心がギスギスしているように感じたら

心がギスギスしているように感じたら



ついつい頑張りすぎてしまったり、
ちょっとしたことを気にしすぎて傷ついたり、落ち込んだり。
生きづらさを抱えたすべての人へ贈る
イラストレーター・なおにゃんのイラスト&メッセージ。


年末から年始にかけて、父の病気がわかったり、震災や飛行機事故があったりして、世の中的にも個人的にも心が苦しくなることが多かった。
SNSを見ていても、常に誰かが何かを叩きたいようなムードを感じた。大変な時だからこそのんびり行こうと発信したら、呑気なこと言ってる場合じゃないと自分も怒られたりして、なんだか不満と怒りが伝染してくるような心が詰まるような数週間を過ごしていた。

そんな時、台湾に行くことにした。行き先は、台湾の南の方の田舎町。陽気は温かいし、空は夏のように広く青い。それだけで気持ちが嬉しくなった。
公園でぼーっとしていたら、おじさんたちがぞろぞろと広場に集まってきた。そして、突然カラオケ大会が始まった。観光客もちらほら通る。そんな中、大音量で好きな曲をのびのびと素人のおじさんが歌っているのを見ていたら、なんだかホッとした気分になった。

心も換気が必要だ。心が窮屈になったら、自分の置かれた環境から思いっきり自分を解放してあげるのもいい。心の風通しが良くなって、前より清々しい気持ちになった。

今日のひとこと

海外に行くと今ある暮らしが全てじゃないと思えるから、心が楽になれるね〜。

 

今日も一歩も外に出なかったけどいい一日だった。
著:なおにゃん
発行:KADOKAWA

*次回は4月18日(木)更新予定です。


Written by なおにゃん
なおにゃん

茨城県出身。大学卒業後、希望していた出版社に就職するが、職場環境に合わずうつと適応障害と診断されて2度休職する。その後、退職。2020年5月よりX(旧Twitter)でメンタルに関するつぶやきを始めたところ、「共感できる」「心がラクになる」と反響を呼び、フォロワー数は20万人を突破。現在はイラストレーター、絵本作家として活動しながら、猫たちとのんびり暮らしている。著書に『うつ吸いイラスト帳』(永岡書店)、『100年後にはみんな死んでるから気にしないことにした』『うつ逃げ』(ともにKADOKAWA)。
X(旧Twitter):@naonyan_naonyan

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