【10万人がハマった!】SNSで話題の“新”文学「140字小説」待望の新刊から厳選5作品をご紹介
恐怖、笑い、感動、涙、そしてドンデン返し――
わずか140字で展開される圧巻のドラマに
大人も子供もハマること間違いなし!
X(旧Twitter)の文字制限である140字以内(一般アカウント)で完結する「140字小説」と呼ばれるジャンルをご存じでしょうか?
140字という文字数の中で展開される“意外な展開&オチ”が最大の魅力で、新しいネット文学の形として注目を集めています。
その中でも20万以上もの「いいね!」を続々と叩き出し、今人気の作家・方丈海さん。
そんな方丈海さんの待望の新刊『#140字小説2 「1話30秒」の意味が分かるとゾクッとする話』が10月13日(金)に電子書籍で発売されました。
Xで発表された人気作から厳選した作品に加え、書き下ろし140字小説も収録しています。
ここでは、第2巻の中から厳選5作品を特別にご紹介します。
わずか140字、されど140字。“1話30秒”で読める超短編小説の魅力にどっぷりと浸ってみてくださいね。
かーねーしょんください!
「かーねーしょんください!」
男の子はヒマワリみたいな笑顔で俺にそう言った。両手の上には沢山の10円玉がある。
しかし、それでは1輪しか買えない。
だが、金額なんて些末なことだ。伝わるべきことがしっかりと伝われば、世の中はそれでいいのだ。だから俺はこう伝えた。「坊主。ウチは八百屋なんだ」
『花屋はもう少し先』
10円玉が沢山なのは、コツコツとお小遣いを貯めたのかもしれませんね。
そういうのはホームに帰ってからやれ
「レジでバイトしてると、お手本のような恋人繋ぎをしてるカップルが来た。会計の時ですら二人は手を放さない。彼氏が財布を取り出し、彼女が紙幣を抜き取ってあげる共同作業。ここはホームセンターだが、そういうのはホームに帰ってからやれ。イラつきながら商品を確認すると、接着剤を剥がす液だった。」
『DIY失敗』
DIYをしている時、何かの拍子で、接着剤でお互いの手がくっついてしまったようです。
「俺も、もう歳だ。そろそろ免許返納するかな」
「俺も、もう歳だ。そろそろ免許返納するかな」
「あなた…」
「その前に…最後のドライブに行かないか?」
「プロポーズも、車の中でしてくれたわね」
「覚えてたのか」
「当然よ」
ドライブを終え、家に戻ると、夫はしばらく運転席を離れなかった。そして「楽しかったなぁ…」と呟き、車を降りた。
『終点』
ドライブが大好きだった人にとって、免許返納は、大変勇気のいる決断のはずです。
氷のように冷たい手に足首を掴まれた
恐ろしい体験をした。
日頃の寝不足もあり、ウトウトしていると、氷のように冷たい手に足首を掴まれたんだ。
「うおっ!?」
びっくりして起きたが、当然、誰もいない。気味が悪いんで俺は急いで風呂場を出て毛布にくるまった。後で思ったんだが、湯舟で寝る俺を、奴は助けてくれたのかもしれない。
『お節介焼き』
語り手は湯舟の中でウトウトしていたようです。溺れるかもしれないので、危険ですね。
ゴーストタウンを探索していると道端に2体の古いご遺体があった
ゴーストタウンを探索していると道端に2体の古いご遺体があった。服装からして二人とも女の子か。二人は手を固く握り合っていた。おそらく目の前のビルから飛び降りての心中だろう。こんな世の中だ、珍しくもない。よく見ると二人は手を繋いでいなかった。片方が片方の手首を、固く固く握っていた。
『無理心中』
荒廃した世界観のようです。二人は心中ではなく、片方が道連れにされたのかもしれません。
本書では、ここでご紹介した作品のほかにも100話以上の140字小説を収録。すべての作品に対して、解釈の一例や補助となる一言解説文が巻末に設けられています。
また、書き下ろし作品では初の試みとなる、ある仕掛けも……。
読書の秋は、意味が分かるとゾクッとする140字小説を楽しんでみてはいかが――?
イメージ/写真AC
お知らせ 140字小説方丈杯2が開催決定!
本書の出版を記念して、「140字小説」のコンテストを開催します!
応募方法
Xの対象ポストの引用コメントに140字小説作品を記載し、投稿してください。
★お知らせ★
— 【140字小説】方丈 海@書籍発売中 (@HOJO_Kai) October 21, 2023
「# 140字小説 2」の発売を記念し、ワニブックスさんから「第2回 140字小説方丈杯」を開催していただくことになりました✨
【応募方法】
このポストの引用コメントにて140字小説作品を記載
【締切】
11/30(木)
詳細は添付画像の2枚目をご参照ください😊
ご応募 お待ちしております! pic.twitter.com/hSeza3mElh
募集内容・規定
・応募数は一人3作品までとします。
・1ポスト(140字)以内で完結するオリジナル作品。ただしタイトルは140字に含みません。
・タイトルは作品のポストとスレッドで繋げて投稿してください(文字数制限内に収まる場合は、同じポスト内に含めても構いません)。
・プロ、アマ、年齢は問いません。
・公開アカウントでご参加ください。
応募締め切り
2023年11月30日(木)
賞と賞品
最優秀作品(1作品)に、方丈海氏によるコメントと図書カード(10,000円分)を進呈します。
ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
皆様からのたくさんのご応募をお待ちしております!
\好評発売中!/
『#140字小説2』
著:方丈海
\シリーズ第1巻も!/
『#140字小説』
著:方丈海
方丈海(ほうじょう・かい)
作家。X(旧Twitter)を中心としたSNSに、140字以内で完結する超短編小説を投稿している。2020年7月から活動を始め、X(旧Twitter)のフォロワー数は11万人を超える(2023年10月現在)。140字という短い中で意外なオチを展開するスタイルが特徴。ジャンルはミステリー、怖い話、感動する話、笑える話やパロディまで多岐にわたり注目を集めている。著書に『#140字小説 「1話30秒」の意味が分かるとゾクッとする話』(ワニブックス)『いずれ死ぬ君のために』(KADOKAWA)がある。
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