【自律神経ケア】1年のお肌の調子は冬の生活で決まる!?



不調の改善の近道は、自分に合ったセルフケアの方法に出会うこと。
『自律神経にいいこと大全100』の発売を記念したこの連載では、予約が取れない鍼灸師として大人気の森田遼介先生が、自律神経を整える簡単なセルフケアを毎週ご紹介します。
今回は「お肌のケア」について。


※本記事は、森田遼介:著『自律神経にいいこと大全100』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

 

保湿は肌ケアの基本

いよいよ本格的な冬の到来。寒さと乾燥が一段と増します。
乾燥肌になりやすいことは想像しやすいですが、一方で、肌の潤いが低下することで皮脂分泌が過剰になることもあります。ですので、乾燥肌の人はもちろん、お肌のテカリが気になる人も保湿を心がけてみてください。
特に乾燥しやすくなるのが入浴後ですので、脱衣所にあがって体を拭いたら、すぐに全身の保湿を行いましょう。

また、お肌を清潔に保つこと、室内の湿度を40〜60%にキープすることも、肌の調子を整えるための基本です。
衣類は、肌に優しいコットン生地を選択しましょう。肌の水分を吸収して発熱させるタイプの下着が様々なメーカーから発売されて人気ですが、このタイプの下着の化学繊維は、乾燥肌を悪化させる可能性があります。
コットン素材の下着に変えるだけでかゆみが治ったというケースも多いので、冬の乾燥肌にお悩みの場合は見直してみましょう。

 

足首を温め、体の内側からケア

体の外面のケアも大切ですが、それ以上に内面のケアが重要になります。
体の潤いに関係が深いのが五臓(ごぞう)の「腎(じん)」の働きで、腎は冬に関係が深いので、腎を中心に働きを良くする、足首のセルフケアを行いましょう。

足首を回す、アキレス腱を伸ばす、アンクル・レッグウォーマーやカイロで温める。温める場所は、特に足首の内側にある「太渓(たいけい)」や下腹部にある「関元(かんげん)」などがおすすめです。


足首の硬さは首や肩、あごなどの筋肉の硬さにつながり、顔のバランスや潤いに大きく影響します。

そして、健康や美容には冷え以外にストレスが大敵です。
自律神経が乱れて血流が悪くなると、栄養や水分を皮膚や内臓へ送れなくなります。
例えば、胃腸が弱くなると口周りに吹き出物が起こりやすくなりますので、ストレスケアを大切にしていきましょう。

(※)五臓……東洋医学の五行説(万物は「木・火・土・金・水」の5つの要素で構成されていると考える思想)における、人体の働きを「肝、心、脾、肺、腎」の5つに分けたもの。

イラスト/日江井香

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自律神経にいいこと大全100
著:森田遼介

森田遼介
TC鍼灸マッサージ院 院長

国家資格:はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師。鍼灸院などに勤めながら、勤務後や休日に個人で訪問治療を行う。予約1年待ちが続いたタイミングで2023年2月に独立し、4か月で予約満杯となる。現在は埼玉・東京エリアの訪問自費治療を中心に活動。
治療の特徴としては、全身の筋肉や内臓の調整をしつつ、不調の改善以降は再発の防止や他の大きな病気にかかるリスクを最小限にする、「未病」に対する治療で、人生100年時代をできるだけQOL(生活の質)を落とさない目的の治療が需要として高い。
2021年2月NHK特番「東洋医学ホントのチカラ」・2021年4月NHK「あさイチ」出演。書籍『しんどい低気圧とのつきあいかた』(新潮社)ツボ監修。本書が初の著書となる。
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