青春ボーイズラブコメディドラマ『陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい』で学校一の陽キャイケメン・芹沢を演じる四坂亮翔に迫る!

青春ボーイズラブコメディドラマ『陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい』で学校一の陽キャイケメン・芹沢を演じる四坂亮翔に迫る!


モデル未経験ながらも第38回メンズノンノモデルオーディションで準グランプリを受賞し、2023年から専属モデルとして活躍中の四坂亮翔。『陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい』がテレビドラマ初出演だという。芹沢と甘くまっすぐな恋を繰り広げる鈴木役の小泉光咲とのダブル主演でもある本作は、四坂にとってこれから先もずっと大切にしたいキラキラ輝く結晶となった。最終回まであとわずか。ドラマの撮影自体はすでにクランクアップしているなかで、四坂亮翔としてのこれまでの歩みをじっくりと語ってもらった。

撮影/本多晃子  文/船田恵

――まずは俳優を目指したきっかけから教えていただけますか?

「中学生の時にテレビでドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』を見て、衝撃を受けました。ここまで人の心を動かす職業があるのだと、俳優という存在そのものに感動したんです。そこから憧れにも似た目標として、自分の中に想いが芽生えていたものの、なかなか一歩が踏み出せずにいました。周りにも本心は一切伝えていなかったので、芸能界を勧められても興味のないふりをして、強がっていました。自信もなかったのだと思います」

――意思表明したのはいつ頃ですか?

「高校を卒業して服飾の専門学校に入って、メンズノンノのモデルオーディションに応募した頃だと思います。オーディションに合格したことでやっと少しの自信を手にして、憧れを口に出せるようになりました。でも、俳優になりたい気持ちはどんどん強くなるのに、当時は地元の岡山にいて、何をすれば近づけるのか全然わかりませんでした。だから、思い切ってメンズノンノ編集部の方に相談したんです。そうしたら、今の事務所へ連絡してくださって」

――それで出会ったのが『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で主演を務めた菅田将暉さんのチーフマネージャーさん。

「そうなんです! 面接を経て所属が決まった時は、もう現実かどうか疑うくらいめちゃくちゃ嬉しくて。母親にも『え、そんなことある? 本当に大丈夫?』と心配され、そういう様子を見ていたマネージャーさんが僕たち家族を安心させるために事務所へ一家全員を招いてくれたんです」

――家族総出で“本物”だと確かめに。

「はい(笑)。ふだん父親はよくしゃべるタイプなんですけど、現実を目の当たりにしてよほど驚いたのか、口数が極端に少なくなってしまって。やっぱり緊張していたみたいです」

――そして、家族にも信じてもらえた。

「怪訝そうにしていた両親が、『頑張ってこい!』に変わりました」

――奇跡のようなエピソードですが、今、中学生の頃の自分になんて言ってあげたいですか?

「高校を卒業したあたりから人生変わるぞ。本当にやりたいことと向き合えないままずっと迷っていた日々だったけど、専門学校と就職で悩みながらも進学した決断は間違っていなかったし、隠していた想いも打ち明けられてよかったな!」

――あまりポジティブな人間ではなかった?

「かなりネガティブでした。もう、自分なんて、と。学生時代はかっこよくなりたくて、YouTubeとか見ながらずっと顔まわりのマッサージをしていました。垢抜けたかったんです」

――マッサージですか!

「何か努力を続けたかったのだと思います(笑)。ちょっとは効果があったかなぁ」

――俳優としてのスタートラインに立てて、最初の壁は?

「最初は、滑舌です。トレーニングのための動画を教えて頂いて見た時、マッサージ動画を見まくっていたおかげで、“あ、これ、めちゃくちゃキツいやつだ”とすぐにわかりました(笑)。動画のほかにも演技レッスンの先生から課題を出していただき、ひたすらトレーニングをしました。期日までに自らを録った動画を提出するんですが、怒られるのもサボっていると思われるのも嫌なので、締切はきっちり守りました。それで、“積み重ねられる人なんだ”と感じてもらえたようで、ひと安心。移動中とかも音楽を聴かずに『外郎売(ういろううり)』を耳に叩き込み、ひとりでブツブツ言いながら歩き、やっと今年の2月あたりに課題から卒業できました」

――セリフ覚えは時間のかかるタイプですか?

「僕はそうです。経験値が少ないことも大きいと思いますが、入念にやらないと覚えられません。でも、芹沢のセリフは“なんか降って来たな”と感じる瞬間があって、そこからは自分の中に入れる作業がしんどいというよりも楽しいに変化していきました」

――だいぶ多いセリフ量だと思いますが、いつ“降って来た”のでしょう?

「まとまって読み合わせをするタイミングがあって、1回目の時は想像通り大変で、でも本番直前の2回目の時に、“あれ? 自然と陽キャになれてる?”と。周りのキャストの方々の力が本当に大きくて、彼らと言葉のやりとりをしていると楽しさが勝るし、入ってくるんです、セリフが」

――すごい体験を。

「初めての感覚でしたし、芹沢に影響されてかよくしゃべるようになりました。役柄を通して鈴木や仲間たちとたくさんのコミュニケーションをとっているから、ふだんもプチ陽キャの四坂になって、事務所の方々にも『なんか明るくなったね』と言われるまでに(笑)。明るいと友達も増えるし、ポジティブだと嫌なことがあってもすぐに切り替えられるし、こんなに世界が変わるなんてびっくりです」

――二十歳過ぎるまで変わらなかった性格がひとつの役柄によって?

「ほんと、驚きですよね。今までは落ち着き過ぎていて、実年齢より上に見られることが多かったんです。でも、芹沢を演じてからは共演者の中でも年下に見られたり、意外な自分を知ることができて、楽しいです」

――四坂さんにとってスペシャルな作品となった『陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい』ですが、いよいよ最終回が迫ってきました。

「鈴木と芹沢の関係がモヤモヤしますよね。お互い気付かな過ぎの部分も多いので、『なんでだよ!』『それはわかるだろ!』と突っ込みながら見ていただいていると思います。ふたりはどこか似ているところがあって、それが惹かれ合う理由のひとつだと僕は感じています。青春ラブコメという要素だけではない、鈴木と芹沢という人間を通して見える思考だったり、優しさだったり、価値観だったり……最後までぜひ見届けてほしいです」

――撮影がクランクアップした際の率直な気持ちは?

「何よりも先にまず寂しさが襲ってきました。クランクイン前は不安と緊張でいっぱいだったのに、今ではかけがえのない仲間にも出会えた場所になりました。ほぼ毎日だった撮影も、行くのが楽しくて、芹沢として生きるのが幸せで、人生トップ3に入るくらい充実した夏を過ごせました。スタッフの皆さんもものすごく大変な状況でも表情や態度に一切出さず、現場の温度感を、青春を、守り抜いてくれました。だから心から寂しいし、感謝の気持ちしかありません」

――お芝居での課題は見つかりましたか?

「演技レッスンの頃から言われていたことで、動きとセリフがマッチしない時があると。ぎこちなく見えてしまうようです。あと、相手のお芝居を受けてうまく返すキャッチボールがまだまだできない。この2点は大きな課題です。ただ、1話に比べれば後半は改善された気がするので、もっともっと経験値を上げていきたいです」

――改善された理由はどう捉えていますか?

「おそらく芹沢というキャラクターに僕自身が慣れてきて、芹沢だったらこうする、こう動くというのが深く考えなくても見えるようになってきたからかもしれません。陽キャになるために人間観察をしたり、聴く音楽を変えたり、周りの人に相談もしました。演技レッスンの先生には『芹沢にとって大事なのは笑顔。芹沢でいる時は常にニコニコ、笑顔を忘れずに。ただ、鈴木の前だけでは少し抑え気味でもいいんじゃないかな』というようなヒントをいただき、そのどれもが助けになりましたし、撮影現場の空気感を拾って想像以上に膨らんでいきました。それも大きかったと思います」

――ところで、台本には何か書き込んでいますか?

「準備稿の段階だと言われたことすべてを書き込んでいます。でも、最終的に使う台本にはできる限り書かないようにしていて……いったん全部忘れてというか、その場で自分が考え抜いて出した答えに沿ってやってみたい想いもあるんです」

――もう、その域に。

「うまく言えないんですけど、なんか型にはまってしまう感じが怖くて。もちろんセリフ自体は忘れてはいけないですが、現場で監督に言われることに対して柔軟でいたい気持ちがあります。そうだ、僕は台本に撮影日ごとの付箋を貼っています。撮影が終わったらはがしていくんです」

――セリフを覚える作業は座って? それとも動きながら?

「最初は座って感情を入れずにほぼ棒読みで一気に。そのあとは動きながらブツブツ言います。動いたほうが覚えやすいです」

――これから作品を重ねていく中で、どう変化するのか、しないのか、楽しみですね。

「確かに、俳優さんによって台本やセリフへの取り組み方、台本の状態、人それぞれでしょうし、ずっと同じでもなさそうですね。みなさんどうしているのか、興味深いです」

――話は変わりますが、8月28日にタイ・バンコクで開催された『バンコク日本博2026』にも参加されていました。

「仕事で海外に行くのは初めてで、何よりもこのドラマが国を超えてこんなにも見られているという事実が嬉しくて、とっても貴重な経験になりました。人生で浴びたことのないものすごい大歓声を受けて、緊張も吹き飛びましたね。現地ではトークショーと、あと、目の前に記者の人たちとたくさんのマイクがあって、カメラがパシャパシャ……」

――囲み取材、ですか?

「そうです! そうだ、囲み取材、記者会見というか(笑)」

――それも人生初ですね。

「はい、すごかったです。ファンの方々との同時視聴会もおもしろかったです。映像を見ながらずっとファンの方の歓声が絶えないんですよ。そういう経験も初めてで、刺激的でした」

――最後に、現在の夢を聞かせていただけますか?

「僕自身がそうだったように、いつかお芝居で誰かの心を大きく動かし寄り添える俳優になれたら幸せです。そのためにはまず作品に呼んでいただけるよう日々努力し、僕自身の存在をもっと多くの方々に知ってもらえるよう頑張ります。これからもよろしくお願いします!」


●プロフィール
しさか・りょうと
2004年8月26日生まれ。岡山県出身。第38回メンズノンノモデルオーディション準グランプリ受賞。メンズノンノ専属モデルとしても活躍中。 MV「さよなら、アイリーン」、ショートドラマ「“推し”が僕を見ていた」に出演。本作で連続ドラマ初主演を果たした。


●作品紹介
ドラマ 『陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい』
原作/椿ゆず 『陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい』(BeLuck文庫/スターツ出版)
脚本/山下すばる
監督/川崎僚、大山晃一郎、汐口武史ほか
出演/小泉光咲(原因は自分にある。) 四坂亮翔  木村魁希 田中笑太郎(DXTEEN) 葉山侑樹 ほか

BL小説の執筆が趣味のぼっち男子・鈴木(小泉光咲)が小説のモデルにしていたのは、学校一の陽キャで人気者の芹沢(四坂亮翔)。ある日、その小説を芹沢本人に読まれてしまう。落ち込む鈴木をよそに芹沢は作品を大絶賛。二人の距離は急接近し、芹沢のまっすぐな愛情表現に翻弄される鈴木。甘くてやさしい青春ボーイズラブコメディ。読売テレビ ドラマDiVE枠 毎週月曜 深夜1時29分~ 放送中
※放送終了後にTVerで無料見逃し配信あり