無性に食べたくなる至福のハンバーガー 目黒【ハングリーヘブン】

無性に食べたくなる至福のハンバーガー 目黒【ハングリーヘブン】


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月一で通っている行きつけのお店、ハレの日のとっておきのお店、
ちょっとニッチで穴場的なお店……。
食いしん坊のファッションライター・arikoさんがつづる
新しい偏愛レストランガイド。
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ふと思いつくと無性に食べたくなるものにハンバーガーがある。
ハンバーガーといえば本当に色々なお店があるので、それぞれ好みのお店のひとつやふたつはお持ちと思う。私の場合、ハンバーガーが食べたくなると足が向かうのが目黒にあるハングリーヘブンだ。


お店で食べるのはもちろん、時にはテイクアウトも。目黒の権之助坂の中程にある雑居ビルの2階、夜は焼肉屋さんという空間で、お昼だけの営業といういわば二毛作のお店だが、ハンバーガー好きがどこからともなく集まってきて、昼時になれば行列していることも度々。

ハンバーガーの美味しさといえばパティ(肉)が注目されがちだが、実はバンズが担う割合がかなり大きいと常々思っている。この店のバンズがとにかく好みなのだ。
カラメルを塗って焼いたという表面は黒光りしてなんとも個性的。かぶりつけばふんわりもっちり、ほどよく甘くて、香ばしく焼き上げたパティによく合う。自家製のマヨネーズにオリジナルのソース、玉ねぎとトマト、折りたたんだレタスがたっぷりなのも嬉しい。

主役のパティは焼肉屋さんが経営していることもあり、お肉の美味しさはもちろん言わずもがな。上質な牛の赤身肉に「秘密の部位」と「和牛の脂の角切り」を加えた配合のパティはしっかりと肉感があり、表面は香ばしく、旨みのある肉汁もたっぷり。ガブリとかぶりついた時の至福がたまらない。

ハンバーガーの種類も豊富でトッピングも色々。定番のチーズバーガーにアボカドバーガー、何を頼んでも美味しいが、私が密かに愛してやまないのがグリルしたパイナップルが入ったハワイアンなグリルパインバーガー。酢豚にパイナップルなんてありえないと言われがちだが、パイナップルの甘酸っぱさがハンバーガーに合う。誰がなんと言っても私の定番No. 1なのだ。

サイドディッシュのフレンチフライとカリッと香ばしいオニオンリングもいい仕事をしてくれる。コーラと一緒に時に思い切りチートデーを楽しんでみてはいかがだろうか。

DATE

HUNGRY HEAVEN(ハングリーヘブン) 目黒店

住所 〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-2-22 セザール目黒 2F
営業時間 11:00~16:00(L.O. 15:30)
定休日 不定休
電話 03-6303-9555
Instagram @hungry_heaven_meguro

*次回は2月28日更新予定です。

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Written by ariko

CLASSY.、VERY、HERSなどの表紙やファッションページを担当する編集ライター。日々の食卓をポストしているInstagramが、センスあふれる美味しそうな写真と食いしん坊の心を掴む料理で話題に。著書に『arikoの食卓』シリーズ、『arikoの黒革の便利帖』(共にワニブックス)、『ありこんだて』(光文社)、 『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)など多数。
Instagram:@ariko418

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