第2回 今一番気になるオーガニックスーパー
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オーガニック発祥の地、
LAでEMIKOさんが見つけた
食、子育て、ビューティ、暮らしのあれこれ
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LAで最も家賃が高く、最もヒップなヴェニスのAbbot Kenny通りに話題のスーパーがオープンしたのは去年の話。この辺りはサーファーやヒッピーまたはギャングの集まる危ない地区でしたが、NYやサンフランシスコからのおしゃれな投資家やIT系がこぞって引っ越してきてここ数年で家賃が高騰。ブティックの家賃が数百万円のこのエリアに一体どんなスーパーができるのだろうかと話題になっていました。
そしてローカルの期待と共にできたのは“Whole Foods”(ホールフーズ) とはまた違うおしゃれなオーガニックスーパー“Erewhon”(エレウォン)でした。
創業はなんと1960年代。安全な食品を届ける地域密着型のコミュニティースーパーだったのを2011年に新たなオーナーシップが始まりおしゃれに生まれ変わりました。
まず店に入ると可愛いブーケが迎えてくれます。ここですでにテンションが上がります。
LAテイストのブーケは贈り物にも最適。アメリカではフランスほど花を贈り合う習慣がなくて7年前にここに引っ越してきた時は普段センスのいいブーケが手に入らないことが悲しかったけれど今ではそんな心配はいりません。お買い物のついでに花も買えて、そういう小さな幸せ感が1日を充実させてくれるのです。
開店は朝7時でサーフィンやランニング帰りのローカルの嬉しい味方。ここにはフレッシュなジュースやコーヒーも充実しているので毎朝ここで朝食を済ませる人もたくさんいます。アメリカでは朝早く起きて仕事前に軽く運動する人がとても多いのです。最近では早朝に起きて時間を有効に使う人が成功する、というデータも話題になっていてそれがより一層この“早朝ブーム”に火をつけたのではないかと思います。
そしてここの魅力はなんといってもデリ。手の込んだものが何種類も並び、レストラン並みの美味しさと美しさ。
ランチタイムになると人がひっきりなしに集まってきます。お値段もそれなりですが、ビーガンメニューも充実していてここでしかないものがたくさん揃います。
そして、ここに来ると毎回ハマってしまうのがビューティーコーナー。
厳選されたオーガニックスキンケアが並び、かなりコアな選択。他のオーガニックスーパーでは並ばないような高級ブランドもあるのはさすがのハイエンド地区。そして健康オタクの私にはたまらない東洋医学をベースに作られたサプリメントも充実しています。
普段サプリはほとんど摂取しませんが、体の調子が悪い時、西洋医学の薬やお医者さんを頼る代わりに毎回オーガニックサプリや食べ物で治しています。即効性はありませんが病気の元を治してくれるのでこの方がその後の体調がすこぶる良いのです。悪いものに蓋をするのではなく、その根源を治してくれます。
コールドプレスジュースやスープ類も充実。
カリフォルニアで取れた新鮮な野菜もこんなに元気。
アロエもあるのはLAらしいですね。ジュースを作る時にアロエを入れるのです。
私はここに来ると毎回とても幸せな気持ちになります。
集まる人も魅力的だし、活気があってまるでマーケットにきている気分。デリで野菜の組み合わせを勉強したり、見慣れないスキンケアをためしたり、パンを買って、コーヒーかジュースをオーダーしてしばらくカウンターに座って人間ウォッチングしたり。
ここに来る人がみんな幸せオーラーを振りまいていて、その一員になるのが嬉しいのです。
外に出るとパリの知人であるAndreのグラフィックが並んでいてまた嬉しくなりました。夜も11時まで営業しているので買い忘れたものがあっても安心です。
LAで今一番ワクワクする場所かもしれません。
次回は10月5日(木)更新です。お楽しみに。