【2月の開運カレンダー公開!】大人気漢方家・櫻井大典先生が教える、立春を迎える今すぐ取り入れたい春の養生


まだまだ寒さの真っただ中ですが、2月に入り、立春(2月3日)を迎えると暦の上では春のスタート。体感の春の到来は遠く感じられるかもしれませんが、じつは、“季節の養生”と言われるほど季節や暦を重視する「中医学」では、この暦を意識して生活することが健康のカギだと考えます。

そんな「中医学」と、根源的な理論や原典が共通することから中医学と大きくリンクする「東洋占術」を組み合わせ、まったく新しい「開運養生」という概念を生み出したのは、著書累計45万部の大人気漢方コンサルタント・櫻井大典さんと、メディアで引っ張りだこの占い師・暮れの酉さん。

それぞれの分野で活躍中の二人による、数千年の歴史に裏付けられた「中医学」と「東洋占術」の智慧を惜しみなく活用した、幸運と健康を引き寄せる書籍『開運養生12か月』より一部を抜粋・編集し、櫻井大典先生に、立春間近の今こそ取り入れたい「2月の養生法」についてたっぷり教えていただきます。

 

胃腸トラブルやイライラなどに見舞われやすい時期

まだまだ気温の低い日がつづきますが、“季節を分ける”と書く節分の翌日に立春を迎えると、暦の上では「春」の始まり。梅の開花が春の訪れを告げます。

中医学で春は「発陳(はっちん)」といって、古いものが新しくなり、万物が芽吹いて成長し始める季節だと考えますが、1年を健やかに過ごせるかどうかは、この春をいかに快適に過ごすかどうかにかかっているというほど、この時期の過ごし方がキーポイントとなります。


(イメージ:写真AC)

2月はまだ寒さが強く残るものの、五行の陰陽でいう「陰気」が減り、大気中の「陽気(=エネルギー)」が増えていくことで、少しずつ力がみなぎっていくことでしょう。

春が司る五臓である「肝(かん)」が元気な人はウキウキした気持ちになったり、やる気が湧いてアクティブになれますが、「肝」が活発に働くということは、プラスにもマイナスにも振り幅が大きいということ。

「肝」に負担がかかると、便秘ガスが溜まるといった胃腸トラブル、足のつりや肩のこわばりなどの筋の不調、あるいは、メンタル面でも情緒不安定や怒りっぽい、イライラ、憂うつ、焦燥感といった自律神経の乱れによる不調にも見舞われやすい時期です。

 

深呼吸で「陽気」を身体いっぱいに取り入れる

この時期の養生キーワードは、血(けつ)を補う「補血(ほけつ)」と、春の臓「肝」をやわらかく健やかに保つ「柔肝(じゅうかん)」。とくに、怒りの感情は肝を弱らせてしまうので、とにかくリラックスして、心おだやかに過ごすようにしましょう。

また、早寝早起きを心がけ、太陽の光をしっかりと浴びながらゆっくりと散歩をして、深呼吸をして大気の「陽気」を身体に取り入れるようにしてください。さらに、筋を伸ばすストレッチをすれば、「肝」をいたわる、春の養生そのもの。


(イメージ:写真AC)

2月から3月にかけては、ちょうど各地で、紅白の梅が咲き誇る梅まつりが開催されています。梅のかぐわしい香りは身体中の気を巡らせてくれるだけでなく、自然のなかをの陽気を感じながら歩けば、自然な深呼吸もうながされます。深呼吸は、1年を通して意識していただきたい養生の基本です。

せっかくですので、これも春の養生にある通り、身体を締めつけない服装で、髪も結ばず締めつけないようにして、リラックスして梅まつりを楽しんでみてください。きっと、心も身体も、完璧な春のスタートを切ることができるはずです。

そう、1年を健康に過ごすためのポイントは、春の過ごし方にあるのですから。

 

2月の「開運養生アクション」=「豆まき」!

節分の豆まき“養生”アドバイス

2月の節分(2025年は2月2日)といえば、豆まきですね。季節を分けると書く通り、「節分」は立春の前日のこと。節分は、疫病をもたらす悪い鬼を祓う中国の厄祓いの儀式「追儺(ついな)」に端を発するとされています。

節分の豆まきに使う大豆は、胃腸をととのえて水はけを良くし、むくみを取り去り、乳汁の分泌を促すので、胃腸が弱く疲れやすい人や、手足のだるさ、むくみがある人、授乳中のお母さんなどにおすすめ。


(イメージ:写真AC)

ただし、食べすぎは胃の不調のもとになるので、「歳の数」にこだわらず楽しめる範囲で食べましょう。また、中医学で陰虚(いんきょ)といって、体液不足で乾燥しがちの方は、炒った大豆よりも豆腐や豆乳がいいでしょう。

 

最後にここまで読んでくださった方に、書籍『開運養生12か月』のなかから、2月の「開運養生&行事カレンダー」を大公開!

2月は五行の「木」の力が強まり、過剰になりがちなため、「木」を抑える「金」の数字である【4】と【9】のつく日がラッキーデーとなります。4日、9日、19日などを意識して過ごしてみてください。

その他にも、「開運」と「養生」にかかわる行事が記されていますので、ぜひ、楽しみながら、春のスタートを切りましょう。

イラスト/トリノコ
文/国実マヤコ

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櫻井大典

アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を学び、帰国後、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国・首都医科大学附属北京中医医院や雲南省中医医院での研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。日本中医薬研究会に所属し、同志と共に定期的に漢方セミナーを開催。中医学の振興に努めている。SNSにて日々発信される優しくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず新たな漢方ユーザーを増やしている。
著書に『二十四節気の暦使い暮らし かんぽう歳時記』『こころとからだに効く! 櫻井大典先生のゆるゆる漢方生活』『こころの不調に効く! 気楽に、気うつ消し』(ワニブックス)ほか多数。
X(旧Twitter) @PandaKanpo
Instagram @pandakanpo
HP https://yurukampo.jp/

暮れの酉(くれのとり)

タロットや易、四柱推命など古今東西の占術を使いこなしながら、「当たる」ことを求めてオリジナル占術「鳳凰数術」を開発。占い師としてデビュー以来人気ナンバーワンで、これまでの鑑定人数は8万人以上。彼が店に出る日はミナミの店前の行列でわかると言われるほど人気の占い師。TBSの占い番組「占いメガネ」やオンライン占いイベント「占いフェス」に出演するなど、活躍の幅を広げる。
著書に『選ぶたびに運が良くなる! 2択開運』(ワニブックス)、『自分らしい幸せを見つける! 手相の見かた』(ナツメ社)、『暮れの酉の繊細な人のための鳳凰数術占い』(ヨシモトブックス)がある。
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YouTube 暮れの酉【鳳凰数術】公式チャンネル

撮影/浦田大作