「膣トレ」で骨盤内の血流をアップ! 尿漏れ予防、ヒップアップにも!

「膣トレ」で骨盤内の血流をアップ! 尿漏れ予防、ヒップアップにも!



植物療法士の南上夕佳さんに、女性が取り組むべき「からだづくり」について語っていただく連載。
20代で若年性更年期障害と診断された南上さんが、
病気を克服し、30代で妊娠・出産・子育てを経験するまでに行っていたこと。

第8回は、骨盤底筋を鍛える「膣トレーニング」について。


前回のデリケートゾーンケアの正しい洗い方に続いて、「膣トレーニング(以下、膣トレ)」についてご紹介したいと思います。
「膣トレ」とは、骨盤底筋という骨盤の下部に存在するハンモックのようにぶら下がっている筋肉をトレーニングするということです。

私は小学生くらいのときに母から、「おしっこを途中で止めたりできるようにしておくといいのよ」と言われていて、膣回りの筋肉への意識が早いうちからありました。当時は何にいいのか分からないなりに、膣を締める感覚を身に着けていました。正式には尿道の筋肉と膣を締める筋肉は違うのですが、連動して動くことも多いのです。

膣トレをしていてよかったと思うのは、
・生理中の経血コントロールがしやすい
ということ。

経血コントロールとは、月経血の排出をコントロールすることで、トイレの際に経血を押し出して、それ以外のときは少しだけの排出にとどめておくことができます。
それによって、ナプキン漏れを気にすることなく過ごせますし、頻繁にナプキンやタンポンを変える必要がありませんでした。

ほかにも、膣トレによる効果は
・骨盤内の血流アップ
・子宮を冷えから守る
・尿漏れ予防
・ヒップアップ(お尻の筋肉や内転筋と連動しているので引き締めに効果がある)
など、いいことづくめ。

骨盤底筋はほうっておくと、出産時や加齢とともに衰えていき、骨盤内の子宮や膀胱といった臓器を骨盤底筋が支えきれずにそれらが膣外へ出てしまう「臓器脱」という症状を経験する人も実は少なくありません。
「臓器脱」の予防のためにも、膣トレで骨盤底筋を鍛えておくことが大切なのです。

(イメージ:写真AC)

膣トレの方法は大きく分けて2つ。
自分の締める力でトレーニングする方法とグッズを使った方法があります。
まずは、自分の締める力を利用するトレーニングから初めてみましょう。

自分の締める力を利用するトレーニング方法

1. 仰向けに横になって、ひざを曲げて立たせます。
2. お尻をこぶし一つ分持ち上げて、息を吐きながら膣をしめて(尿道や肛門、膣を内側に吸い込むイメージでOK)3秒キープ。
3. ゆっくり息を吸いながら元にもどします。
4. ②~③を無理のない範囲で繰り返し行います。

グッズを使ったトレーニング方法

様々なブランドから「膣トレボール」というグッズが売られています。
翡翠やローズクォーツなど石でできているものもありますが、使いやすいのはシリコンでできたボールです。
専用の膣トレボールには紐がついていて、安全に使うことができます。

1. 全身の力を抜いて、膣トレボールを膣に挿入します。
※難しい場合は膣専用の保湿ローションやオイルを塗ってから挿入するとスムーズです。
2. 挿入して数十分、普通に過ごします。

膣トレボールは大きさや重さ、形にバリエーションがあり、最初は軽いものからスタートしましょう。ボールの重みが骨盤底筋を刺激するので、これだけで鍛えることができます。
さらに慣れてきたら、ついている紐を引っ張りながらも、簡単に抜けないように膣を締めてボールをひきとめておくトレーニング方法もあります。

なお、膣トレの効果を目で見て確かめたいという人には、スマホと連動している膣トレグッズもあって、膣圧を自動で計算してくれます。
膣トレグッズは、膣に意識を向けやすくなるので、なんとなくやっているけどイマイチ効果が分からないという方や、続かないという方にもおすすめです。

膣トレは何歳からでもいつからでも大丈夫。少しずつ、毎日の生活の中に取り入れていきたいですね。

バナーイラスト/いいだあやか
>>https://ayaillustration.amebaownd.com

Written by nanjou yuka
南上夕佳

南上夕佳(なんじょう・ゆか)/植物療法士、ルボア フィトテラピースクール副代表。

ホルモンバランスを崩したことをきっかけに植物療法専門校「ルボア フィトテラピースクール」にてAMPP(フランス植物療法普及医学協会)認定資格を取得。
日本における植物療法の第一人者 森田敦子に師事し、森田と共に啓蒙活動を行いながら、自身の体験を活かし女性のライフステージに合わせた健やかな美しさと幸せをテーマに、数々のセミナーやカウンセリングを行う。確かな知識と、実際の経験に基づいた説得力のある講義は、明解でわかりやすいと定評がある。著者に「自然ぐすり生活 」(小社刊 )。

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