うっとりするほど美しい揚げたてポークカツ 恵比寿【洋カツ屋 ドン・デ・ラ・ナチュレ】

うっとりするほど美しい揚げたてポークカツ 恵比寿【洋カツ屋 ドン・デ・ラ・ナチュレ】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。

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断面萌えという言葉があるが、見てほしい、このうっとりするような揚げたてのポークカツの断面を。

白い衣に包まれたほんのりピンク色の赤身肉はうっとりするほど美しい。これが今回ご紹介する洋カツ屋「ドン・デ・ラ・ナチュレ」の白いトンカツ「幻水豚のポークカツ」だ。

揚げたてにかぶりつくとトゲトゲの衣はサクサク、肉はしっとりジューシーで旨みがいっぱい。噛めば噛むほど美味しい肉汁が溢れ出す。強めの脂身が苦手なお年頃でもこれならペロリだ。

メニューの幻水豚はその名の通り、自然の水をたっぷり飲み、泥遊びをしながらのびのび暮らし、木の実や自然の土からミネラルや微生物の恵みを受けて育った豚。この豚肉は赤身が美味しいので内モモを使っているのだそう。固くなりやすい部位なのに、しっとり柔らかくみずみずしい。


それをまずはじめは塩でひと切れ、赤身肉自体の味を味わう。その後は中濃ソースや自家製の「ショーす」をかけて。このショーす、どうやら醤油とウスターソースを合わせているらしく、揚げ物がさっぱりと食べられる。トンカツだけでなくエビフライとも相性抜群だ。

揚げ物を受け止めるごはんもこだわっている。土鍋で炊いた7分づきの、自然栽培の在来種の米「旭」の炊き立てが供される。このお米は粒だちがよく、もっちりと食べ応えがある。カツにも負けない存在感なのだ。

カツ以外にも魅力的なメニューがいろいろ。幻水豚のロースを使ったポークジンジャーはソースが抜群。フルーティな酸味を感じる甘辛味で汁だくなのが嬉しい。
付け合わせの千切りキャベツに絡めるとごはんが進む、進む。ちょこっと添えられたマカロニサラダもいい感じ。


揚げたて熱々の本ずわい蟹のクリームコロッケはトマトソースを伴って登場。ひとつから追加できるので、メニューに迷った時にもありがたい。サクサクの衣を割るととろけ出るまろやかなベシャメルソースは上顎を火傷してしまうほど熱々、でもそれが嬉しいのだ。

個人的にはポークジンジャーやサーモンバター焼きにクリームコロッケを添えたい。アラカルトで追加できるのはメンチカツもおすすめ。


ご主人はミシュランの星付きフレンチで修行。その後もフレンチ畑を歩いてきた方。一見、強面ながら料理を仕上げていく手元はどの工程も驚くほど丁寧で繊細、料理ができる様子をオープンキッチンで眺めている時間も飽きずに楽しい。

満腹でも食後感はスッキリ、いいものをいただいたと満足感もいっぱい。会計はすべてキャッシュレス、昼時は混雑するので少し時間をずらして行くのがおすすめだ。

DATA

洋カツ屋 ドン・デ・ラ・ナチュレ

住所 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-1-2 サウスビル 1F
営業時間 11:00~15:00/17:00~21:30
定休日 不定休
Instagram  @don_de_la_nature

*次回は5月29日更新予定です。

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Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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