【秋冬に飲みたい滋養スープ】空気の乾く季節にぴったり!…乾き・炎症を鎮める「さつまいもとココナッツのクリームスープ」レシピ
「肌がカサカサする」「口内炎やニキビが気になる」「心がざわざわして落ち着かない」——少しずつ、涼しさが寒さへと変わっていくこの時期は心身ともに乾きがちになるため、これらの不調を感じる人が多いタイミングです。
そんな秋冬にうってつけなのが、質のいいオイルと栄養たっぷりの食材で心と体をうるおしてくれる、アーユルヴェーダスープ。1日1杯食べるだけで、この時期特有の“乾き・炎症”を鎮めることができます。
ここでは、SNSでも大人気のアーユルヴェーダ実践家・MOTOKOさんと、薬膳スパイス料理家・原田真理さんによる『まいにちアーユルヴェーダスープ』から一部抜粋し、美味しく滋養に満ちた「さつまいもとココナッツのクリームスープ」レシピをご紹介します。
「旬の食材」が不調を整える薬に
みなさんは、毎日の食事に汁物を取り入れていますか? つい手軽だからと、パンやおにぎりといった固形物ばかり食べてはいないでしょうか。アーユルヴェーダでは、軽やかな体を手に入れるためには「アグニ」と呼ばれる消化の火を燃やし、溜まった毒素を排出することが大切だと考えます。
そこでみなさんにおすすめしたいのが、日々の食事にスープを取り入れること、そしてお腹がすいてから腹6~7分目を意識して食べることです。このふたつがそろえば毒素が溜まらず、いい栄養を取り込める体になれます。

(イメージ写真AC)
また、旬の食材は不調を整える薬になります。旬のものに含まれるエネルギーは、体内を漂うエネルギーとうまく調和して、季節性の不調を整えてくれるんです。
ちなみに、夏の終わりから秋にかけては、炎症が起こりやすくなります。口内炎やニキビができる、熱がこもってほてりを感じるといった方も多いでしょう。これは、夏に溜め込まれた熱が放出できずに蓄積され、体が内側から乾燥して干からびているためです。
また、冬は1年の中でもっともエネルギーに満ち、消化力も高いので、餅やさつまいも、栗など、どっしりと重たいものをしっかり食べましょう。寒くて乾燥する冬本番には、体を温めてしっとりうるおすものが旬になるので、さつまいもにギー(レシピ等・後述)をつけるなど、油分をきちんと摂りながら、体が満足する重めの食事を適量摂ることがポイントになります。
さつまいもとココナッツのクリームスープ

(撮影/長谷川梓)
香り高くてこっくり甘く、ごはんと合わせても最高の一品です。「とろみ」はうるおいの象徴。さつまいもの重く甘い性質がヴァータ(風と空のエネルギー)を鎮め、ココナッツが過剰な熱を冷まして体を内側からしっとりうるおわせてくれます。
材料と下準備(2人分)
さつまいも……1本 >>1cm角に切る
ギー(レシピ後述)……大さじ1
シナモンスティック……3cm
玉ねぎ……1/2個 >>みじん切り
生姜……小さじ1/2 >>すりおろし
水……200ml
ココナッツミルク……200ml
岩塩……少々
作り方
1. 鍋にギー、シナモンを入れて中火で温める。シナモンの香りが立ったら玉ねぎと生姜、塩を加え、玉ねぎが軽く色づくまで炒める。
2. さつまいもと水を加える。煮立ったらフタをし、弱火で15分煮る。
3. さつまいもがやわらかくなり、とろみがついたらココナッツミルクを加える。ひと煮立ちさせて火を止め、塩(分量外)で味を調える。
消化力UP! 魔法のオイル「ギー」の作り方

(撮影/長谷川梓)
ギーはアーユルヴェーダの世界で数千年も前から親しまれ、「奇跡のオイル」と呼ばれてきました。食用はもちろん、いろいろな儀式やお祈りでも使われています。インドでは牛やヤギの生乳から作られますが、日本では食塩不使用のバターを加熱して、不純物や水分、タンパク質を取り除き、純粋なオイルを抜き出す、という作り方が一般的です。
たった1杯でも消化力を上げる力があるうえに、どんな料理にも合うオイルなので、パンに塗ったり、サラダにかけたりしてもOK。ぜひいろいろな料理と合わせて楽しんでみてください。
材料と下準備( 作りやすい分量)
食塩不使用バター…450g
・耐熱の保存容器を用意する
・不織布のキッチンペーパーを耐熱容器に被せ、クリップなどで留めておく(ボウル、ザルの上にキッチンペーパーをのせたものでもOK)
作り方
1. 鍋にバターを入れてごく弱火にかける。焦がさないように注意しながら、ゆっくり溶かす。
2. かき混ぜずに20 分ほど加熱する。ドーム状の泡が隣の泡とくっついて大きな泡になり、弾ける状態になったら8割ほどでき上がってきたサイン。
3. さらに7~8分加熱する。カニの泡のような小さい泡に変化し、バターの色が澄んで鍋底に沈んだ不純物が見え、香ばしい匂いがしてきたら火を止める。
4. 火からおろし、耐熱容器にていねいに流し込んで濾す。粗熱がとれたらフタをして常温で保存する。
「本来の健康法は難しいものではありません。特別なことを増やすよりも、『体が喜ぶシンプルさ』に戻っていくこと。それを、アーユルヴェーダは教えてくれます。ぜひ、あなたの日常にもスープを取り入れてみてください。
スープポットを持って出かけたり、朝に1杯の温かなスープを飲んだり、夜、疲れた体をやさしくほどくようにいただいたり。そんなふうに、少しだけ〝スープが主役の時間〟を増やしていく。そうすれば、きっと体は静かに応えてくれるはずです。」 MOTOKO
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『まいにちアーユルヴェーダスープ』
著:MOTOKO 原田真理
MOTOKO
アーユルヴェーダ実践家。仙台生まれ。幼少期から複雑で繊細な人間の感情や肉体に興味を持ち、19歳でアーユルヴェーダを生活に取り入れ、実践を続けている。クリニックでのセラピストやサロン経営、セラピスト育成、サロンへのアーユルヴェーダ導入コンサルなどを経験。現在は、『生き方・暮らしに活かすアーユルヴェーダ』を発信し、健康・美容・幸せに関わるすべての悩みを解決できると好評を博している。SNS総フォロワー20万人(2026年11月現在)。著書に『世界一わかりやすい! まいにちアーユルヴェーダ』(小社刊)などがある。
Instagram @motokoveda
YouTube 本当の自分を知る×アーユルヴェーダ MOTOKO
X(旧Twitter) @motokoveda
原田真理(はらだ・まり)
アーユルヴェーダ講師、薬膳スパイス料理家。日本食材で実践できるシンプルな薬膳アーユルヴェーダ料理を通じて、日常に「美」と「若返りの知恵」を届け、食事から心身を整えることの大切さを伝えている。年齢を重ねるほどに若々しく、自由でエネルギッシュに生きる姿に、周囲から“アンナプルナ(食の女神)”と呼ばれている。
Instagram @mari_annapurna








