日本酒と季節のおすすめ料理を楽しむ予約困難な名酒場 渋谷【高太郎】
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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。
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大規模な再開発ですっかり様変わりしてしまった渋谷の街。その喧騒から逃れるように桜ヶ丘の坂道を登っていくと閑静な一角の路地裏にポッと燈りが灯るお店に行き着く。

いつ来ても変わらない温かな空気が流れるここは、美味しいもの好き、こだわりの日本酒好きの大人が集まる名酒場と名高い「高太郎」だ。
ガラリと戸を開ければ落ち着いた雰囲気のカウンターで店主の林高太郎氏が変わらぬ笑顔で迎えてくれる。まずは季節のおすすめがずらりと並ぶお品書きを手渡されるのでどれにしようか楽しく迷うが、ここでは高太郎さんのおすすめに従うのが吉。


野菜のだし浸しに始まり、旬の刺し盛り、冷奴と自家製の厚揚げの相盛り、燻玉がのったポテトサラダ、カリッとジューシーなメンチカツに大きなシュウマイ、熱々の和風グラタンにあんかけ茶碗蒸しなど、ここにきたらこれが食べたいと思う定番メニューに、今なら桜海老やはまぐり、たけのこや花山椒などの季節の素材を小気味よく仕上げた一品をバランスよく組み込んだコースに仕立ててくれる。
食べてみたいものがあれば「それ、いきましょうか」と気軽にリクエストに応えてくれるのもありがたい。


そんな中でもぜひ食べて欲しいのが半熟の燻製玉子が載ったポテトサラダ。とろりととろける燻玉を崩して粒マスタードのドレッシングと混ぜながら食すのが最高。当然日本酒にもよく合う。


定番の茶碗蒸しやグラタンには具材で季節感を取り入れ、刺身の盛り合わせには酢飯をさりげなく忍ばせるなど憎い工夫がいっぱい。それに合わせる日本酒も料理にスッと寄り添う銘柄を出してくれるから、いつの間にかするりと盃を重ねてしまうという塩梅だ。


締めには香川出身の高太郎さんらしく、つるりといただけるうどんを。高太郎さんを支えるスタッフもチームワークがよくて、いつも気持ちがいい。お酒の店でありながら大声で騒ぐような人は皆無、各々が楽しんでリラックスしているのがいい。

開店して16年、ますます人気が高まり、なかなか予約が取れないと言われることも多いが、インスタグラムでその週の予約可能な席を公開しているのでまずはそれを狙ってみてほしい。大人の階段登ったねと思える時間を楽しめるはずだ。
ちなみに同店2階には、セカンド店として酒肴と酒が楽しめるスタンディング酒場「マンデガン」があるので気軽にトライできる。ただし訪れる前に電話での確認をお忘れなく。
DATA
高太郎(こうたろう)
住所 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町28-2 三笠ビル 1F
営業時間
平日 17:00~23:00(L.O. 22:00)
土日 14:00〜22:00(L.O. 21:00)
電話番号 03-5428-5705
定休日 月曜、第一・第三火曜
(最新情報はInstagramをご確認ください)
Instagram @kotaro_shibuya
※1ヶ月先までのご予約をお電話のみにて受付。
マンデガン
住所 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町28-2 三笠ビル 2F
営業時間
平日 16:00~23:00(L.O. 22:00)
土日 16:00~22:00(L.O. 21:00)
電話番号 080-9468-0329
定休日 月曜、第一・第三火曜
Instagram @mandegan_tokyo
*次回は4月24日更新予定です。








