【ChatGPT等AIの活用にも役立つ】“売れるキャッチコピー”を無限に生み出すテクニック


「どうすれば、もっとたくさんの人に読んでもらえるか?」
「どうすれば、もっとたくさんの人に求めてもらえるか」――。
あなたもSNSや仕事などで言葉を“発信”するとき、少なからず悩んだ経験があるのでは?

“レスポンスアップの鬼”にして「売れる言葉づくりの専門家」大橋一慶氏が提案するのは“売れる言葉(コピー)”そのものではなく、“売れる言葉(コピー)”を、なんと、無限に生み出すテクニック!
待望の新刊『「ふ〜ん」が「これほしい!」に変わる 売れるコピー言い換え事典』では、売れる言葉をどのように生み出せばいいのか、どうすれば私たちの言葉がもっと多くの人に伝わるのか……その考え方やアイデアが惜しみなく披露されています。また、飛躍的な進化を遂げつつある「Chat GPT」「Bing AI」をはじめとしたAIを使いこなすための大きなヒントにも! 

ここでは、そんなテクニックの一部を、特別に紹介していきましょう。

 

「結果・効果を2倍伝える」テクニックとは!?

たとえば、商品を買う客は、いったい何を求めていると思いますか? 結論から言えば、彼らは商品そのものではなく、「(彼らが)心の底から求めている嬉しい未来」=「ベネフィット」を求めているんです。
このベネフィットは、文章の読み手となる客が反応する動機そのもの。つまり、どれだけすばらしい商品であっても、優れた特徴があったとしても、このベネフィットを伝えなければ、相手は価値を感じず“刺さらない”というわけです。

そこで、まずは「ベネフィットをより魅力的に伝える言い換え表現」の一例をご紹介しましょう。

「キレイな美肌に」→「さわりたくなる美肌に」

ポイント1:一文のなかで、重複する言葉や似ている言葉は、どちらかを違った表現にしましょう。情報量が増えて、パッと見た感じの価値がアップします。この場合では、「キレイ」と「美」が似た言葉ですので、「さわりたくなる」と言い換えましょう。

ポイント2:言い換えのポイントは、片方で別の価値を伝えること。つまり、たとえ「キレイなモテ肌に」と言い換えたところで、意味がないわけです。重複表現を別の表現にする考え方は、たとえばブログの目次のように、短い情報を並べるときにも応用できますよ。

 

「お得感を強くする」テクニックとは!?

割引セールは売り上げを大きく伸ばしますが、頻繁に繰り返すと利益が減るのみならず、安いときしか買わないお客様を増やします。つまり、割引セールを行うのは「ここぞ!」というタイミングのみ。そこで、限られた期間で最大の効果を得るには、いったいどうしたらいいのでしょうか?

では、セールやキャンペーンなどの効果を高める、「お得感を強くする言い換え表現」の一例を、ご紹介しましょう。

「1ヶ月無料」→「1ヶ月無料(月額3980円のプランが使い放題)」

ポイント1:多くの人は「無料」という言葉を見慣れており、それほどの価値を期待しません。そこで、効果的に「無料」の価値を見せるためには「1、金銭的な価値を伝える」「2、ボリュームを伝える」「3、人気を伝える」「4、ベネフィットを伝える」がポイントになります。

ポイント2: 以下、それぞれのポイントの具体例になります。「1、金銭的な価値を伝える」→「通常5000円の小顔整体を、初回無料で!」「2、ボリュームを伝える」→「ビジネス書1000冊が、30日間無料!」「3、人気を伝える」→「告知後10分で完売!」「4、ベネフィットを伝える」→「定期テスト対策講座が無料。次回のテストで5教科計350点以上を目指しませんか?」

ポイント3:「無料期間を過ぎた後、自動的に有料プランへ変更されることはありません」など、無料だからこそ抱く不安を払しょくする言葉もお忘れなく。

 

「説得力を高める」テクニックとは!?

いわゆる広告には、突破すべき3つの壁があります。それは「1、お客様は、広告を読まない」「2、お客様は、広告を信じない」「3、お客様は、広告で行動しない(買わない)」……。
それではどうやって読み手を動かせばよいのでしょうか。ここでご紹介するのは、「2、広告を信じない」を突破する方法です。どれだけ真実を伝えていても「どうせ広告でしょ?」と思ってしまう、疑い深いお客様(文章の読者)を動かすには、説得力の高い表現が欠かせません。

ということで、「説得力を高めるための言い換え表現」の一例を、ご紹介しましょう。

「お金が貯まらない理由」→「お金が貯まらない、3つの理由」

ポイント1:たとえば「A ・おいしい野菜炒めを作るコツ」「B・おいしい野菜炒めを作る3つのコツ」では、Bの方に説得力を感じませんか? その理由は「安定感」の違いです。カメラの三脚のように、私たちは支えが3本以上あれば物理的に安定することを知っています。「3」は、本能的に安定を感じさせる言葉であり、説得力を高めます。

ポイント2:ただし、「コピーの反応を高める27の方法」のように、情報量の多さが価値になる場合は、3つにこだわる必要はありません。

 

これらのテクニックの数々は、冒頭でも述べた通り、AIを使って言葉を考えるときにも、効果を発揮します。
AIが出した言葉を、持ち前のテクニックで、さらに魅力的に磨くことができるからです! 
本書『「ふ〜ん」が「これほしい!」に変わる 売れるコピー言い換え事典』の内容とAIを使いこなせば、あなたは、もっと魅力的な言葉を、もっと早く、もっとたくさん作れるようになることでしょう。

さあ、あなたも“売れる言葉(キャッチコピー)”を、無限に生み出すテクニックを手にしてみませんか――?

イラスト/小針卓己(シュガー)

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売れるコピー言い換え図鑑
著:大橋一慶

大橋 一慶(おおはし かずよし)

セールスコピーライター、レスポンスアップの”鬼”「、売れるコトバ作り」の専門家、株式会社みんなのコピー代表。2002年、ネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、総計100億円以上の売上に貢献。反応がシビアに計測される「レスポンス広告」の世界で、ネット・紙媒体を問わず、多くの案件を成功に導く。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも、クライアントの笑いが止まらない驚異的なレスポンスを叩きだす。2020年、オンラインサロン『ポチらせる文章術 実践ラボ』を開設し、レスポンスアップに成功するメンバーが続出。変態的なまでに結果にこだわり、近年は、磨き続けたセールスコピーの技術を広める活動にも励む。趣味は釣りとギター。著書に『ポチらせる文章術』『セールスコピー大全』(ともに、ぱる出版)がある。
公式HP https://copymarketing.net/
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