大人気連載「yujiのmonthly session」 いよいよリニューアル!!


WANI BOOKOUTの大人気連載「yujiのmonthly session」が、このたび4年目への突入を機にリニューアル!
本サイト通じて新しいイラストレーターを募集したところ、なんと250名もの応募がありました。
ご応募いただいた皆さま、このたびは誠にありがとうございました!

そして――。yujiさんを含む編集部の厳正な審査を通じ、新しいイラストレーターとして「山田美優さん」が、4月からの連載に彩りを添えてくださることに決定!
ここでは、画家として活躍する山田さんに特別取材をおこない、彼女の魅力的な人となりや、実際にyujiさんとコラボレーションした感想などについて迫ります。

(撮影:BOOKOUT編集部)

人との縁に恵まれ、絵の世界へ……

――まずは、今回の応募に至ったきっかけをお教えください!

ツイッター(yujiさんのアカウント@yujiscope)で、今回のイラストレーター募集を知りました。実は「やっぱり応募したほうがいいかも」と思ったのは、応募期限の最終日……。まさにギリギリでの応募だったんです。私は水瓶座なのですが、「水瓶座の時代」というyujiさんの言葉にも、どこか背中を押されたかもしれません。また、これまでは画家として(「こういうものを描いてほしい」という)オーダー式のお仕事はほとんどしたことがなかったのですが、yujiさんとのお仕事は「ぜひやってみたい!」と思い、応募させていただきました。

――山田さんが、画家になられたきっかけは?

もともと小さいときから絵を描いたり、物を作ることが好きだったのですが、最初は「美大に行く」という選択肢が自分の中にありませんでした。そこで、普通の大学に入ったのですが、在学中、いよいよ就職活動などが視野に入ってきた時期に「好きなことをして生きていきたい!」という想いが強くなったんです。そこで、「一生をかけてできることって、なんだろう?」と考え、絵を描くようになりました。そうして、在学中から本格的に絵を学ぶようになったのですが、他人の作品を観るのも好きですし、自分で描くのも楽しいですし、どんどん「絵の道に進みたい」と思うようになりまして……。ですから、結局、就活などは一切せず、絵の世界に入りましたね。

――「就活をしない」という選択も、勇気が必要だったのではないでしょうか?

ところが、私の両親も自営業でしたし、実は、「どこかに就職して働く」といったイメージがもともと薄かったんです。ですから、就活をしないことへの“怖さ”のようなものは、ほとんどありませんでした。あとは「なんとかなるだろう」という気持ちでしょうか……(笑)。そんな感じで、あまり後先を考えずに絵の道に進んだんです。

――具体的には、どのような流れだったのですか?

「アートフェア東京」でご縁のある方に出会いまして、その方の紹介でデッサンを学んだりと、まずは絵の基礎を勉強しました。絵の世界には、私のようにかならずしも美大出身でない方が多くいらっしゃるんです。ご縁のあった方も美大出身でないばかりか、30代で会社員から画家に転身された方でしたし、「美大出身でなくても大丈夫だよ」と励ましていただいたことで、勇気をもらいましたね。そう、人に恵まれたんです。もちろん、絵を描き始めた当初は、バイトとのかけもち。個展のある時期にはバイトの量を減らすなどしていました。そのうち、少しずつ絵の比重が多くなりメインになっていった……という流れでしょうか。最初の個展は2018年の表参道のショップでした。今はギャラリーなどで、年に1〜2回のペースで行っています。

 

エネルギッシュなyujiさんとのコラボレーション

――好きなことが仕事となり、お気持ちもまっすぐで……。そんな山田さんでも、迷われることはありますか?

もちろん、いっぱいあります(笑)。個展で思うような結果が出ないことも多いですし。でも「60〜70歳になったときにこういう絵を描きたいから、今はこういうものを描く」ですとか、それこそ自分の死後に絵がどういう残り方をするのかといった “考え方”をしていますね。もちろん、皆がゴッホにならなくてもいいとは思いますが(笑)、どちらかといえば、そういった長いスパンで考える業界なんです。なかには、「70歳で芸大を卒業した新進気鋭の作家です」といった紹介をされる方もいらっしゃるんですよ。歳なんて関係ないんです。そういうところもこの業界の好きなところですね。年齢や顔が作品についているわけではありませんし、本当に作品そのものを観て、評価してもらえる、純粋な世界なんです。希望がありますよね。

――ちなみに、山田さんが60〜70歳になったときに描きたい絵とは?

壁画のように巨大な絵を描きたい、と思うことはありますね。そこに描く風景はまだわかりませんが、やはり大きな壁画ですとか、大地に建つモニュメントに描く絵ですとか、平面だけでない立体的な作品にも惹かれます。まだ、ボワーンとしたイメージですが(笑)。

――では、今回イラストレーターに決まったときの心境をお教えください!

「選ばれた」という連絡があったときは、何度も神様に「ありがとうございます!」と言いました(笑)。非常に嬉しかったですね。風の時代がくると言われていましたけれど、まさに「本当にきた!」というような感じだったかもしれません。

――最後に、実際にお会いしたyujiさんの印象は、いかがでしたか?

もともとyujiさんのインスタライブなどを拝見しておりましたので、ある程度は存じ上げていたのですが、とにかく早く、たくさんの情報量をお話される、非常にエネルギッシュな方で……。まるで泉のごとく湧き出る言葉を受け止める私の方まで、エネルギーをいただけるような、そんな方でした。「いったいどれだけの知識が蓄積されているんだろう?」「頭の中にどれほどのデータベースがあるんだろう?」と思うほど! また、お話していると、すごくポジティブに、色々なことを肯定してくださるんです。言うならば「GIVE」の人。まさにエネルギーの源泉を持っていらっしゃる方で、本当に圧倒されました!

――本日はいろいろとお話いただき、ありがとうございました。山田さんのますますのご活躍を、編集部一同、引き続き楽しみにしております!

山田さんに作成いただいたイラストが表す意味は、こちらで解説!

文/国実マヤコ

 

◆山田美優(ヤマダ・ミユ)
1994年東京都生まれ。画家。青山学院大学卒業。在学中より画家を志し、デッサンを習い、卒業後に作家活動を始める。ドリッピングを交えたペインティング作品を制作。 近年の展示に水戸京成百貨店(2019)、MEDEL GALLERY SHU(2020)、中目黒蔦屋書店(2020)、シブヤスタイルVol.14(2020)等。
Instagram https://www.instagram.com/miyuyamada2/