【後編】東原亜希さんインタビュー

【後編】東原亜希さんインタビュー


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BOOKOUTジャーナルとは
 
知られざる想いを知る―。
いまいちばん会いたい人に、
いちばん聞きたいことを聞く、
ヒューマンインタビュー。
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 -前編はこちら-

 

撮影/渡辺 謙太郎(MOUSTACHE)
文/安倍 佐和子

 

モノ作りへの姿勢
育児と仕事の両立
東原亜希流のこだわりとは?

「仕事をしていないと自分の中でのバランスがうまくとれないほうですね。切り替えは、子供たちを見送って、エルゴをはずした瞬間から、かちっと仕事モードに入ります。普通の家庭より父親不在の時間も長いので、両親の手助けなしではまわらないから、親にはほんとうに感謝しています。

子育て経験のある人ならわかってくれると思いますが、子育てって思うようにならないことだらけですよね? 昨年は私自身が40度近くの熱を4回も経験。ふらふらなんですが、熱が引いた後はデトックスしたようにすっきり。肌もきれいになるし(笑)。メンタルもとても強くなりました」

―それは大変でしたね。でも、いつでも明るくて前向きだから、その過酷さを微塵も感じません

「もともと立ち止まっていられない性格で、やらなきゃいけないことがあるから悩んでいる暇がないし、夜は気絶したように寝ちゃう。毎日が一杯一杯でくよくよ考えている時間がないから、それがいいのかもしれません。大変な時期ではあるけれど、先輩ママたちからは“今がいちばん楽しい時期よ”って言われて。実際、ほんとうにそのとおりで、毎日、子供たちにどれほど癒されているか!」

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―子供たちが亜希さんにとってのパワー&ヒーリングスポットなんですね

「双子の妊娠がわかったときは、病院でリスクのことばかり説明されて。つわりもかなりひどかったし、車を買い変えなきゃ、あれもこれもしなきゃ、って、けっこうネガティブモードでしたね。とくに双子の出産と家を建てるタイミングがどんぴしゃ、かぶったことが、じつはかなり大変で…。

出産まではずっと不安との戦い。だから、なんとか無事に生まれてきてくれたこと、ほんとうに感謝しているんです。そのぶん余計、双子が可愛いくって。上の子ふたりも可愛い可愛いって協力してくれるので、なんだかんだ、子供たちにはかなり助けられています」

 

実業家としての
未来予想図。
東原亜希を突き動かす
原動力とは?

「ジャンルにこだわらず、私自身が欲しいもの、あると喜んでもらえるのでは? と思うものをその都度作っていくスタンスで続けていけたらいいですね。私が必要だと思うものは、きっと多くの女性たちにも必要なものだと信じて。こだわりというよりはもっともっとリアル、生活に密着したものです。

自分の気持ちや生き方と時差なく歩んでいけるのが理想ですね。年齢に抗うことはしないし、無理しないのもこだわり(笑)。そのうち、育毛剤とか作っているかもしれません(笑)し。双子がまだ小さくて、子供4人、手がかかりますが、自分のペースでやらせてもらっているので、仕事と育児の両立にはストレスを感じていません。将来は鎌倉あたりで店頭販売できるお店を作れたら、なんて、そんな夢も持っているんです」

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―亜希さんのポジティブマインド、行動力は同世代のママたちの憧れだと思います

「いえいえ、若い頃はずっと受身の人生で、結婚してから家庭に入って、なんてぼんやり考えていました。でも、子供ができてからがらりと変わりましたね。自分より大事なものができて、親としての責任と、もっとこうしてあげたいっていう欲が出てきたんだと思います。

将来、子供たちに迷惑をかけたくないし、重荷になりたくないから、私もひとりの社会人としてなんとかしなきゃ、って強く思うように。最初は夫のこと、そしていまは子供のこと。人のために何かしたい、という気持ちが、私のすべての原動力になっているのかもしれません」

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【PROFILE】
東原亜希(ひがしはら・あき)

タレント、柔道家の井上康生氏の妻。現在は4人の母として多忙な日々を送りながら、モデル、実業家としても活躍。著書に『東原亜希のStyle book』(小社刊)など多数。
http://ameblo.jp/higashihara-aki/