【腎活で毒出し!】週に1回の簡単スープで腎臓から元気に!


健康のために摂取していたサプリが原因で健康被害が生じるという衝撃的なニュースから約2週間。
調査の中で、特に腎臓の機能障害が多く報告されたことから、「腎臓の大切さ」を痛感した人も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ腎臓のケアを心がけようと思っても、何から始めればいいのか分からない……。

そこで、20代で腎盂腎炎を発症し、片方の腎臓機能を失った経験のある、鍼灸師の大野沙織さんに腎臓の役割について解説していただきました。

 

サプリはやめて、スープで栄養を摂る!

腎臓は東洋医学では“命そのもの”と言われるほど大切な臓器。
主な役割は血液中の老廃物をろ過し、余分な水分を排出することです。また、必要なものを吸収し、イオンバランスや血圧を調整することで、体が正常に機能するよう、調節もしてくれます。
毎日なんだか不調で急に老けた気がする……なんて人は、腎臓が疲れているのかもしれません。

私は20代で片方の腎機能を失ったことがきっかけで鍼灸師になり、中医学や漢方を学び、特に腎臓にいいと言われるものに関しては人一倍興味を持って、自分の体で試してきました。

そんな私が腎臓を元気にするためにおすすめしたいのは、腎臓に負担をかけずに、必要な栄養を摂ること。それもサプリなどではなく、食事からしっかりと。

とはいえ、腎臓が疲れているととにかくしんどい。
自分の経験からもわかりますが、食事の支度をするのも一苦労ですよね。
だから煮込むだけで簡単! 面倒くさくない! なのに美味しくて栄養が摂れる! スープが最適なんです。
ここでは最新刊『腎臓毒出しスープ』より、色々な症状に効くスープをご紹介していきます。

 

パンパンに張ったお腹がスッキリ!
鶏肉とかぶの酒粕豆乳スープ

腎臓の最も重要な働きといえば「解毒」です。
毒出しパワーの強い野菜をたくさん食べて、腎臓を元気に働かせ、体内にたまった不要なもの、毒素をどんどん排出しましょう!

ストレスや運動不足でお腹にガスが溜まって苦しい時に食べてほしいのが「鶏肉とかぶの酒粕豆乳スープ」。
かぶとにんじんが腸内環境を整えてくれ、鶏肉の中でも地鶏を使うことで体が温まります。
お腹がスッキリすれば気が巡り、精神的にも落ち着きますよ。

材料(2人前)

オリーブオイル…ひと回し
しょうが…少々(細切り)
にんにく…適量(細切り)
鶏もも肉(地鶏)…1枚(はさみでひと口大)
にんじん…1/2本(乱切り)
水…300ml
かぶ…2玉(縦に4等分)
長ねぎ…1/2本(斜め切り)
天日塩…小さじ1/2
味噌…大さじ1/2
酒粕…適量
無調整豆乳…150ml

作り方

1. フライパンに、オリーブオイル、しょうが、にんにく、鶏肉を入れて軽く炒め、ふたをして蒸し焼きにする。途中上下を返す。にんじんを加えて炒める。

2. 水を注いで、かぶ、ねぎ、塩を加え、ふたをして弱めの中火で10分ほど煮る。

3. 味噌と酒粕を溶き入れ、豆乳を加え、再度沸騰したら火を止める。

 

アレルギー症状改善!
新玉ねぎとれんこんの大葉の香りスープ

今や3人に1人が何らかのアレルギーを持つ時代ともいわれていますが、腎臓の機能を高めることでアレルギー体質を改善することも。

「新玉ねぎとれんこんの大葉の香りスープ」では、アトピー&鼻炎のストレスを解毒野菜を使ったレシピで軽減。玉ねぎで血液をサラサラにし、れんこんが熱を冷まして炎症を緩和してくれます。
またどちらも肺の機能を高め、皮膚に栄養を行き渡らせてくれる食材なので、皮膚トラブルに効果てきめんです。

材料(2人前)

オリーブオイル…ひと回し
新玉ねぎ(なければ玉ねぎ)…1/2個(上下を落として1cm角)
れんこん…150g(100gはやや厚めのいちょう切り、50gはすりおろす)
昆布だし…400ml
天日塩…小さじ1/2
醤油…小さじ1と1/2
大葉…10枚(粗めのせん切り)

作り方

1. フライパンに、オリーブオイルと玉ねぎを入れて弱火で軽く炒め、ごく弱火にしてしばらくそのまま加熱する。玉ねぎが半透明になったら、いちょう切りのれんこんを加えてしんなりするまで炒める。

2. 昆布だし(昆布も入れる)、塩、醤油、すりおろしたれんこんを加え、ふたをして10分ほど煮る。

3. 仕上げに大葉を加えて軽く煮る。

 

書籍『腎臓毒出しスープ』ではこのほかにも様々なお悩みに合わせたスープレシピをご紹介。
基本的に材料を鍋で炒めて、水分を注ぎ、煮るだけなので、疲れている時や、料理が苦手な人でも簡単に作れちゃいます。しかも具材たっぷりのスープがあれば他のおかずは必要なし!
汁ごと飲むことで、栄養も漏れなく摂取できます。

まずは週に1回の「毒出しスープ」で、身体の変化を感じて腎臓から健康になりましょう!

写真/菊池陽一郎

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腎臓毒出しスープ
著:大野 沙織

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大野 沙織

鍼灸師。心合いの風鍼灸院主宰。20代で腎盂腎炎を発症、右の腎臓の機能を失い、現在は1つの腎臓で生活している。YouTube「腎機能アップ!ちゃんねる」では、実体験に基づいて腎臓のためにできることを定期的にシェアしている。東洋医学に基づく腎臓にいい食材や体の不調を改善する食材を使ったスープを紹介したところ、急激に登録者数が増加、現在12.4万人(2024年4月)。著書に『おつかれ気味の腎臓がよみがえる 超!解毒スープ』(小社刊)がある。
YouTube 腎機能アップ!ちゃんねる
鍼灸院HP http://umoplus-kokoroai.com/