「おとなこども」ってなんだろう?
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「幼い大人」が増えている
いま、とても若々しい「大人」が増えていますよね。たとえば、昭和の銀幕スターたちの写真を見ていただくと一目瞭然。同じ20歳の写真でも、その表情は圧倒的に現在の20歳の方が若々しく、言い換えれば幼く見えるはずです。
もちろん、時代背景も大きいでしょう。昔は、女性ならば25歳で結婚していなければ「行き遅れ」などと揶揄されましたし、男性も「男たるものかくあるべし」とばかり、家庭を築き、家や車を買って“一人前”という考え方が浸透していました。そうした時代の考え方に沿って「大人」にならざるを得なかったわけです。
人間は、自分の行動に対して責任を感じるようになると、いわば“大人スイッチ”が入り、顔つきも変わります。なぜなら子どものメンタリティのままでは、家庭を築いたり社会的な立場を守ることは難しいからです。昭和の「大人」の表情が今よりグンと渋いのも、こうした理由が大きいでしょう。
ところが、現代では「大人」にならないでいいと、社会が許容し始めています。無理に結婚をする必要もないし、家庭を築く必要もない……。これは、人間としての多様な生き方を認めるというプラスの面がある一方、「責任なんて負いたくない。子どものままでいたい!」という“おとなこども”を生み出す温床にもなっています。
さらに、昨今流行りの「仕事で活躍できないのは実力が足りないから」「生活が苦しいのは努力が足りないから」——つまり「うまくいかないことは、すべてその人の責任」とする、新自由主義的な「自己責任論」が広がる社会では、他者や会社を背負うといった視野も体力も低下するばかりです。新自由主義的な考え方は、誰かと責任を分かち合うという行為(たとえば、結婚・子育てなど)とは真逆の考え方なので、言わば「永遠の子どもでいる宣言」と言い換えることができます。どんな被害に遭っても罪を犯しても、極論「自己責任」。突き詰めていくと、いわゆる“無敵の人”のような考え方につながる危険性もはらんでいます。
あなたは大人? それとも「おとなこども」?
さて、話をもどしましょう。みなさんはご自身が「大人」であるという自覚はありますか——? もちろん人間なんて、ある意味では死ぬまで子ども。親になろうが会社の社長になろうが、永遠に子どもなんです。しかし、そうした子ども的なメンタリティと、大人であろうとするエゴのバランスをうまくとれる人こそが、本当の「大人」と呼べるのかもしれません。
そこで、みなさんが「大人」か、はたまた“大人スイッチ”の見つからない「大人子ども」か——3つのポイントからチェックしていきましょう。
1. 自分を「幸せ」だと思うことができるか?
「いろいろ諦めることも挫折することもあったけれど、だからこそ今、私は幸せだ」「毎日仕事で忙しいけれど、能力を認めてもらえてしみじみ有り難い」……こんなふうに、プライベートでも仕事でも、とにかく自分の“幸せの自覚”を持てるあなたは「大人」です。
逆に、「何をやっても報われないし、なんで私はこんなに不幸なんだろう」「仕事でなかなか結果を残せないのは、きっと上司のせいだ」……こんなふうに、他責思考に陥ったり、不幸の数ばかり数えているあなたは「おとなこども」かもしれません。
2. かかわる「コミュニティ」が多いか少ないか?
1の“幸せの自覚”にも大きく影響してくるのですが、世界中で実施されたアンケートの結果として、国や宗教関係なく、かかわるコミュニティの数が多ければ多いほど幸福度が高いという傾向があります。
一つのコミュニティで問題が起きたとしても、別のコミュニティがあればショックも少ないですよね。ですから、たくさんの“居場所”を持っておくことが人間としての幸福度を上げ、余裕ある「大人」を生むのです。
3. 自分と他人に使う「時間のバランス」はどう?
最後のチェックポイントは、自分のために使う時間と他人のために使う時間のバランスです。どういうことかと言いますと、自分の推し活や買い物、または自分の仕事ばかりに価値を感じていて、「あ、友だちの誕生日プレゼント買わなきゃ」「悩んでいた彼の話、ちゃんと聞いてあげよう」「今年の夏休み、家族が喜ぶ旅行について考えるぞ」といった具合に、他人のために使う時間を「めんどくさ……」なんて思っている人は黄色信号、ということです。
昨今、お歳暮・お中元といった文化が廃れつつあるように、他人を思いやること、他人について考えることが減っている人が多いように感じます。もちろん、自分の機嫌をとったりタスクをこなすことも非常に重要ですから、「大人」としての理想はこれらのバランスがちょうど半々くらいになっていること。どちらかに極端に偏ったり、完全なる「自分ファースト」でなにかと自分のことばかりが頭を占めている人は「おとなこども」の可能性大、というわけです。
さあ、いかがでしたでしょうか。子どもっぽいメンタリティがあるから悪い、ということではありません。「大人」として、バランスよく生きていきたいものですね!
今回はここまで。それでは、幸も不幸も楽しめる人生を!
ひらけ! 視えない扉

さて、いよいよ5月がスタート。4月は新しい環境に身を置いた人も多かったのではないでしょうか。心身ともにお疲れ気味のところに、ふと「五月病」という言葉が頭をかすめるシーズンの到来でもあります。
そんな時期を乗り切るためのアドバイスをお伝えしましょう。それは、洋服に興味を持とう!です。
春夏の服が市場に出始めるのは3〜4月。僕自身、3月くらいから薄手の羽織ものや半袖(!)のシャツを買ったりしています。すると、「早くこの服を着たいから、暖かくならないかな〜」なんて思いますよね。5月頃に気温が安定し始めるので「ようやく、出番だ!」とウキウキするんです。
「好きなお洋服は高くて、すぐには難しい」……ということであれば、ゴアテックス(防水性)のスニーカーがうってつけ。梅雨に入っても「雨だけど、この可愛いスニーカーが履ける!」と思うと、雨の日がそれほど嫌ではなくなるはずですよ。
構成・文/国実マヤコ
*第2回は、5月31日(日)に配信予定です。
シークエンスはやとも
1991年生まれ、東京都出身。吉本興業所属。
子どもの頃、とある事件現場を目撃したことから霊が見えるようになる。芸人として活動開始後、先輩芸人などの霊視を行っていたところ、的中率の高さに霊視依頼が止まらなくなる。以降、“視えすぎ芸人”としてテレビ番組などに出演し話題を呼ぶ。著書に『ヤバい生霊』(光文社)、『霊が教える幸せな生き方』(KADOKAWA)、『霊視ができるようになる本』(サンマーク出版)など多数。YouTubeチャンネル『シークエンスはやともチャンネル〜1人で見えるもん。〜』の登録者数は50万人を超える(2026年3月時点)。
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