「見違える、私メイク」出版記念インタビュー 大人気ヘアメイクアップアーティスト・河嶋希さんに “本当の美人”になるコツを聞く!


幅広い世代の女優やモデルから絶大な支持を得て、数多くの美容誌・ファッション誌などを中心に活躍中の、人気No.1ヘアメイクアップアーティスト・河嶋希さん。等身大でありながらもトレンドを押さえた仕上がり、絶妙な色と質感の組み合わせは、思わず「まねしたい!」と思わせるリアルさと抜け感があり、まさに、河嶋さんならではの世界観!

そんな河嶋さんのメイクファンのひとりでもある、佐藤栞里さんをモデルに迎えた初のメイク本『見違える、私メイク』(小社刊)の出版を記念し、河嶋さんに「“見違える自分”に出会う秘訣」や「この夏押さえておきたいコスメ」、また「“本当の美人”になるコツ」などについて、インタビューしました!

■Q1 本書のモデルを務められた佐藤栞里さんが、「小心者で自信もなかった私が、河嶋さんにメイクしてもらえると自然と笑顔になって、勇気が出ました。たくさん背中を押してもらいました」とメッセージを寄せていらっしゃいます。そんな “見違える自分”に出会うための「秘訣」を、あらためてお教えいただけますか?

河嶋:一度にたくさんのことを取り入れたり、一気に変えるのではなくて、まずは、1プロセス、1アイテムを取り入れるところから始めてみることでしょうか。また、クリアできそうな目標設定、なりたい自分を想像してみることも重要です。
フルメイクを変えたり、メイク道具を一気に全部変えるのは、かなり大変なことですよね。「微調整していたら、なんか見違えてた!」くらいがちょうどよいのかもしれません……。経験上、何事もコツコツ続けること、変化を恐れないことが、“見違える自分”に出会うための一番の近道だと思っています!

■Q2 本書でも、魅力的なアレンジメイクをいろいろ紹介されていますが、「この夏、ぜひトライしてほしい!」というおすすめメイクはありますか? 今すぐ取り入れたい、夏のおすすめアイテムを教えてください!

河嶋:大人でもトライできる肌馴染みの良いイエロー単色シャドウ、そして、あえてのブラウンリップなどはいかがでしょう?

・セルヴォーク ヴォランタリー アイズ 29(サフランイエロー)
アイホールに薄く入れてあげるだけでも、ぐんと今年っぽくなります。「黄色はちょっと……」という方でも、このイエローは絶妙で肌馴染みよく、まぶたをキレイにみせてくれますよ。まさに、大人でも似合うイエロー。本の中で紹介したアレンジ(本書 p036~037)でもOKです!

 

・NARS リップグロス N 5695(ソフトブラウンピンク)
指でラフにとんとんとのせましょう。つやとほんのり深さを出しつつも、軽やかに。おしゃれ感や女っぽさを出したい方は、あえて、ブラシでオーバーにぽってりのせてOK。この夏は鮮やかなものも、対照的なブラウンやくすみも、どちらもトレンドなのでおすすめです。目元は合わせてヌーディトーンにしてもいいですし、カラーが主役のメイクにも。万能に合わせられますよ!

 

■Q3 「見違えるアイテム」として、本書で、唇色のリップライナーや神ベース(メイク下地)、赤茶ライナーやピンクのアイシャドウなどを挙げていらっしゃいますが、そのなかでも「まず一つ挙げるなら、これ!」というアイテムは何でしょう? 

河嶋:どれも捨てがたいのですが、やはり唇色のリップライナーですね(本書p028)。皆さんなかなか唇を補正するということをされていないと思うので、ぜひ取り入れてみてください。輪郭を綺麗に仕上げてきちんと感を出したり、オーバーに描いて可愛らしくしたり、上下に丸みをだして、ふっくら女っぽく……などなど、自由自在に印象を変えたり、唇の形に関するお悩みを解決できるので“見違えやすい”ですよ!

 

あるいは、とにかく「簡単に」ということでしたら、神ベースでしょうか。テクニックレスでありながら、実は、グッとメイクの質を上げることができる重要アイテムです(本書p030)。

 

■Q4 「素肌が見違える丁寧スキンケア」として、おすすめのクレンジングや美容液など、たくさんのアイテムが紹介されていますが、メイクにくらべると、どうしてもスキンケアにワクワクできず、おろそかになってしまいがち……。メイクと同じように、スキンケアも楽しくなるアドバイスはありますか?

河嶋:まずは、5日間だけ、夜のクリーム+オイル1滴をたっぷり厚塗りして寝てみてください(もし、ペタペタが気になる方は、毎日綺麗なタオルを敷いて寝てくださいね)。きっと、もちもち肌に変わるはずです。

肌がふっくら潤うと、「スキンケアを、きちんとやってよかった!」と思えます。肌質が変わってくると、肌に触れるだけで思っている以上に嬉しくなりますし、メイクのノリも格段に良くなるので、結果的に毎日のスキンケアにワクワクできるようになりますよ♡ 「こんな一手間でよかったのか!」と思えるはずです!

 

■Q5 最後に、河嶋さんが考える「本当の美人」とは、どんな人でしょうか? 

河嶋:美しい“雰囲気”が、うちから滲み出ている方が「本当の美人」だと思っています。女優さんやモデルさんはもちろん、スタッフさん、友人……。私の周りでは、美人さんと出会う機会が沢山ありますが、そのなかでも“表情が豊かで笑顔がチャーミング”だったり、“気配りができて作法などに品がある方”をお見かけすると、「本当の美人だなあ」と感じますね。
そして。美人な方は、みなさん“潤い”があるんです! お顔のハリ感、ツヤ感、瞳、髪、指先まで、その“潤い”が行き届いている感じでしょうか……。そんな方には、思わず目を奪われてしまいます!

いかがでしたでしょうか。「美人」というワードに「わたしなんて……」と、尻込みしてしまう人も、唇色のリップライナーや神ベース、そして5日間だけのクリーム+オイル1滴など、「これならできるかも!」と、まさに目からうろこのお話でしたね!

本書『見違える、私メイク』では、このほかにも、たくさんの「これならできるかも!」がぎっしり詰め込まれています。ぜひ本書を片手に、まずは、1プロセス、1アイテムを取り入れるところから、“見違える私”を、はじめてみませんか?

撮影:三瓶康友
   西原秀岳

河嶋希
女性がまねしたい等身大でありながらもトレンドを押さえた仕上がり、絶妙な色と質感の組み合わせが女優やモデルから絶大な支持を得て、幅広い女性誌で活動中。ファッション誌でメイク連載ももつ。io所属。