「かごと木箱と古道具と。」に学ぶ、 “いろどり”のある暮らしのヒントとは?
築40年の集合住宅をリノベーションし、古家具や古道具、素朴な味わいのかごや木箱を多用した、あたたかな家づくり……。自分の好きな“もの”と徹底的に向き合った「衣食住」について発信する、圷みほさんのインスタグラム(@mih0n)が、いま、その日々の暮らしに憧れる女性を中心に、大きな人気を博しています。
たとえば、可愛らしいこの「お花のトースト」。ピンとくる方はいらっしゃいませんか? もしかすると「私もつくった!」という人もいるかもしれません。これは、圷さんがインスタグラムを始めた頃からアップしていた、朝ごはんメニューのひとつ。インスタで話題になってから多くの人がつくり、なんと、テレビでも紹介されたことのあるレシピ(!)なのです。マヨネーズ、トマト、アスパラを切ってのせて焼くだけの簡単トーストも、圷さんならではの審美眼、こだわりから生まれたものなのですね!
そんな、圷さんのシンプルだけれど丁寧な暮らし、するどい“もの”選びのあれこれが、このたび『かごと木箱と古道具と。日々をいろどる“もの”選び』として、待望の一冊に生まれ変わりました!
ものがたりのある“古道具”を取り入れてみる!
圷さんの暮らしには、私たちにもすぐにマネできるヒントが、たくさん隠されています。そのひとつが、単にシンプルなだけでなく、暮らしを“いろどる”ものを取り入れること。たとえば、ダイニングテーブル、椅子、食器棚……。そのほとんどが古道具だそう!
「ひとつ手にしたら、それに合う古道具を探したり、見つけたり。わが家の景色にやさしくなじみ、家を美しくいろどってくれます。『これは昔、こういうふうに使われていたんだよ』と、その道具が持つストーリーを聞くと、愛しさもひとしお」と、圷さんは語ります。
たとえば、この食器棚はアンティークショップで購入したというお気に入りのものですが、下の段を見ると、そこには食器棚にぴったりの、味わいのあるブックスタンドがありますね。じつはこれ、圷さんが「メルカリ」で見つけたもの! そう、古道具といっても、じつにいろいろなのです。
イケアや無印良品も、大活躍!
圷さんの家には、古道具だけではなく、100円ショップやホームセンターで買ったものもたくさんあるそうです。さらには「イケア」が大好き。デザインがシンプルなので、アイデア次第で、北欧家具ブランドの小物が、一気に味わい深い木箱や古道具に溶け込むのだとか。
同じく、収納には「無印良品」が大活躍! 「暮らしの道具で、『これが欲しい!』と思ったときはまず、『無印良品』を見に行きます」とのこと。シンプルで飽きのこないデザインはもちろん、もし壊したり紛失したりしても同じ商品が買い足せるという安心感があるそうです。
古道具や木箱を多用した丁寧な暮らしというと、「うちなんて、とても、とても!」と思う人でも、圷さんの暮らしにイケアや無印良品が大活躍していると知れば、なんとなく「私にも、できるかしら!」と思うのではないでしょうか!?
お気に入りのもので埋めつくしたキッチン
そんな圷さんが、「家の中でいちばん好きな場所」と語るのが、この、お気に入りのもので埋め尽くされたキッチンです。うつわに道具、かごなど、どれも好きなものばかりで隠してしまうのはもったいないと、「見せる収納」にしたそうです。
とはいえ、大切だけれど見た目が好きでないものも……。そういうものは、かごや木箱にまとめて収納するなど、目につかないように工夫がほどこしています。また、キッチン唯一の引き出しには、カトラリーや調理道具、カラフルであまり見せたくないものを収納。
ちなみに、キッチンに限らず家全体で、カラフルでガチャガチャとしたパッケージやプラスティック製品など、どうしても好きになれないものは、大好きなカゴと木箱を利用して、見えない工夫を心がけているそう。味のあるカゴや木箱は、インテリアのためだけでなく、なにより実用品として大活躍! というわけですね。
ここでは、圷さんの暮らしの、ほんの一部をご紹介したにすぎません。本書『かごと木箱と古道具と。日々をいろどる“もの”選び』では、インテリアの実例写真をこれでもかと詰め込み、おしゃれな収納方法やインテリアを華やかにするコツ、あるいはリノベーション自体のあれこれについても、私たちにも手に届くヒントが満載です。
ぜひ、本書を通じて、好きなものに囲まれた、居心地の良いあなただけの「暮らし」を手にしてくださいね!
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『かごと木箱と古道具と。日々をいろどる“もの”選び』
圷 みほ:著