カウンターで気楽に味わう本格欧風カレー 恵比寿【BRICK】

カウンターで気楽に味わう本格欧風カレー 恵比寿【BRICK】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。

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コックリとした欧風カレーが食べたくなると足を運ぶのが恵比寿にあるBRICKだ。
手がけるのは「Brasserie VIRON(ブラッスリー ヴィロン)」や「CENTRE THE BAKERY(セントル ザ ベーカリー)」など味に定評のある人気店を展開する「ル・スティル」だから間違いない。

看板メニューのカレーは3日間煮込んで作ったフォン・ド・ヴォーと5日間かけて仕込んだデミグラスソースを合わせ、じっくり炒めた飴色玉ねぎと香味野菜をたっぷり、そこに自家焙煎した12種類のスパイスを加えて出来上がる。


(写真提供/BRICK)

ツヤツヤと黒光りしたルーは濃厚なコクと旨味と後から追ってくるほどよい辛さが絶妙だ。しっとり煮込まれたビーフ、香ばしくバターでソテーしてコニャックでフランベされたエビやホタテといった魚介などバラエティーも豊か。

具材は好みで組み合わせられるので「全部載せ」などというやんちゃなオーダーも可能だ。このデミグラスソースを使ったビーフやタンシチューも絶品。肉塊の数に応じて注文できるのも嬉しいシステムだ。


(写真提供/BRICK)

この2大名物に加えて、少し前からエビフライやハンバーグ、オムライスなどの洋食メニューも加わった。ハンバーグは粗挽き肉をまとめた肉汁たっぷりの肉肉しいタイプ。自慢のデミグラスソースとの鉄板の組み合わせを楽しみたい。エビフライは揚げたてのプリプリ、自家製のタルタルソースがたっぷり。

広々とした店内は20席ほどのカウンターのみ。店名にちなんだレンガの壁に、スツールはさりげなくデンマークの家具ブランド、フリッツ・ハンセンを使うなど、こだわりのインテリアも居心地がいい。


かしこまった老舗の洋食屋も素敵だけれど、サクッと気軽に立ち寄って、カウンターで本格的な洋食が楽しめるのもありがたい。ちなみに全品、テイクアウトも可能なので、仕事が終わらず、晩御飯を作る時間がない! どうしよう……という時にも助けてもらっている。

DATE

BRICK(ブリック)

住所 〒150-0011 東京都渋谷区東3-16-10 ジェイパーク恵比寿Ⅲアルティマ 1F
営業時間
平日 11:00~14:30(L.O. 14:00)/17:30~20:30(L.O. 20:00)
土日 11:00~21:00(L.O. 20:30)
電話番号 03-5447-6269
定休日 不定休
Instagram @ brick_ebisu
X(旧Twitter)  @brick_ebisu

*次回は11月22日更新予定です。

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Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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