【二日酔いには緑茶がいい!?】飲み過ぎた日に必要な自然ぐすり
今年の春は飲み会もいよいよ通常通り。
うっかり飲み過ぎて二日酔い…なんてときに、頼りになる自然ぐすりを紹介しますす。
20代で若年性更年期障害と診断された植物療法士の南上夕佳さんが、女性が取り組むべき「からだづくり」について教えてくれる連載。
病気を克服し、30代で妊娠・出産・子育てを経験するまでに行っていたことを、体験に基づいてお話しします。
春は歓送迎会が続く時期でもありますね。
お酒を飲む機会も3月4月はぐっと増える方も多いかと思います。
今回は飲み過ぎや二日酔いにおすすめの自然ぐすりをご紹介します。
まずお酒がどう代謝されるかのお話しからしましょう。
お酒が体内に入ると、肝臓でADH(アルコール脱水素酵素)の働きによってアセトアルデヒドに分解され、のちに酢酸へと変化します。
フィトテラピーでは、肝臓をサポートすることでアルコール分解を助け体内からなるべく早くアセトアルデヒドを排出することを目的としてハーブを摂取します。
ウコン
皆さんがよくご存知のウコン(ターメリック)は強肝作用があり、肝臓を強くして、働きを良くします。ウコンにはクルクミンという成分があり、それが肝臓を刺激してアルコールの分解を早めてくれます。お酒を飲む前とお酒を飲んだ後にも有効です。私もウコンを飲んでからお酒を飲むと、酔いがまわりにくく感じるとともに、二日酔いもしないことが多いです。
(イメージ/写真AC)
ミルクシスル
シリマリンという成分が含まれていて、肝臓の細胞修復を促します。また、肝炎の予防にも効果があり、アルコールやタバコから肝臓を守ります。お酒の前後に飲むことで、悪酔いを防ぎ二日酔いの回復もサポートしてくれます。日本ではマリアアザミと呼ばれハーブティーで販売もされていますが、サプリメントで摂取するほうが楽なので、お酒が好きな方はミルクシスルのサプリメントを常備しておくと良いでしょう。
アーティチョーク
日本では朝鮮アザミと呼ばれ、食材として見かけることもあります。なかなか普段は馴染みのないハーブかと思いますが、肝臓機能を強くするシナリンという成分が葉に含まれていて、二日酔い予防にぴったりです。サプリメントとしても売っているので、お酒のあとに飲むといいでしょう。また脂肪分解に働く胆汁の分泌を促進してくれるので脂っこいお食事や食べすぎたときには胃もたれを防いでくれます。
ダンデライオン
たんぽぽの根にはタンニンが豊富にあり、肝臓を守り強くしてくれます。
ノンカフェインのドリンクとしてタンポポの根をローストしたタンポポコーヒーが売られているので、コーヒーの代わりに日頃から飲んでおくのもおすすめです。
また日本人に馴染みのある緑茶も普段から飲むのもいいですね。
活性酸素でダメージを受けてしまう肝臓を、緑茶のカテキンが守ってくれます。
(イメージ/写真AC)
実際に二日酔いになったときには、しっかりお水を飲むことと、利尿作用の高い赤ぶどう葉(ヴァンルージュ)のハーブティーも飲むといいでしょう。
私自身も、お酒の前後で肝臓をケアするハーブティーが飲めなかったときに二日酔いになったことがありますが、赤ぶどう葉のハーブティーと合わせてギンコビロバを摂取していました。ギンコビロバは血流をよくするハーブで、脳の血流も促してくれるものです。
二日酔いだと、どうしても頭の回転が遅いような気がして、ハーブで頭を働かせるようにしていました。
色々とハーブをご紹介しましたが、まずはお水をお酒と同量以上摂取することが有効とされています。血中アルコール濃度を低くするためにお水が有効となるので、お酒の前後でハーブの力を借りながら、お酒の席ではこまめにお水を飲んで上手に付き合っていきましょう。
*次回は4月22日配信予定です。
バナーイラスト/いいだあやか
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『自然ぐすり生活』
著:南上夕佳