【芸術の秋におすすめ】「2万2千匹の動物」を描く画家・晴夏さんに、待望の作品集についてインタビュー
「1RTにつき1匹動物が増えるTwitter(現X)の企画で、2万2千匹の動物を描く事になった者です」――。
依然として猛暑の日々が続くものの、朝夕はしのぎやすい時間も増え、季節は少しずつ秋に向かっています。そんな芸術の秋、少しずつめくって楽しんでほしい作品集が、大人も子どもも見るだけで癒される、『罫線で遊ぶ動物』です。
以前、「【23万いいね】2万2千匹の動物を描き続ける画家――印刷や細部までこだわりぬいて再現した作品集が発売」という記事でご紹介した『罫線で遊ぶ動物』の著者であり、SNSで人気を集める画家の晴夏さんに、ここではその素顔に迫るべく、インタビューにお答えいただきました!
また、独自の世界観が詰まったこだわりの作品集には、ちょっとした“秘密の仕掛け”も……。その“秘密”についても、記事の最後にこそっとお教えしますね♪
画家としてのこだわりは、「楽しく描く」こと
――初の作品集『罫線で遊ぶ動物』のご出版、おめでとうございます! Twitter(現・X)上の楽しい企画が発端になり生まれた作品集ですが、この企画がスタートしたきっかけについて、あらためてお聞かせください!
晴夏:ありがとうございます。当時はコロナ禍で、展示会等の作品を発表できる機会が減ってしまった中で、少しでも沢山の方に見て頂けるようにと考えて思いついた企画が、この「1RT(リツイート)につき1匹動物が増える」でした。
――晴夏さんは画家でいらっしゃいますが、もともと動物をメインで描かれていたのでしょうか? 画家として動物以外に描かれているものがあれば、ぜひご紹介くださいませ。
晴夏:この企画を初めてから動物関係のお仕事が増えたため、動物の作品が目立っていますが、他にもいろんな作品を描いています。少しだけ、作品をご紹介しますね。
△ケーキを描いた油絵。ペインティングナイフをケーキサーバーに見立てて貼り付けています。
△トラックのコンテナに描いたマジックアワーの海の絵。
△博物館で出会った動物の骨を描いた油絵。
△以前暮らしていた北海道にある千歳川を描いた油絵。
――動物のかわいらしいイメージがあったので、意外な画風に感動しました! 本当にさまざまな作品を手掛けていらっしゃるんですね……。それでは、企画がスタートしてから描いた動物(生物)のなかで、もっともお気に入りの作品はどれでしょうか? また、画家としてのこだわりや、もっとも描くのに苦労した作品についてもお聞かせください。
晴夏:1番気に入っているのは、最初に描いたカエルです。このシリーズの中では、描くのに苦労したモチーフは特にありません。
絵を描くときのこだわりが「楽しく描く」ということだからかもしれません。
「2万2千匹」も、楽しくポジティブに描き続ける
――あまりの反響(リツイート数2万2千)に、2025年6月時点で「未だに描き続けていて、現在の記録は4325匹です」とポストされていらっしゃいましたが、これから先まで描き続けていくことをプレッシャーを感じたり、嫌になってしまうことはありませんか?
晴夏:嫌になりません。沢山絵を描くことになってしまった可哀想な人・辛いことを頑張っている人として取り上げたいように見受けられる方がたくさんいるのですが、私はポジティブで楽しい企画として進めていきたいと思っています。
――最後に、画家・晴夏さんの今後の展望についてお聞かせください。あわせて『罫線で遊ぶ動物』の読者に向けて、晴夏さんからメッセージをお願いします!
晴夏:今後も、今まで通り楽しんでいろんな絵を描いていきたいです。今、特にもっと挑戦してみたいのは、音楽関係のお仕事です。ライブやMVの演出としてライブペイントのパフォーマンスをやってみたいです。
作品をご覧くださった皆様、本当にありがとうございました。皆さんの存在が制作活動の原動力の一つになっています。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
気候の良いこれからの季節は、新しい芸術や新しい感性に出会う、絶好のチャンス。晴夏さんの『罫線で遊ぶ動物』は、イラストの完成度は言わずもがな、鉛筆の下書きの跡や擦れまで見て取れるこだわりの印刷で、作品集ならではの特別感がある一冊に仕上がっており、思わず毎日手に取りたくなる、クオリティ。
かわいい、すごい、うまい、かっこいい、笑っちゃう、癒される……めくるたびに新しい発見のある本作を手に、芸術の秋を堪能してみてはいかが――?
そうそう、ちょっとした“秘密の仕掛け”のヒントは、「しろやぎさん」&「お手紙」です。画集のなかに2箇所登場しているので、ぜひ、探してみてくださいね♪
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著:晴夏
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著:晴夏
晴夏(はるか)
画家。1996年6月1日生まれ。油絵、水彩画、アクリル画といった幅広い制作スタイルで、主に動物や風景を色彩豊かに描く。さまざまなモノへのペイントや壁画、ライブペイントも手掛ける。2020年、Twitter(現X)の企画で1RT(リツイート)につき動物が1匹増える手帳を投稿したところ、2万2,000RTを集めて話題となる。現在も2万2,000匹のゴールを目指し、ライフワークとして動物を描き続けている。本書は初の作品集。
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