【あしたが変わるトリセツショー出演!】専門医が教える、疲れがとれる“食べ方”のコツ


いま、多くのメディアから、引っ張りだこ! 女性専用の“疲労外来”ドクター・工藤孝文先生が、5月23日放送のNHK系列・生活科学情報エンターテインメント番組「あしたが変わるトリセツショー」に出演し、さらなる注目を集めています。

そろそろ、低気圧の乱高下、朝晩の気温差など、とにかく疲れやすい“だるおも”な梅雨時期へ突入――。そんな今こそ知っておきたい「疲れがとれる“食べ方”のコツ」を、疲労外来専門医である工藤先生の書籍『女性専門の疲労外来ドクターが教える 疲れない大百科』より一部抜粋・編集し、ご紹介します!

※本記事は、工藤孝文:著『女性専門の疲労外来ドクターが教える 疲れない大百科』(小社刊)より、一部を抜粋編集したものです。

 

“だるおも”の原因は「空腹&ダラダラ食べ」!?


(イメージ:写真AC)

朝食抜き、昼はサラダだけ、とストイックなカロリー制限を貫く女性たち。極端な節制は、だるさや疲れやすさの原因になります。エネルギーが不足すると体内では代わりのエネルギー源となるケトン体が作られるのです。

ケトン体は高いエネルギー価がありますが、だるさや疲労感、頭痛を引き起こします。仕事のパフォーマンスを上げるには1日3食を規則正しく食べることが大切。ダイエット中も極端な糖質制限などは避け、バランスよく食べて適度なカロリー制限を心がけて。


(イメージ:写真AC)

また、東洋医学では規則正しい食生活を送ることで体のリズムが整い、病気の予防につながるといわれています。重要なのは、3食の間隔をきちんと空けて空腹状態を作り、臓器をしっかり休ませることです。ダラダラ食べて臓器を酷使すれば老化が進んでしまいます。

一方、空腹を感じると胃からグレリンという物質が発生してミトコンドリアが活性化し、細胞を若返らせてくれるのです。間食するなら太りにくい午後3時頃に1回に留めておきましょう。

 

午後3時以降は「レモン水」に切り替える!?

ヘルシーかつ栄養満点な食材・鶏むね肉。低カロリーなのに効率的にタンパク質を摂取できる優秀食材ですが、さらに疲労回復や抗酸化作用(細胞の損傷や活性酸素を抑える)を持つ「イミダペプチド」が豊富に含まれており、忙しい女性の救世主のような食材! サラダに加えるなどし、疲れやすい時期こそ、積極的に摂っていただければと思います。

この、鶏むね肉に含まれるイミダペプチドは、レモンなどに含まれるクエン酸と合わさると疲労回復効果がさらにアップすることがわかっています。そもそもクエン酸自体にも疲労回復作用があるのでダブルで効果が期待できるのです。


(イメージ:写真AC)

疲れやすい人は、1日レモン2個分のクエン酸(2700mg)を摂るとよいでしょう。おすすめはレモンを絞るだけで作れるレモン水。毎日の鶏むね肉と合わせて飲むと効果がアップします。複数回に分けて飲んでもOKですよ。
レモン水は、疲労回復効果のあるクエン酸のほか、美容効果の高いビタミンCも豊富に含むまさに美の点滴。ですが、一つだけ注意点があります。レモンに含まれるソラレンという物質は、紫外線を受けるとメラニン色素を生成する働きがあり、光によってこの働きが活性化されてしまうのです。

そのため朝からレモン水を飲むと、外出時に紫外線を浴びてシミができやすくなってしまいます。レモン水は、紫外線がグッと少なくなる午後3時以降に飲むようにしてくださいね。
この時期、冷蔵庫に「レモン水」をストックしておきませんか?

 

『女性専門の疲労外来ドクターが教える 疲れない大百科』より、疲れやすい時期に取り入れたい食習慣を、いくつかご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。

書籍では「疲れない食べ方」のほかにも、「疲れない眠り方」「疲れない生活習慣」「疲れない働き方」「疲れないストレスケア」と、とにかく「休みたい!」けど「休めない!」あなたの“疲れ”を180度変える、医学的エビデンスにもとづいたヒントが満載!

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疲れない大百科
著:工藤孝文

工藤孝文(くどう・たかふみ)

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。糖尿病・ダイエット治療・漢方治療を専門とし、NHK「ガッテン!」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」へ肥満治療評論家・漢方治療評論家として出演するなど、メディア出演多数。日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本東洋医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会・小児慢性疾病指定医。