身体の芯から温まるちゃんこ鍋と一品料理 大井町【どすこい割烹 芝光】

身体の芯から温まるちゃんこ鍋と一品料理 大井町【どすこい割烹 芝光】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。
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気温がグッと下がって、いよいよ本格的な冬が到来。こう寒いと身体の芯から温まる鍋が恋しくなる。

鍋といっても色々あるが、肉と野菜をバランスよく楽しめるのがちゃんこ鍋だ。我が家からも近いので家族で気軽に通っているのがこの「どすこい割烹 芝光」。

鍋というと人数が集まらないと楽しめないイメージがあるが、こちらはカウンター12席の落ち着いた雰囲気の小体な店で、ちゃんこ鍋が1人前から楽しめるのが嬉しい。

店主の長井氏は都内のちゃんこの名店で12年間店長を務めた後に独立してこの店を開いたとのこと。ソロオペで手際よく切り盛りされている。こちらのちゃんこ鍋はとにかくスープが美味しい。鰹と鶏ガラと野菜をじっくり7時間かけて煮込んだスープが抜群だ。

このスープをベースに醤油、塩、味噌から選べる。具材は豚肉につくね、お揚げに野菜がたっぷり。パンチのある味噌かあっさりの塩か、はたまた定番の醤油か悩むのが楽しい。

具材を食べ終わった後の締めには雑炊、うどん、ラーメンが用意されている。また鍋の前の一品料理も充実しているのが魅力。


必食はちゃんこ鍋屋の定番のきゅうりにつけて食べる甘辛の力士味噌。ニンニクたっぷりの甘辛味は病みつきになること必至。


他にも、仕入れにこだわった刺身に、炭火で香ばしくふっくらと焼き上げた焼き鳥、中身から手作りするカニクリームコロッケやメンチコロッケなど、あれこれ頼みすぎて鍋が食べられなくなってしまうほどの充実ぶり。


主役はちゃんこ鍋だが、居酒屋として楽しむのもありな、使い勝手のいい店として覚えておきたい隠れ家的一軒なのだ。

DATE

どすこい割烹 芝光

住所 〒140-0014 東京都品川区大井4-6-9 大井DREAMマンション103
営業時間 17:00~23:00
定休日 日曜
電話 03-6429-8315
Instagram @shibakou1206
X(旧Twitter) @shiba_nakame

*次回は12月27日更新予定です。

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Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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