初のファッションスタイル本が大反響!「VERY」エディター・高橋志津奈のスタイルとは?
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ワニブックスから新刊を出版した
著者のみなさんに
どこよりも先に取材させていただく
取れたてインタビュー!
ここでしか聞けない
書籍の制作秘話をお伝えします。
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No.1ママファッション雑誌『VERY』の誌面を作るライター/エディターの高橋志津奈さん。ライターであり、また3人のお子さんの母である高橋さんのセンスあふれる日常はブログやインスタグラム、そして『VERY』誌上でも大人気! 今年2月に発売された初のファッションスタイル本は大きな反響を呼び、現在発行部数が5万部となりました。忙しくても自分の好きなオシャレを楽しむ姿勢に支持が集まる高橋さんに、書籍に込められた想いを語っていただきました。
今回初の書籍出版ということですが、いつも携わっていらっしゃる雑誌と比べていかがでしたか?
一言でいうと「大変」でした(笑)。最初お話をいただいたときは自分には無理だと思ったし、騙されているのではないか(笑)と思うくらいの気持ちから始まって、まさかこんな風に形になるとはまったく思いませんでした。ライターという裏方の職業上、周りの人にどう受けとめられるかなど不安に思うこともありましたが、発売後に周りの人たちみんなから「すごく良かったよ」と感想をいただけて。とてもうれしかったです。
いつも作っている雑誌とはまた違って書籍作りは初めてだったので、どういう風に展開されていくか新鮮でも不安でもありましたが、結果、自分のクローゼットを見返したり、自分がどんな服が好きなのかという漠然としていた服への意識を思い返すことができました。改めて自分の好きなものや自分のライフスタイルをどういう風にしていきたいか、自分で自分を知ることもできましたね。
ファッションに対する意識はいつ頃から生まれたんですか?
ここ数年、33~34歳の頃でしょうか。人よりも大分遅いと思います。洋服だけでなく「自分はこういう人なんだ」ということがある程度わかるまでに時間がかかりました。多くの人は、大学を卒業して就職するときにどんな仕事をしたいかを考えて就職して、働き出したら自分の立ち位置ややりたい仕事を考えたりしますよね。独身時代が長いほうがそうして自分のことを考えられるような気がするのですが、私は短大を卒業してすぐ結婚し、子どもを産んだので、子育てに追われて自分よりも子どもを優先する日々を過ごしているうちに、気が付いたら30歳になっていた、という感じなんです。何が似合うかわからないという次元じゃなくて、自分が何者かもわかっていなかったんですよね。流行りに流されて似合わない服を買ったこともあったし、大好きなデニムを買って「またデニム買ったの?」と言われて後ろめたくなったり。今だったら「好きだからいいでしょ」って堂々と言えますけど、人の言葉に左右されていました。
それが、ライターの仕事を初めて自信もついて、子育てもこういう流れでやればいいということが見えてきた中で、ここ数年でやっと自分がどういう人かとか、何が好きか、何を着ていれば落ち着くかがわかってきて、「これさえあればいい」と思えるようになりました。子育て中は好きな服を着ていればいいわけではなく、子どもとの生活にどんな服が必要かという視点で考えていましたから。
本にも書きましたが、白シャツにデニムといういでたちで車から降りてきた女性を道で見かけて「ああいう風になりたい」と思った気持ちを忙しさで一時忘れていて、自分のことを考える余裕が出てきたときに「そうだった、私の原点はこれだった」と思い出せたというか。
取材の日のコーディネート。
まさに白シャツ+デニムでシンプル&格好いい大人の女性像を体現。
shirt/Ron Herman
inner/UNIQLO
denim/Levi’s
bag/FENDI
shoes/Stansmith