

他にも季節ごとに変わるパフェやナッツやドライフルーツの入った香ばしい焼き菓子など、この店のスイーツメニューはたくさんありすぎてどれにしようかいつも真剣に悩んでしまう。

さまざまな食材を組み合わせ自由、温かいのと冷たいのと好みに応じて選べるので、何度も通って自分好みのものを見つけるが楽しい。

中国茶カフェというだけあって、お茶の種類も充実。それぞれの香りや味わい、特徴が書かれたメニューを片手にこれも悩む悩む。せっかくなので珍しいものにも挑戦してみたい。可愛い茶器で供されるので、お湯を足しながら4〜5煎楽しむことができる。


ひとりでも気兼ねなく、お気に入りのスイーツをいただきながら、のんびり時間を過ごすことができるのが嬉しい。

スイーツのほかにも点心やおこわなどの食事系もあるのでランチを兼ねてもOK。テイクアウト用の可愛い焼き菓子も用意されているので気に入ったお茶と一緒に自宅でも優雅なティータイムが楽しめる。

忙しく過ごす日常のほんのひととき、医食同源の精神で供される優しいスイーツと中国茶でゆったり整う時間を過ごしては?
ちなみに同じ建物内にある同店が経営している鍼灸にも興味津々、いつかこちらでも癒されたい。

DATA

甘露(カンロ)

住所 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3-14-11
営業時間 11:30~18:00
電話番号 03-6823-5484
定休日 木曜
Instagram  @kanro_nishiwaseda
X(旧Twitter) @KanroNishiwased
HP  https://www.kanro.tokyo/

*次回は1月16日更新予定です。

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Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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